#お風呂ドン
入浴、ドライヤー、終わり!
「人間がいなくなった後の自然」(カル・フリン : 木高恵子 訳)を読んだ。
これは素晴らしい。
お勧めです。
単なる紀行文ではなく、示唆に富んだ名著。
衝撃的過ぎて言葉がうまく出てこない。
人間の愚かな行為(戦争、事故、汚染、etc……)によって自然が破壊され人間が去ったその場所を、自然は倦むことなく癒し育み人の手を経ない本当の自然に戻して繁栄を謳歌する。
しかし、もちろん自然に良い影響を及ぼしたのは人間のその愚かな行為(戦争、事故、汚染、etc……)ではない。
それらは総じて、人間にとっても自然にとっても破壊的なのだから。
世界的に増加している耕作地放棄が炭素隔離に一役買っているという皮肉な現象などなど、目から鱗である。
気になった文章をひとつだけ引用。
『アルド・レオポルドは、次のように言った。自然の質を見抜く私たちの能力は「芸術と同じように、きれいなものからの始まる」。その後、「美の段階を経て、まだ言語化されていない価値観」へと広がっていく。彼が言いたかったのは、知識は鑑賞を深めるということだ。』(本文より)
『まだ言語化されていない価値観』てのがいいね。
#お風呂ドン
だるくてちょっと遅くなったけど終わった
東山彰良『流』読了。
第153回直木賞受賞作。
終盤は涙を堪えながら読み、読後はいろんな思いで胸がいっぱいになった。
登場人物の名前を覚えるのに苦労したけれど、ストーリーにグッと集中させてくれる読みやすさがあった。
1975年の台湾を舞台にしていて、青春でありミステリーであり戦争と家族の物語でもある本書。
堅気ではない人々や暴力行為もあり、17歳の主人公もケンカが絶えず、基本的に物騒ではあるものの、街の喧騒や夜市の描写に熱気を感じた。
どこもかしこも人々のエネルギーに溢れている。
祖父の死で幸せな時代が崩れ去った主人公が、一族のルーツを辿っていくというのがメインのテーマだった。
戦争経験者の話はやはりつらくて悲しい。人がつけた因縁は、また人の力で断ち切らなければ、それこそ根絶やしになるまで復讐はいつまでも終わらない。
全編主人公の回想として語られるため、過去と現在と未来が行き交い、人の歴史が繋がっていく感動があった。
過去に何があり現在がどういう状況で未来に何があろうとも、幸せな瞬間は幸せなまま記憶に残るのだと思うと泣きたくなった。
その一瞬があるから生きていられるのかもしれない。人の営みは愛おしくて切ない。
#お風呂ドン
いま軽めの運動をして、水分補給しながらお湯沸かしてます
入るぞ〜
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#お風呂ドン
お湯が沸いたみたいですね
入るか〜
津村記久子『アレグリアとは仕事はできない』読了。
中編二作品。表題作は1ページ目から面白くて笑ってしまった。
職場の大型複合コピー機と女子社員ミノベの戦い。なぜかまともに動いてくれないコピー機に、痺れを切らして怒り狂うミノベ。
一般的に他人が怒っているところってあんまり見たくないし聞きたくないものだけれど、ミノベがあらゆる表現で罵倒するのが可笑しくて不思議な感覚になった。
例えばその場で実際に耳で聞いたとしたら、笑っちゃって余計にミノベを怒らせるだろうな。
コピー機のくせにコピーできないなんて存在価値がない。その主張はよく分かる。でもそれだけ怒るエネルギーがあったら何か他の有意義なことに使えそうなのである。
ただのコピー機の話なのになんでこんなに面白いのかよく分からなかった。
二作目は朝の満員電車を舞台にした話。
こちらは表題作とは打って変わってシリアスで気持ちが沈んでいった。同じ車両に乗り合わせた四名の視点で電車内の出来事を見ていく。
人は見たいものしか見ていないかもしれないと思った。
隣で何が起きていようと気づかない人は気づかないし、気づいていてもみんなに正義感があるとは限らない。
現実はつらいなぁ〜!
読了 中山 七里/嗤う淑女
@choco_book
悪女……!
リカと比べて、どっちがよりヤバいですか?笑
小説を読むのが日々の癒し。
日頃読んでいる本の報告や、いいなぁと思った本の感想、そのほか美味しいものを食べたり飲んだり、運動したりお風呂に入ったり、日常のことも雑多に投稿しています。
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