ちなみにそもそもなぜ偏頭痛になるかは分かっていません。遺伝は明らかに関係ある。母も、私も息子も偏頭痛持ち。あとはストレスだの疲労だのというけれど、因果関係はよく分かっていないのは最新の医学でもそうだと昨日専門医に聞きました。
興味深い事例で言うと、2007年に頻発期を迎えてもうダメだとなった直後に、当時単身赴任していた山形に家族が東京からやってきたらピタリと治まった。あれは未だに不思議です。以後一年に一度くらいの頻度に急に下がって、ほとんど問題がなくなったという経緯になります。
あんまり短絡的に考えても意味ないと思うけれど、仕事のストレスが溜まっていたのかもしれない。全然自覚はないんですけど!(2/2)
偏頭痛薬のサイトをつらつらと見るに、懐かしいな。もうちょっと書きます。
トリプタン系の偏頭痛薬(錠剤)ができたのは2001年。へー、なるほど。私が初めてなった1997年はお医者さんも「特効薬はありません。耐えてください」ってマジで言ってた。地獄だなって思ってた。
頻発期が2007年ごろで、泣く泣く病院に行ったら「特効薬が出たんですよ!」と言われたのが頭痛を抑えるイミグラン。さらには予防薬(血管を拡張させる)としてカルシウム拮抗剤のミグシス。これはほんとうにありがたくて、生活がかなり改善しました。一週間ずっと目眩だったときなどは、研究者として人生が終わったかもしれないなどとも思いました。
それから「もっと効くようになったんですよ」とトリプタン系製剤第二世代のゾーミッグ。これはほんとうに効いた。でも一度販売中止になって、2018年から再販売のようですね。レルパックスとかマクサルトも試したかな。忘れたな。
いまはイミグランも皮下注射すると最短12分で効くとあります。また服薬のタイミングは頭痛が生じる前(すなわち前兆が生じたとき)で、始まったらもう遅いとされていました。頭痛が起こってからでも効く薬もあるようですね。すごいな。(1/2)
私がもう生活できないくらいに偏頭痛に悩まされていたのは30代の前半だった。ひどいときは週に3回来るときもあった。あれから15年以上経過して、今では一年に一度あるかないか。頭痛を抑えるトリプタン系の薬も手元になく、前兆が出たら大人しく寝るという対処をしていた。ひっさしぶりに脳神経外科に行って、この10年くらいで医学の進歩はありましたかね、と聞いてみると、かつては血管拡張説だったのがいまではそれに神経説を組み合わせてほぼ定説化しているとのこと。三叉神経終端から神経ペプチドが放出されることがきっかけになっていると分かって、注射でそれを恒常的に止めることも出来るんだそうです。いい時代ですね。15年前にあればな。
とりあえず懐かしのイミグランを10錠処方してもらう。この薬は前兆が起きたときに飲むと頭痛が低減される薬です。備えあれば憂いなし。一年に一度ならこれで10年持ちますか。ちなみに偏頭痛は市販のアセトアミノフェン系はまったく効きません。病院で専門薬をもらいましょう。
下記、専門サイト。薬もたくさん選べるようになってる〜。頭痛持ちにはいい時代に一歩進みました。
https://clinic-tennoji.com/medical/headache/headachemedicine02/
偏頭痛はさほど知られているわけでもない(体感)ので、初めてこれが発症すると漏れなく「自分は死ぬかもしれない」と思います。学生もそれで救急車に運ばれた人がいる。私も20代前半、初めての時は救急に駆け込んだ。視野がおかしくなってとんでもない頭痛が来るんだから、死ぬと思うよね。今では「苦しいだけで死ぬことはない」と分かっているから、最後の最後は気合いがあればどうにかなると思っている。
数日はは吐き気と目眩が続くので、金曜日に発症して土〜月のいとこの結婚式@台湾も泣く泣くキャンセル。飛行機もホテルも全部キャンセル。新婦にごめんなさいして、寝込みを決めて二日目、どうにかパソコンを起動できるに至りました。まだ酔ってる感じはあるけど。(2/3)
一年ぶりに前兆ありの偏頭痛に見舞われた。午前中に会議に前兆が起こって、新しい職場では寝られる場所も確保できず研究室で休んでいたけれど、もうこれは授業どころではないなと判断して残りは全て休講にして帰宅。発表を予定していた学生にはわびを入れて、大学脱出の準備。しかし帰宅といっても、動けば悪化するのでどうしたものかとも思ったが、ここ10年くらいで最も大きいやつが来ている予感がして必死の覚悟で帰宅。文字通り這々の体で、地獄の帰宅でした。
ちなみに前兆(閃輝暗点)ありの偏頭痛が起きると、頭の激痛だけでなく強烈な吐き気、光過敏、音過敏となって立っても座っても何をしても楽にならない状況が続きます。若いときは1時間も寝ていれば通り過ぎたが、年を取ると前兆が収まって頭痛に移行するのもゆっくりで3時間くらいかかった。(1/3)
会津八一記念博物館にて。撮影自由、SNSアップも自由でした。
【企画展】SATSUMAとIMARI-世界を魅了した日本産陶磁器- 2024年11月14日(木)~2025年1月28日(火)
https://www.waseda.jp/culture/aizu-museum/news/2024/08/06/7351/
江戸時代にヨーロッパに輸出された伊万里と薩摩が中心でしたが、ド素人にも分かる見事さ。東インド会社のロゴが入ったお皿も。
しかし圧巻は「薩摩象耳鳳凰文大花瓶」でした。リンク先に全体像の写真があります。私は鳳凰の姿を近くから撮影。
入場無料ですのでご関心の向きは是非。ほんとに素晴らしかった。 [添付: 5 枚の画像]
2019年度に導入された就学支援新制度の問題点についての記事。
成績下位4分1という恐怖 学生3万人弱に「警告」 修学支援新制度:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASSD5324NSD5ULLI00DM.html?comment_id=30431&ref=tw_comment
大学というのは少なくとも原理的には絶対評価で成績を付けるはず。今ではシラバスに「達成目標」が記載され、FDなどがさかんな大学ではそれと成績が紐付けられており、ある目標を超えたら全員がその成績になるという立て付けになっている。授業や試験の難易度調整をしている段階においては、相対評価が過渡的になされてもいいが、基本的には絶対評価と私は認識しています。
なのだけど、就学支援金新制度では、GPAの下位1/4になると警告が来る仕組みになっている。これは相対評価なのでおかしい、という記事です。
ここにある大学教員のブログがある。ここに書いてあることは私も同じ考えです。
絶対評価?それとも相対評価?大学の成績の付け方,成績評価の基準について解説 | サードゼミ
https://third-seminar.com/grading-system/180/
就学支援金制度は大学をよく分かっていない経済人が作った制度であるとしても、大学世界にも絶対評価と相対評価の議論はまだ残っていて、私はそこがよく分かっていない。教育学の専門家に一度聞いてみたいと思っています。
今日は手作りで企画した研究発表会。朝9:25から17:00という、自分でやっといて詰め込みすぎたかなというスケジュールです。始まる前から疲れている…笑
でもさすが自分が企画しただけあって、自分にとっての夢のラインナップです。ご参加の方にとりましても有意義な一日になりますように。
"sanewashing"なる言葉があるんですと。「アホがまともに見えちゃう現象」とでも訳しましょうか。
日本の政治報道も他人事でない トランプ報道で指摘された「sanewashing」 | クーリエ・ジャポン
https://courrier.jp/columns/381936/
メディアがきちんとした文章を世間に提供しようとすると、全体として訳分からんことが話されていても「訳分かる」ように記事化する結果、ほんとはちょーぜつアホなことを話していても「何か立派なことを話したようなかんじになってしまう」ということのよーです。
読んでいくと「「そのまま」伝えたメディアの勇気」という節が出てくる。その勇気に敬意を表します。
コミュニケーションをしたい人間にとっては、相手の発言には意味があると想定するのが第一歩で、だからこそ頑張って傾聴するわけですね。そういう善意が、結果的にではあれ、まるごとハックされる現象だと思います。相手を理解しようとすればするほど、相手が意味のある発言をしているようになっていき、結果聞き手の失点ということにされていくんだから。
なんかすごいですね。根幹から人類のコミュニケーションが崩壊する感じがある。
続編はこちら。
兵庫県知事選の “SNS戦” を助長した、米大統領選と同じ「sanewashing」
https://courrier.jp/columns/383250/
日本語学の研究者です。漢字音史、漢語アクセント史を文献ベースで狭くやってます。自己紹介的な論文に、「アニメ『ドラゴンボール』における「気」のアクセント─漢語アクセント形成史の断線から─」(日本語学2022年6月号)あり。データベース作ったり、自転車に乗ったり、珈琲を飲んだり、ジャム作ったりしています。https://researchmap.jp/read0135868