『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・ヘラス』(竹書房)、英語圏以外の国のSFアンソロジーが読めるありがたさ。
美しい島で観光客を接客するアンドロイドたちの物語「われらが仕える者」、○を克服した未来で研究者たちが原因不明の病を解明しようとする「いにしえの疾病」、虐殺市場の取材で出会うアンドロイドとその肌に現れる謎の真珠層を絡めたSF文学「アンドロイド娼婦は涙を流せない」、の三作がとくに好きでした。
訳者代表の中村融さんの依頼で書かれたという、原書の編者によるギリシャSFについての序文も興味深いです。