今月、レオノーラ・キャリントンの簡体字中国語の翻訳が一挙に3冊も出たと知りました。広西師範大学出版社より。装丁もおしゃれです。汐和さんという気鋭の装丁家が手掛けているようです。
『耳ラッパ』と『魔角』ではだいぶ題名から受ける印象が変わりますね。英題はThe Hearing Trumpet.
耳以外は悪くない老婆が補聴器となる「耳ラッパ」を手に入れ、物語は老人ホームから黙示録的スケールへ……という幻想小説です。
https://book.douban.com/series/67156
東北以北の皆さん、引き続きご注意ください。
>秋田市は38.5℃と、統計開始以来、最も高い気温を観測しました。また札幌市は36.3℃まで上がり、1876年の統計開始以降、最も高い気温・最も遅い猛暑日となりました。
あす24日も猛暑をもたらす暖気 北海道まで流入 長岡市で38℃予想 残暑まだ続く
https://tenki.jp/lite/forecaster/a_aoyama/2023/08/23/24896.html
Fediverse(Mastodon/Misskeyなど)に漂っている犬画像から、皆のリアクションの良いものを厳選してブーストするBOTを作りました。
ねこどん(@nekodon)の犬バージョンになります。良ければご利用下さい。
運営方針は、このようにしています。
・個人が撮った犬の投稿を重視する
・いいね等の反応の良かったものをブーストで紹介する
・転載してると思われるアカウントは除外するように調整する
退院後リハビリ日記8/22:通院し、ようやく抜糸されてきました。運動が解禁されました!
批判の声がちらほら聞こえてくると思ったら、こんなことになってたんか>人気の陰で学芸員不足 金沢21美、退職11人|社会|石川のニュース|北國新聞 https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1159507
おもろすぎる…
夢と魔法の王国への旅2023 告知エディション - 名馬であれば馬のうち https://proxia.hateblo.jp/entry/2023/08/22/024852
H・オイェイェミ「あなたのものじゃないものは、あなたのものじゃない」
一筋縄では行かない逸脱、横滑りをしていく語り口。話の途中で、別の人物の話が始まり、手紙の引用が挟まりと、(心配になる程)元の話から遠ざかり、一向に本筋に戻る気配を見せない。そして最後は、話のたたみ方感心することになる。
物語をドライブしていく力に引っ張り回され、魅了されついには病みつきになる、ちょっと他に類を見ない短編集。
ー鍵を身につけているのは待っている人がいるからよとセニョーラに言われて、モンセはついうっかり「あなたも?」と口走ってしまった。セニョーラ・ルーシーはさも愉快そうに「ええ、わたしもよ。わたしたちはみな、誰かを待っている」と言った。そして(中略)鍵にまつわる話を何もかもモンセにすっかり聞かせてくれた。「本と薔薇」より
本の雑誌編集部 編『本屋、ひらく』(本の雑誌社)
いわゆる独立系書店の成り立ちや店主が考えていることが、店ごとに寄せられた本です。網羅的な書店ガイドブックではないので注意。取材されていないけれど良い店や有名な店もありますし、取り上げられている地域にやや偏りがあります。新店を応援する要素が強いのかも。
気軽に小商いに挑戦できる世間であってほしいです。
https://www.webdoku.jp/kanko/page/9784860114770.html
森山 至貴/能町みね子『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ―性と身体をめぐるクィアな対話』(朝日出版社)とても良かったです。
丁寧語による対話形式なのが本書をやわらかい雰囲気にしていて、読者も「そうなんですね、初めて知りました」とか「うん、わかるわかる」とか、相づちを打つ感覚ですんなり読めるのではないかと思います。やわらかさの何が良いかというと、「自分は不勉強だから」とか「苦しい体験をしっかり受けとめなければ」といった読者の気負いを解きほぐしてくれるところ。
一方で各章のテーマにはなかなか人と話しづらい話題も据えられていますし、体系的にクィア史や現在の課題を知る機会を得られる本です。
今年読んだ本では、キム・チョヨプ/キム・ウォニョン『サイボーグになる テクノロジーと障害、わたしたちの不完全さについて』(牧野美加訳、岩波書店)に似ている感じがしました。リラックスした対談ですが、鋭さもある。
横浜ズーラシア生まれのケープハイラックスが1歳になったそうです。
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/zoorasia/details/post-4734.php
第32回出雲SFコンパ雲魂(うんこん)の告知がメールで届きました。島根のSFイベントで、和風旅館を貸しきって泊まりがけで開かれます。私は2019年に1度参加しました。参加費は1泊2食つき16,500円。今年は12月開催予定。
以下はまず良いところです。
1. 宿が良い:会場の湯の川温泉 湖静荘の周りには何もありませんが、厳選掛け流しの大浴場、島根牛や日本海の魚介類が出てくる夕食がついてきます。
2. 参加者が暖かい:全員が夕食の際に自己紹介or近況報告するタイムがあります。常連の方々がお孫さんの生誕や健康問題、定年退職などを報告していました。皆さん、持ちこんだ酒やお菓子やお惣菜(含む手作り)をどんどん分けてくれましたし、大広間でラジコンで遊んでいた人たちも「やってみますか?」と気さくに誘ってくれました。
3. 西日本の作家を目撃できる:島根出身・在住の飛浩隆さんや久住四季さんは常連ですし、近畿、四国や山陰出身・在住作家たちが参加しています。狭義のSF小説家だけではなく、ライトノベルやミステリの人たちも来ていました。西日本における貴重な交流場所という印象でした。
注意。知らない人たちと同室で寝られない方、大浴場の利用がためらわれる方には不向きです。私が参加したときは30代が年齢の下限のようでした。
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist