稲垣栄洋 著『はずれ者が進化をつくる 生き物をめぐる個性の秘密』(ちくまプリマー新書)
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480683793/
「大勢の多様な人とかやり方が存在しててほしい……!!!」という気持ちが高まり、積んでた本を一冊消化した。
先日キンリミで楽しく読んだ『世界史を大きく動かした植物』の著者であることに今メモを取るまで気づかなかった(そんなのばっかりだな)雑草の話とか良くて面白かった。 #読書
>“勝者は戦い方を変えません。その戦い方で勝ったのですから、戦い方を変えないほうが良いのです。負けたほうは、戦い方を変えます。そして、工夫に工夫を重ねます。負けることは、「考えること」です。そして、「変わること」につながるのです。
負け続けるということは、変わり続けることでもあります。生物の進化を見ても、そうです。劇的な変化は、常に敗者によってもたらされてきました。
〔中略〕
生命の歴史を振り返ってみれば、進化を作りだしてきた者は、常に追いやられ、迫害された弱者であり、敗者でした。そして進化の頂点に立つと言われる私たち人類は、敗者の中の敗者として進化を遂げてきたのです。”
中村希明 著『怪談の科学 幽霊はなぜ現れる』
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これの著者だとは知らずに買ってた!今メモしようと思って著者名を調べてて初めて気付いたんだけど、怪談の科学も昔読んでてすごく面白い本だったんだよな。
中村希明 著『犯罪の心理学 なぜ、こんな事件が起こるのか』(ブルーバックス)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00KV54VRC?ref=cm_sw_r_mwn_dp_YM8D0EEGKWSR882Q5DGM&ref_=cm_sw_r_mwn_dp_YM8D0EEGKWSR882Q5DGM&social_share=cm_sw_r_mwn_dp_YM8D0EEGKWSR882Q5DGM&language=en_US&skipTwisterOG=1
セールで買って読み始めた本(1990年発行なので古い部分に注意は必要なんだけど)面白そうな雰囲気で嬉しい。
古い本だからこそかもしれないけど、日本軍の加害性もきちんと書いている…。
>“「殺しつくし、奪いつくし、焼きつくす」という旧日本軍の「三光作戦」が帰還兵士にもたらした深い心の傷あとは、戦時中の非常時体制下で、さして注意されることもなく終ったが、敗戦後の混乱期に頻発した血なまぐさい事件のいくつかは、この戦場後遺症による犯罪ではなかったのか。”
Kindle Paperwhite (16GB) 6.8インチディスプレイ 色調調節ライト搭載 広告なし ブラック
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Amazonの電子書籍とかはこれの古いモデルで読んでる。
Fire HD 8 タブレット - 8インチHD ディスプレイ 32GB ブラック (2022年発売)
https://amzn.asia/d/bgn5fgT
Amazonに限らずwebで読める漫画とか、あと画像の大きい画集系の本はこれの古いモデルで読んでる。
保存先をSDカードにして容量を増やしているので結構な量をダウンロードできるし、動画も見られる。勿論小説などの本も読める。
しかしペーパーホワイトに比べると重いのが難点。あと色んなことができちゃうので集中力はとぎれるかも。
#読書 アオヤマ君が「好き」とか「愛してる」みたいな言葉を使わずにお姉さんへの初恋を語るとこめちゃめちゃ好きなんだよな…
“ぼくはなぜお姉さんの顔をじっと見ているとうれしい感じがするのか。そして、ぼくがうれしく思うお姉さんの顔がなぜ遺伝子によって何もかも完璧に作られて今そこにあるのだろう、ということがぼくは知りたかったのである。
ぼくはそのふしぎさをノートに書こうとしたけれど、そういうふしぎさを感じたのはノートを書くようになってから初めてのことだったから、うまく書くことができなかった。
ぼくは「お姉さんの顔、うれしさ、遺伝子、カンペキ」とだけメモをしておいた。”
森見登美彦 著『ペンギン・ハイウェイ』より
#読書 藤野可織 著『ファイナルガール』
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594070281
キンリミで読んだ短編集。表題作が特に良かった。『戦争』と『狼』も良かったな
アマル・エル=モフタール、マックス・グラッドストーン 著『こうしてあなたたちは時間戦争に負ける』面白かった〜〜〜〜〜!!!!! SF部分はぶっちゃけよくわからなくて雰囲気だけで読んでたけど、わからなくても女×女の美しい愛の物語であることがストレートに伝わってきて好きだった。ロミオとジュリエット的なやつ好きなんだよな………。孤独と飢えの話とかも良かった。短めだし、今度誰かにSF百合のオススメ小説を訊かれたらこれって答えよう。
#読書
『男らしさの終焉』、社会における「普通」の特権を無自覚に享受する白人・ミドルクラス・ヘテロセクシャルの男性を「デフォルトマン」と名付け、男性から見た男性性やその有害性などについて語られている本で面白い。
自分はフィクションコンテンツに登場する非実在キャラクターの有害な男性性描写に悪い萌えかたをしがちなオタクなのでかなり恐る恐る読み始めたんだけど、フェミニズムの本とかで出てきた話とも重なる部分がめちゃくちゃ多いな〜というのがとりあえずの感想。
このままでは社会はどん詰まりだし、悪しき家父長制を当事者である男性も一緒になってみんなで解体していく必要があるという話になっていくのかな…?
#読書
読了『普通という異常 健常発達という病』
『普通という異常 健常発達という病』(兼本 浩祐):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000373075
面白かったところと、難しくてよくわからなかったところが半々ぐらい。分けられるものではなく、神経発達がスペクトラムであることを考えると、ここに書かれている「定型的な症状」がむしろ内面化したりしてかなり強く出ている(コントロール出来ずにいる)人もいるよな〜…みたいなことを思って気持ちが沈んだ。 #読書
“「病」が、ある特性について、自分ないしは身近な他人が苦しむことを前提とした場合、ADHDやASDが病い的になることがあるのは間違いないでしょう。一方で、定型発達の特性を持つ人も負けず劣らず病い的になることがあるのではないか、この本で取り扱いたいのは、こういう疑問です。たとえば定型発達の特性が過剰な人が、「相手が自分をどうみているのかが気になって仕方がない」「自分は普通ではなくなったのではないか」という不安から矢も楯もたまらなくなってしまう場合、そうした定型発達の人の特性も病といってもいいのではないか、ということです。”
悪魔が来りて笛を吹く、アイテムの使い方と仕掛けのアイデアがどれも面白くてシリーズ中でもかなり好きなやつだったかも。
持ち前の人たらしスキルで民間人も警察官も魅了しつつ、捜査のために遠出したりと頑張っているのに、すべてにおいて犯人に先んじられて沢山の命を取り落とす金田一耕助も可哀想で良かった(可哀想で良かった!?)
#読書
横溝正史 著『悪魔が来りて笛を吹く』感想
https://xxngxx.site/memo/post-4467/
ブログ更新!これまでに読んだシリーズすべてのネタバレが飛び出す可能性があります。今更ですが、フィクションの感想とはいえ物語の性質上センシティブな単語や話題が沢山出てくるのでご注意ください。
#読書