"…トリチウム水を海洋放出するのは世界中で行われている、という誤魔化しもある。先述のように諸外国の原発から出るトリチウム水は、燃料棒が被膜管に覆われており、冷却水が直接触れているわけではない。この点で核燃料デブリなどに直接触れてしまっている福島第一原発のそれとは決定的な違いがある。
安全性を示したいのであれば、諸外国のそれと無理に比較しなくても、二次処理によってトリチウム以外の核種は十分取り除けているという主張をすれば事足りるはずだ。しかしことさらに「中国でも」「韓国でも」と、事故を起こしていない原発の海洋放出を言挙げるのはなぜなのだろうか。これが詭弁だということは、常に情報収集を怠らない関係者であれば当然理解している。信頼性回復には全く逆効果だろう"
"日本政府は、今海洋放出しなければいけないのは、格納容器内のデブリ除去のための土地を開ける必要があるからだ、と主張している。海洋放出が遅れれば、廃炉プロセスも遅れるというのだ。しかしそもそもデブリ除去が出来ないのは海洋放出が遅れていたからではなく、技術的な問題があるからであり、除去できる見通しは全く立っていないということは周知の事実だ。少なくとも今急いで海洋放出する必要はない"
https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2023/08/post-59.php
"国や東電が「処理水」の海洋放出を進める理由として、汚染水の処理にはそれが唯一の現実的な選択肢であるというものがある。また、それを行わなければ福島第一原発のデブリの取り出しができず、廃炉のプロセスに差し障るとも主張されている。
また、海洋放出の代替案としては、「大型タンク貯留案」や「モルタル固化処分案」など、既に前例もあるような複数の代替案が専門家によって提示されている。アメリカなどのメディアでは、こうした代替案が紹介されており、それらを日本政府が検討もしないことこそが、近隣諸国の日本に対する不信感に繋がっている。汚染水を自国に留めておく案があるのに、なぜ日本は(たとえ低い可能性だとしても)他国にリスクを負わせる海洋放出を選択するのか?というわけだ。"
"原子力業界で生じたトラブルの多くは、福島第一原発の事故含め、リスクの見積もりを過小評価した結果として想定外のことが起きてしまったり、現場で杜撰な運用がされたりといったことによって起こっている。もし何かあったときに被害を受けるのは地元の漁業従事者なのだ。
2015年以降、国と東電はそうした不信感を解消するために必要な誠実性を示すことを怠ってきた。それどころかこの間に、東電管内の柏崎刈谷原発で職員による不正なID使用や書類改ざんが相次いで発覚するなど、杜撰な管理体制が改めて浮き彫りになってしまった。地元の関係者は、そのようなニュースを見続けてきた。"
"…よほどのことがない限り致命的なトラブルを起こすことはないだろうと地元の利害関係者に思わせられるかは、科学の問題ではなく組織に対する信頼性の問題となる。ここで決定的だったのは、2018年、東電が処理済みとしてきたタンクの中に国の基準値を超える放射性物質が含まれていることが河北新報のスクープにより明らかになったことだ。地元関係者の怒りと失望は想像に難くない。
こうした国や東電の隠蔽体質を踏まえると、国や東電は海洋放出においてトラブルが起きたとき、たとえば再処理装置がうまく動いていないことが分かっていながら海洋放出を続けたり、現場で杜撰な運用がされていることや誤って汚染水を放出したことを隠したりして、いざというときに責任を取らないかもしれないと懸念を抱くのは当然だ。"
"福島第一原発から放出される処理水のトリチウム濃度は安全基準を満たしている─政府や国際機関は繰り返しそう保証するが、隠蔽を重ねてきた東電が今後数十年続く放出を誠実に行うとは思えない"
原発処理水放出、問題は科学データではなく東電の体質|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2023/08/post-59.php
"フィリピンの首都マニラの日本大使館前で26日、漁業者団体関係者や環境活動家ら15人前後が東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に抗議し、停止を求めるデモを行った。「フィリピンの海と国民が影響を受ける。処理水が安全だと言うのなら、なぜ東京湾に投棄しないのか」と疑問を投げかけた。
参加した小規模漁業者団体「パマラカヤ」は、処理水が「核廃棄物」に当たると指摘し「フィリピン政府は太平洋への投棄に同意したかもしれないが、フィリピンの国民感情を反映した結果とは言えない」と主張した。同団体副議長は「漁業者らは人々が魚を買わなくなるのではないかと恐れている」と訴えた。"
マニラの日本大使館前で抗議デモ 「なぜ東京湾に投棄しないのか」 | 共同通信 https://nordot.app/1068087661205569739
メモ📝
スーザン小林さんのスレッドから
#報道特集
>タンク内の処理水、7割近くはトリチウム以外で排出基準値を上回っている
134万トンうち66%くらいは基準を上回る水
>2018年に発覚。東電は謝罪
j1d 排出基準を1万4000倍上回る
>処理水がゼロになる時期は具体的に決まってない
>純粋なトリチウム水とは違うものとして扱わなきゃならない。他の国も流してるからという説明は間違っていると。
>書類ではなく実際にやってみて示してから実際に放出するのが筋
全然「丁寧な説明」なんてされてなかったってことじゃん…
https://twitter.com/SuzanneK23/status/1695360570638438514?t=fZDvYwt5XD2JYiZc0CMstg&s=09
寝床余滴
ごめんね。暑苦しかったね。
けどさ、「SNSでは何も変わらない!」って嘘だと思うんだよね。
裁判所は「社会通念に照らし」って判決出すじゃん? 「社会通念」って部分が、SNS言説と連動すると思うんだよね。相手が「社会通念」なら、社会を形成する私達の意見だって汲まれるべきだよね。
「何もかもに諦めた!」というのは、私が恵まれているからかもしれないけれど、ちょっと保留でいいんじゃないかと思う。少なくともMastodon(やfedibird)につなげることができたなら、そこまで投げ出さなくていいのでは、と思う。
大きな権力側は私達の政治的学習性無力感を望んでいるんだよね。
この世は「天道是か非か」と泣きたい世だよね。そのなかで、一人一人は微力でも、いわゆる「生産性」とは違うあり方で、ただ生きているという抵抗を示せるのではないかと思うのです。
また暑苦しくなったね。
今度こそおやすみ。
まだ眠れない人にも安らかなときを。
みんな、政治を軽んじて、大馬鹿者集団に国の舵取りを任せ続けた国民が悪いんだよ。
とにかくこの先起きることを考えると、食べ物を備蓄しておくくらいしか身を守るために個人が出来ることはないな。
もちろん大馬鹿者は罵り続けて、ひとりでも多くの国民に目を覚ましてもらうことを諦めているわけではないけれど…でもそれは望み薄なことも残念ながら知っている。
むしろ、追い詰められた大半の国民は、間違えた方向に向かって暴走を始めるんだろう。
(Hiroshi Makitaさんのツイート↓)
#Japan のタグが面白いことになっている。
中国、韓国、フィリピン、台湾、香港で対日経済制裁が始まる可能性がある。というかすでに始まっているが。
日本にはすでに経済制裁へ報復する材料がないので立場は非常に弱い。
韓国に嫌がらせしたら、案の定、韓国で内製化したHFの事例もある。
https://x.com/bb45_colorado/status/1695062737573826697?s=46&t=7ijHXvOVYdXMvERcNmfP7w
「中国が日本産の水産物全面禁輸」
今回の原発汚染水の海洋放出が漁業関係者の全面的な反対を押し切り、また「合意」をも踏みにじった「暴挙」であることは、すでに多くの指摘がある所です。
この汚染水の海洋放出を受け、中国は日本産の水産物全面禁輸を発表。日本産の農林水産物の輸出先の4割は中国です。これに韓国・台湾(共に規制あり)を合わせれば、5割を超えます。
5割の取引先が「蒸発」するとなると、これはビジネスとしては致命的です。
政府・経産省は「全責任」を持つなどと「空手形」で啖呵を切っていますが、日本の農林水産業を壊滅に追い込みかねないこの「責任」はどうとれるのか?
しかも、この原発汚染水海洋放出問題は、拙速に進めず、東アジア近隣諸国と慎重かつ誠実に対話を続ければ、「全面禁輸」などという破滅的な結果は避けられた筈です。
自民党の麻生副総裁は8月8日に台湾を訪問、そこで中国に対し「戦う覚悟」と挑発。この件でも不必要に中国政府を怒らせています。
現在の右派韓国政府は、あまりにも「時代錯誤的」な方針を振り回しており、次期大統領選では確実に負けるでしょう。
そうなると、原発汚染水放出問題で日本が東アジアで全くの孤立無援になる可能性も排除できません。
岸田首相や東浩紀などはまるで「アルプス汚染水」を流すことが廃炉につながるかのような悪質な印象操作を行っている。
実際は廃炉の目途は全く立っていない。現在1-3号機に全体でデブリは約880トンある。
このデブリの取り出しは遠隔でのロボットアームによるとされているが、1回目で取り出せるのは数グラム。しかし、これさえ可能かどうかはわからない。廃炉検討委員会でさえ、「廃炉計画に具体的見通しがあるわけではない」と述べている。
要するに、万能感を演出しているIOTとAIと組み合わせても、全く「廃炉」の目途は立たないわけである。
ところで今日の日経コラム「春秋」は「海容」という言葉と汚染水「海洋」放出について語っている。
「原子力発電の事故という人間の大きな過ちを、海は受け容れてくれるだろうか」
これ、得意の「一億総懺悔」語法である。原発事故の責任は東電と原子力ムラにあるのであって、立ち退かされたり、漁業に携わる人々にはない。
「少しづつ流すご海容を願う姿勢」を「海は見ている」とコラムは終わる。
しばし絶句である。
ここには汚染水を流される側の韓国、中国、台湾、香港、マカオの人々への責任は全く登場しない。
これで「一国平和主義」の限界などと宣うのであるから笑止千万である。
@zpitschi @ChouIsamu 「外交」におよそ向かない性質ではないですか😨?
今日はお客さん4人から海洋放出について聞かれた。
1人は元々日本についてあまりよく知らない人で、多くのアメリカに住む人達を代表していると思うのだけど「原発事故って終わったんじゃないの?オリンピックとかやってたよね?なんでいきなり海に捨てるの?」ととても驚いていた。
原発事故は終わってなくてまだデブリすら取り出せていないこと、廃炉までは40年くらいかかるだろうこと、オリンピック誘致時にアンダーコントロールと日本の総理が言ったことは間違っていたと私は思うこと、いきなり決まったことではなく海洋放出はかなり前から言われていたこと、東電のデータが正しければ海に捨てても安全だと言われているしIAEAもそう言ってること、アメリカは政府の見解として海洋放出に理解を示したこと、多くの国が反対する中で日本政府に説明責任は充分でないしトラブルが起きたり基準以上の数値が例えば他国で出た時の対応など具体性のある有事の対応については全く説明不足であると思うこと、などを順番に話したら絶句してた。
やっぱり説明責任というものを普段の国会でも疎かにしすぎで、それと全く同じ感覚で海外に向けても勝手に自分達で決めたことをやってしまうわけだからちゃんと信用される事は今後もうないだろうと思う。世界の海は繋がっていて、その海にこの放出は30年40年続く事なんですよ?
結局誰から同意を取り付けたのだろう?
アメリカだけ?
韓国政府や地元の漁業者は、科学的に安全だといわれる基準については一定の理解を示すけど放出については賛同できないという内容のことを言っている。
「説明責任果たさず信用できない」
これに尽きると思う。
多くの研究者が口を酸っぱくして言ってきたことをさらに補強する研究結果。「科学」を重視する日本政府はこの研究結果を無視するだろうね。
”高額な研究費を少人数に集中して投じるより、少額でも多くの研究者に配分する方が、国全体として画期的な成果を効率良く出せるとの分析結果を、筑波大などの研究チームが発表した。1991年以降、国が支給した科学研究費助成事業(科研費)の投資効果を調べた。研究予算は、国が進める「選択と集中」路線よりも「広く浅く」配分する方が効果的としている。”
https://mainichi.jp/articles/20230823/dde/007/040/024000c
共産党が定期的に街宣やってるところで鉢合わせしたらしい岐阜の立憲総支部長が「共◯党」っていう煽り伏せ字を使いつつ(添付の画像に「共産党」ののぼりがはっきり写ってるのがミソ)共産党を非難・揶揄するようなツイートをして、それに泉健太(と打越さく良)が「いいね」してたっていうのを見てしまった。
それはともかく、泉健太さんの「いいね」欄をよせばいいのについでに見てたら、野口健が台風の中富士登山強行する人に対して「救助隊は救助する必要なし」って言ってるツイートに「いいね」してたんですね。
野党第一党の党首ってのは現在の総理(行政権のトップ)にすぐとって変わってやるぞって立ち位置。そういう人が救助隊に「救助しなくていい」とか言ってるのに同意するとか冗談でもあり得ない。無謀な登山者だろうが辛坊治郎だろうが助けないといけない。憲法守る気とかあるんですかね。
つーか野口健はどんな内容でもいいねとかすんなよって話ですが。
【原発事故汚染水の海洋放出】法廷闘争へ https://uneriunera.com/2023/08/24/kaiyouhoushutu-houtei/
ぼちぼち始めました。よろしくお願いいたします。
Twitter避難用。運用方法模索中ですが、基本的には「餅は餅屋」の姿勢なので、メモがわりのブーストが多くなりそう。
生き物が好きであちこちからちょこちょこブーストします。虫、爬虫類なども博物的な興味からメモ代わりにしているので、苦手な方はご注意ください。