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最近の大学個別の二次試験(英語)、単純な下線部和訳は減ってきていて、長文中の文や語句の意味を「本文の内容に沿って◯◯字以内で説明しろ」という「日本語でしっかり書かせる」問題が増えている。

日本語での記述力が必要とされるので、ここもしっかり強化したいところ。

難化の例としてあがっているのが
・共テの分量の多さ
・東大のリスニング導入
・慶応の自由英作文
・医系学部の問題の変化

共テ以外は必ずしも全体の「難化」を示す事例ではないよね……。

まぁ、中堅校も含めて全体として、知識・スキルだけではなく「(日本語も含めた)言語の運用能力」を問う問題が多くなっていて、対策の負荷が大きくなっているのは事実。

でも、この間の大学教育の変化を踏まえると「必要な変化」をしているだけ、とも言える。

news.yahoo.co.jp/pickup/647278

「本を読んで感動する」には、まず「書いてある文を読んで理解する」ことが必要で、そもそもこの段階で大きくつまづいている児童・生徒が少なからずいる、っていうのがヤバいんではなかろうか。

さらに言うなら、「『文を読んで理解する』ところでつまづいている」のに気づき、それを解決するための指導ができているのか、ってのも考える必要がある。

「英語ができない」生徒の中には、一定程度の割合でそもそも「『言葉を理解する』とはどういうことか」をわかっていないケースがあるんじゃなかろうか。

パズルのようにルール通りに単語を並べればOK、という感覚で教材を「消化している」だけ、っていう生徒は少なくない。

これは基本的に知識やスキルではなく「マインド」の問題なんで、対応が難しい。

わかっていないところを洗い出して、「きちんと」わかった状態まで持っていくことをしつこく繰り返して習慣づけるくらいか。

重箱の隅をつつきまくるイヤらしい指導になってしまうので、どっちもしんどいんだが。

英語の単語帳を使った語彙強化、学校でやっている「小テスト」のペースって、速いところでも単語帳1周するのに正味4ヶ月くらいかけてるんだよね。これだと長期休暇が間に入って実質半年くらいかかってしまう。

1500~2000単語くらいが掲載されている中堅校あたりまでの大学受験レベルの単語帳なら、2ヶ月、長くても3ヶ月程度で1周消化するくらいのペースでやっていかないと、反復回数が少なくなって定着しにくくなるんだが。

四谷大塚の事件、塾側に責任がないとは思わないけど、「現実的にどういう手がとれたのか」を考えると、(現行法上)できうることはほとんどなかった(もしくはすでに実行済み)んじゃなかろうか。

契約や規則にどれだけ禁止・注意条項を盛り込んでも、従業員の一挙手一投足を24時間監視し続けるのは不可能。
ダブル担任制みたいな形で「他者の目」を入れれば抑止効果がありそうだけど、リソースやコスト面の問題が……といった感じか。

文法その他、言葉における現象について過度に簡素化した説明は、「眉唾」だと判断しておいた方がいい。

ほとんどの場合でその説明に対する「反例」を示すことが可能だし、その反例をムリに丸め込もうとして説明自体が破綻してしまうケースが少なくない。

このツイ(投稿?)。
「雑だけど」とは言ってるけど、雑すぎるんじゃね? と思う。

twitter.com/niseko_ryugaku/sta

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ここ、公式らしきtwitter(X)アカウントが「?」なことを言ってたので、「半分眉唾」案件だと思ってる。

diamond.jp/articles/-/326836

過積載で沈みそうになっている舟に、さらに船頭を載せるという愚策。

そりゃ管理職の校長・教頭も過重労働なんだろうけどさ、「そこじゃない」感は拭えないよね。

jiji.com/jc/article?k=20230810

抽象的な概念を示す言葉って、まずは母語でしっかりと理解しておく、ってのが大前提。

英単語帳でいきなり出会っても、意味わかんないでしょ?

大学入試の現代文に出てくるレベルの語彙は、早い段階できちんとモノにしておくべき。

中学英語と高校英語で大きく違ってくるのは語彙。
量だけじゃなく、抽象的な概念を示す単語がいきなり激増する。

このヤバさにはなかなか気づきにくて、高1の後半~高2くらい(英検2級までとっておこうかなぁ……てなことを考え始める頃合い)で慌て始める、というのがよくあるパターン。

「東大生の勉強法」の類は基本的に「結果が出た人がやっていた勉強法」であって「これをやれば結果が出る勉強法」じゃないからな。

そこのところ注意しよう。

めちゃくちゃプリミティブなレベルから「なぜ外国語(英語)を学ぶのか」について説明(というか説教)しなきゃならん、というのは、かなりしんどい事態だな……。

英文の読解って、

・文/節の主語と動詞をつかむ
・名詞句をきちんと切り分ける
・修飾関係を正しく把握する

というを「完璧にスキなくやり遂げる」ことに尽きる。

高校3年であれば、これをやるための知識・スキルはすでに何周かトレーニング済みのはず。

後はそれを「全部きっちり使い切って読み解く」だけ。

凡事徹底。
別に難しいことが要求されているワケじゃないのよ。

博物館・図書館・美術館・動物園etc.は「知のワンダーランドの入口」。
人・モノ両面でガンガンお金を投入してここを充実させない国に未来はないよ。

今の小学校って、知識・スキルを「覚える」ってことをないがしろにしすぎてるんじゃなかろうか。

学習を深化させていくには、知識・スキルを「使える」形で「覚える」ことが不可欠なんだが。

「くもわ」「はじき」式のギミックは、「覚える負荷を軽くする」効果はあっても、基盤になっている知識・スキルの「仕組み」を体系的に「覚える」のには役立たない。
後者の部分をないがしろにした教育で出来上がるのは、ギミックなしでは何もできない木偶の坊だ。

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