Twitterからマストドンへ来た、新規・久々ログインの方へ
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昨今のTwitterの状況に不安感が広がっているところへ、マストドンの近況を報告する投稿をしたところ、たくさんの方にリツイート・お気に入りしていただきました。
フォローアップを何もしていなかったので、少し私の思うところを補足しておきます。
(少しと言いつつ、長いのであらかじめご了承ください……)
Mastodonは、ローカルタイムラインという仕組みがあり、誰もフォローしていない初期状態でも、そのサーバに属しているユーザーの投稿に触れることができます。
連合タイムラインでは、他のサーバの投稿も含めた、膨大な投稿が流れています。ここを普段から直接見続けるのは難しいかと思いますが、全体の勢いがわかって面白いかと思います。
このローカルや連合タイムラインから、気になった投稿にお気に入りやブーストなどのリアクションをしたり、面白そうなユーザーをフォローすることで自分のホームタイムラインに引き込んで自分だけのタイムラインを構築してみてください。
執筆依頼があり、集英社オンラインでMastodonについての記事を書きました。
https://shueisha.online/culture/18417
20〜30代がメインターゲットの、スマートフォンで情報収集している層を想定した媒体だそうです。
皆さんには物足りない内容で至らぬところもあるかと思いますが、お手柔らかにw
ざっくり、
・MastodonはTwitterの代替を目指して作られた
・Twitterの問題を踏まえて、分散の仕組みにした
・Twitterから移行しなきゃと思って選ぶのが別の商用SNSじゃしょうがないから、Fediverseにしとけ
・とはいえTwitterと同じものはここにはないからそれは承知しとけ。あとみんなで来ないと無理
といったことを書きました。
時事は枕なので適当ですが、まだイーロン・マスクさんに振り回されている状況には変わりがないですね……。
Fedibirdという、Mastodonのサーバを運営しています。
https://fedibird.com/
様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。
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もしMastodonの利用を検討していたら、まずはどこかのサーバに登録して試してみるのが早道です。
様子がわかったら、あらためて別のサーバを選んだり、新しいサーバを自分で設置し、引っ越しすることもできます。
『最初に登録するサーバ』の候補は、Mastodonの公式サーバが提供しています。
https://joinmastodon.org/communities
その中で、日本人向けのサーバは3つしか紹介されていないのですが、その一つがFedibirdです。
Fedibirdは、ある意味究極の汎用サーバで、
サーバ固有のコミュニティではなく、世界中のActivityPub対応サーバのネットワーク全体(連合・Fediverse)をひとつのコミュニティとして捉え、ひとりひとりがFediverseと繋がっていくコンセプトのMastodonサーバです。 #fedibird
Fedibirdをフォークとして整備します
https://opencollective.com/fedibird-project/updates/fedibirdwofkutoshiteshimasu
まぁ要するに、Fedibirdの機能を持ったサーバを立てたり、MastodonからFedibirdに乗り換えたりできるようにしようということです。
ソースコードは公開していて、これまでも使うことはできたけど、メンテできるような管理の仕方をしていなかったし、機能の切り出しも大変だし、アップデートが現実的じゃなかったのね。ドキュメントもないし。
それで、やるよっていう宣言をして、あわせて支援チャンネルを開設したところです。
多少なりとも資金があれば、整備するにも新しいことを行うにも力になります。もし興味があったら、ひとつ支援をお願いします。
なお、FedibirdはMastodon本家を支持しており、成果のうち、本家で採用可能なものは積極的にPull-requestしていきます。
また、本家で意見が分かれるような難しい選択があった際に、もう一つのMastodonとしてその受け皿となって、本家の方針維持を支援します。
#fedibird
もし、私が少人数の、それこそ一人のサーバだとしたら、リモートへの配送だけで済みます。
たとえば、人気のある人が自分のサーバに人を集めてしまったら、フォロワーだらけになりますから、それだけの負荷を自分で処理しなければなりません。
ところが、自分が発信するだけのサーバにして、フォロワーには分散SNS / Fediverseの空間にいてもらえば、サーバの数だけ配送すれば済みます。
10万人のフォロワーを自分のサーバに抱えると大変ですが、1,000のサーバに配送するだけなら楽々です。
この違いは承知しておきましょう。
ちなみに、私が投稿した際、リモート側では、mstdn.jpが1,320のフォロワーへの配送を受け持ってくれています。misskey.ioが196、mastodon-japan.netが159、pawoo.netが146、mastodon.socialが100です。
私はfedibird.comのサーバ管理者なので、たまたまfedibird.com(ローカル)のフォロワーが多いですが、みなさんの場合はもっと分散していると思います。
全体で薄く広く負荷を引き受けて、一つのノード(サーバ)が無理をしないように……なっているかな?
大きいサーバはちょっと不利ですね?
フォロワーの数と、Mastodonの負荷の話でもしましょう。
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私のアカウントには、6,735のフォロワーがいます。
さて、私が何かを投稿したり、ブーストした際に、どこにどのぐらいの負荷がかかると思いますか?
これを判断するためには、ローカルのフォロワー数と、リモートサーバの数を知る必要があります。計算してみましょう。
fedibird.comの中のフォロワーは、3,089だそうです。
リモートのフォロワーへは、サーバの数になります。フォロワーは745サーバに散らばっているようです。
投稿した際、ローカルのユーザーには、fedibird.comがそれぞれに配ります。
ホームでフォローしている人が3,068、リストに64、アカウント購読に191、合計で3,323個のDistributionWorkerが生成されてタイムラインに挿入する仕事をします。通知やハッシュタグ、キーワード購読などの処理も別途行われます。
リモートへは、745個のActivityPub::DeliveryWorkerを起動し、リモートサーバに送ります。そのサーバの中のフォロワーへ配送する処理は、相手に任せます。
丸投げする分、リモートの方が遙かに負荷が軽い。
ここが分散SNSのポイントになってくるところです。
Mastodon互換APIを実装したMisskeyサーバだそうですよ。
QT: https://kids.0px.io/notes/9axbzsiz60 [参照]
【お知らせ】
新しい #Misskey インスタンス、kids.0px.ioを立ち上げました。
Mastodon互換APIを実装しているので、Mastodonクライアントでいろいろできます。お試しください。
https://kids.0px.io
主に、Fediverseへの関心に基づいた投稿を行うアカウントです。DTP・印刷に関する話をしたり、同人の話をしたり、カレーをブーストしたりします。
Mastodonのcollaborator(開発者の一員)です。また、独自機能を盛り込んだFedibirdを管理・開発しています!
Mastodonサーバ『fedibird.com』の管理者アカウントでもあります。ご連絡は当アカウントへ、サーバインフォメーションについては https://fedibird.com/about/more と @info を参照してください。