スタバとそのボイコット 1/2 

スターバックスがイスラエルを支援した事実はないと、同社は主張しています。元CEOがユダヤ系だったことから疑惑をもたれ、昔から捏造文書なども出回っている経緯があります。そしてイスラム教を信じる各地では現在「アメリカの象徴だから」を理由にボイコット対象になっています。
「米国のスタバのバリスタ組合が、パレスチナ支持を表明したのを同社が訴えたから」ならばボイコットする意義も理解可能ですが、なんとなくでボイコットにのってはいけないと私は思っています。

なお、トルコ等ではスタバ排斥が加熱し、投石や銃撃、店に突入して客のコーヒーをひっくり返すという活動が起こっています。それこそスタバ襲撃が英雄的パフォーマンスになってしまっています。SNSとマルチメディア時代の最悪さという気がします。スタッフや客もほとんど同国市民でしょうに。
12月24日には、トルコのTGRT Harberというテレビ局でニュースキャスターがデスクにスタバのカップを置いていたのが見つかり、彼女とディレクターが“ステマ広告規制ポリシー違反”で解雇されたという事件が起こったそうです。

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スタバとそのボイコット 2/2 

TGRT Haber局は「ガザに対するトルコ国民の感情を理解し、これに決して反することはない」「キャスターとディレクターの行動は容認できず、強く非難する」「ゆえに雇用契約は打ち切った」というような内容のステートメントを公表しているそうです。つまりはスタバのマークを視聴者の目に触れさせたからアウトなんですが、名目としてはステマ広告‘covertly advertising’が抵触したことになっている。キャスターがなんでやったのか、信念があったのか、ウッカリなのかはわかりません。無知やウッカリってことはないのだろうか……。
そういう現状に私は「加熱しすぎ」や「企業も個人も、トレンドに対して悪い意味で反射的にパフォーマティブになっているのではないか」という印象をぬぐえません。
それとは別件として、キャスター解雇のニュースがゴシップ誌や右派メディアでばかり報じられるのもなんかアレ。リンク先はガザの被害状況にも言及していて、さほど面白ニュースとして消費している感じがなかったのでソースのひとつとして貼っておきます。
metro.co.uk/2023/12/27/tv-pres

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