KCI(京都服飾文化研究財団)の広報誌『服をめぐる』22号に、「つれあい」という掌編小説を寄稿しています。これはKCIの収蔵品から一品を選び、実際に見せていただいてから書く、という企画で、わたしは鳥の剥製をつけた20世紀初頭の帽子を選びました。楽しかった…。
『SFマガジン6月号』は、話題の〈藤子・F・不二雄のSF短編〉特集。約110作のSF短編コミック総解説企画では「影男」「山寺グラフィティ」の二作を担当しました。「ヒョンヒョロ」や佐藤大☓辻村深月対談も読めますよ。グレッグ・ベア追悼企画もあります。
第43回となる「幻視百景」は、一生追われ続ける話です。
ティリー・ウォルデン著 三辺律子訳『アー・ユー・リスニング』(トゥーヴァージンズ)、家出中の少女ビーと、母を亡くした自動車修理工のルーという、つらい過去を抱えたふたりが出会い、車で旅をするロード・グラフィックノベル。豊かで絶妙な色彩と、絵が動いているような筆致が気持ちいい。猫を拾ったあたりからの不穏な幻想展開に驚く。20日頃発売。
とりしまです。Dempow Torishima 絵と小説をかきます。最新刊は長編『奏で手のヌフレツン』。著書に『皆勤の徒』(英訳版、仏訳版も)『宿借りの星』『オクトローグ』『るん(笑)』、高山羽根子さんと倉田タカシさんとの共著『旅書簡集ゆきあってしあさって』。SFマガジンで「幻視百景」連載中。