もう仕事とワンコの散歩以外は、寝ても覚めてもGazaのことしか考えられない。ジェノサイドの定義に合っているか否かなんて考えてる場合ではない。これがジェノサイドでないなら、定義に問題がある、という話。
米国政治には最初から期待していないけれど、欧州諸国には、心の底から、失望した。西ヨーロッパ諸国はリベラルデモクラシーの最後の砦だと思っていたのに、とんでもなかった。
Gazaでの殺戮を許せば、次のターゲットは?「アラブ系」だったら、「人」ではないので、殺してもOK?中国がウイグル人に何してもOKだし、インドのヒンズーナショナリストがイスラム系インド人を殺してもOKということ。もう文明も進歩も民主主義も溝に捨て入れ、下水に流すってこと。
それで良いんですか?
私は嫌だ。
【2024年観た映画・3】地獄の黙示録 特別完全版
言葉も分からない遠い国で、個人レベルでは命をかけるような大義も見当たらない戦争に身を投じるのは、どんな気持ちだろう。
3時間22分。さすがに長すぎる。前半の狂ったサーフィン、バニーの慰問公演のシーンはやっぱり素晴らしい。中盤少しダラける気がするし、川を遡行する途中でフランス部隊に遭遇するシーンは必要性がよく分からなかった。ただ、CGもない時代に、莫大な予算をかけているとはいえこんな映画を撮った労力を思うと、ストーリーテリングに緻密さを求める気にはなれない。
この特別完全版に収録されている、フランス人コロニーの農園にたどり着くシーン。これはベトナム戦争のリアリティとしては疑問もあるけれど、アメリカ人が世界中で繰り広げる戦争の一側面を考えさせる良いシーンだと思う。当初の劇場公開版になぜ入れなかったんだろう?
ラストに響く、カーツの末期の言葉。”horror, the horror”と言っているのに、字幕は「地獄」とするのはいただけない。邦題に合わせてきれいにまとめようとしたのかもしれないが、主題を大きくミスリードしているのでは?
コンラッドの「闇の奥」近いうちに読んでみたい。
【2024年観た映画・2】インフル病みのペトロフ家
めくるめく悪夢を見せたいにしても、もう少し要所要所を面白く見せられないもんだろうか。ただただ「なんだろなあ」という気持ちになるシーンが前半1時間以上続く。とくにユーモアがあったりチャーミングな人物が出てきたりもしないので、誰かに移入することもない。突然セックスや暴力が差し込まれる。それがまさに悪夢っぽさなんだろうけど、楽しくない。人の夢の話ほどつまらない話はないと言うが、つまらない悪夢を撮影技術や映像のレトリックを凝らして再現して見させられる退屈さ。
ようやく後半にあの人とこの人がここで繋がってて、というような仕掛けが見えてくるが、それが何か大きな感慨を生むわけでもなく外連味しか感じられない。
このような実験をしたいのであれば、せめて2時間以内に収めて欲しかった。見直せば新しい発見があるかもしれないが、長さと各シーンの魅力の不足でやる気は起きない。
【2024年観た映画・1】麦秋
小津の映画は「東京物語」以外初めて。
耳を澄まして台詞を聞き取っていると大人の際どい冗談やらセクハラ的な下ネタ会話が不意に飛び込んできて少し驚いた。今日の右だの左だののイデオロギーの枠に収まらないストーリーが味わい深い。
現実として家父長制の社会だったわけだし、男が仕事から帰れば家の女が着替えを手伝っていたわけで、それを活写することは肯定することと当然イコールではない。
むしろ肯定的に描きたかったのは「結婚したくなったらいつでもできる」と言いきって、上司の紹介や家長の下調べをあっさり反故にして、幼馴染の男やもめとの結婚を女同士で決めてしまう主人公だろう。ここの杉村春子の演技は、ユーモアも切なさも相まって最高。新しい生き方を、やみくもに肯定するわけでもなく不安視するわけでもない、誠実なエンディング。
3行日記(2023年12月9日)|ぬえ #note #3行日記 https://note.com/nuetwt2023/n/n32283c555020
100歳近いご婦人同士が「次の主人公は笠置シヅ子らしいで」「今のらんまんも面白いで終わっちゃうの寂しいけど、笠置シヅ子はよう知っとる人やで楽しみやな」と頷きあっていて、その会話する姿はド迫力であった。#ブギウギ
広島に来たので、平和記念資料館へ行ってきた。
展示内容のことは今までいろんなところで断片的に見聞きしてきたものの、実際に目の当たりにして得る情報量は全く違う。焼け焦げた子供たちの服が、数年前の自分の子供と同じようなサイズであること。弁当を包んでいた布巾が、うちにもあるようなものであること。20代の女の人が着ていたワンピースが子供服のように小さいこと。圧倒的な衝撃で強烈に胸を締め付けられて、頭から離れない。
本川小学校の資料館も素晴らしかった。平和記念公園は日本で一番美しい公園なんじゃないかと感心したけれど、8月の式典後だからあんなにも手入れが行き届いていたのかな。それとも通年あんなに綺麗なのか。いずれにしてもすごい。
フランス大使館がビザ担当職員を募集してる。対応早い。
https://jp.ambafrance.org/article19319
相当に問題のある人物だったんだろうけど、こうやってTwitterで騒ぐことでスピーディに失職に至ってしまうプロセスに危うさも感じる。
あと被害者はもっと少ないだろうが、昔レ○ノン大使館の女性職員もなかなかだったよ……まだあの人いるかしら。
バンコクでTerminal21という駅直結大型ショッピングセンターに行ったときのこと。
女性用トイレに行ったら、ものすごーく背の高い女性がわたしの前に並んでいて、「いいなあ、わたしだって一度は皆を見下ろしてみたいー」と思った。
で、子どもがいきなりトイレから出てきてわたしにぶつかりそうになり、あわてて避けたら彼女にわたしのほうがぶつかってしまった。後ろ姿しか見てなかったからわからなかったんだけど、前から見たら全くホルモン療法をしていない(らしい)トランスジェンダーの女性。ぶつかってごめんなさい、と誤ったら「いいのよー」とニッコリ。
バンコクではそうしたトランス女性がトイレで並んでいたって一向にかまうひとなんかいない。そして男女混合のトイレを設置しようなんてヘンな話題も聞かれない。
わたしが昔働いていたチェンマイの会社にも経理に2人トランス女性がいたけれど、トイレは当然一緒だった。それって30年前の話だからね。
日本ではいまだにトランス差別がはびこっていて、ありもしない犯罪までまことしやかに言われたり書かれたりする。
遅れているよなあ、まったく。
今夏だけで2本も上等なコロンを買ってしまった…身体はひとつしかないんやで、自分
RT @Tsurigane_mushi@twitter.com
今回の女子中学生水着撮影会を擁護してる連中と若年女性支援団体への活動妨害を支持してる連中がことごとくかぶってるの、実に象徴的だよな 家の無い女性への支援すら憎悪する連中がいくら口先で「女子中学生グラビアアイドルの夢を」とか言っても、本当の動機がどこにあるか透けて見えまくってるよな
🐦🔗: https://twitter.com/Tsurigane_mushi/status/1667508234515795968
在独歴の方が長くなりつつありますが、、、20年以上のドイツ滞在歴を経て、ドイツで出会ったカルチャーショック5選の記事を書くことに。読まれる記事=いい記事ではない、と常々心に命じていますが、この媒体では軽く読みやすくてポップで面白いこと、でもドイツについてとんでも論説を広めないこと、を心がけながら書いてます。。。https://trilltrill.jp/articles/2885986
夏はカレーとビリヤニ。冬は編み物。