それにしても、エマニュエル駐日米大使、渋谷でイスラエル大使、ドイツ大使とともに、イスラエル支持を訴え、「イスラエル人だけの戦争ではない、世界の全ての人々にとっての戦争だ!」と怪気炎を上げたと伝えられる。
これまた、滅茶苦茶な話である。意味としては、正規軍も持たないハマス相手に世界戦争の必要を説き、日本にも参加をよびかけているわけだ。
こんなべらぼうな話はない。
エマニュエル大使、対中関係でも「タカ派」暴走して、本国でもやや持て余し気味とも聞くが、それにしても、外交官としては常軌を逸した発言・行動である。
しかし、本国のブリンケン国務長官、バイデン大統領とともに、米国の暴走の中心にいる感じである。
こんなことに「集団的自衛権」を行使されたら、大変なことになる。
今こそ日本政府には「自制」と、できれば中東外交のパイプを使った調停への関与が求められます。
そもそも現在日本は、中国との貿易、中東の資源なしには立ち行かない体制になっているのです。
"私の人生を通じ、そしてその何十年も前から連鎖してきた内と外からの抑圧の層の下に、恐怖と不安を鎮めるのがこれまでの条件だった。世界は私たちの窮状を見て見ぬふりをし、私たちの人間性を否定し、私たちに対する抑圧を私たち自身の責任と非難する。私は自分が異次元に閉じ込められ、自分の正気や自分の魂を失うことなく周囲の状況に対応しようともがいているように感じる。
西側政府の偏見や選択的憤りは、今に始まったことではない。私たちが何年も、何十年も、イスラエルの占領と暴力と差別に苦しむ中で、彼らは私たちに目を向けたことも、気にかけたこともなかった。"
ガザに闇が落ちる時、世界が私たちにも目を向けてくれることを願う - CNN.co.jp https://www.cnn.co.jp/world/35210266.html
誰かが「20世紀が終わって19世紀が帰ってきた」と世紀初めに書いていましたが、まさに至言だなと痛感します。
普遍的正義は党派性に勝てないんだろうか。21世紀なのに。
非暴力抗議行動のお手本みたいな行動。胸が熱くなる。
広汎に連帯することで政府も態度を軟化させざるを得ない/させることができるのだろうな。政府内にもいろんな人がいるのだろう。「国民の生活や権利をしっかり考えてくれる良い政府」なんてのは幻想にすぎないけれど、現実には「最悪の政府」と「マシな政府」がある。それを作ってるのはやはり社会全体の雰囲気であり、私たち自身。横暴は許さないという雰囲気づくり、大事。
この、鐙(あぶみ)さんという方の一連の記事、とても良い。元気出る。広まって欲しい。
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若者と先住民が国会内に座り込み歌い、警察に追い出される ノルウェー(鐙麻樹)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f69747991c635f6bda80434057147c3d073b3b67
イスラエルの国防長官が"自分や仲間をパレスチナ人から守ったユダヤ人は殺人容疑者ではなく英雄であり私の完全なサポートを受けるであろう"と。
他にも強い言葉でパレスチナ人を非人間化しており、これは単なるレイシズムだけではなく官製のお墨付きを与えているものだと。
それにしても母親であろう人物が亡くなった子供に最後の別れをしようと、ぐるぐるに巻かれた布をほどいてキスをする映像に胸を締め付けられてしまい、インタビューイの話を理解できなかったので巻き戻して聞いては映像に心を奪われ、を繰り返してしまい辛かった。
英語圏の主流メディアだと、もう99%イスラエル寄りだから、実は日本語圏のニュース見てるとこの件ではホッとする。
自分の教育を振り返ると、世界史でいかにイスラエルが何度も合意破りをしてパレスチナの占領域を力で拡げたか習った記憶はあるが、息子は米国の公立高校の現代史でイスラエルについては建国のいきさつ以外ほぼ習ってない。自分で積極的に学ぶ子達だけが知っているという感じ。
メディア関係者にユダヤ系が多いからもあるだろうけど、日本の子供が大日本帝国が旧植民地で何をしてきたかあまり習わないのと似ているかもしれない。