オードリー・タンが台湾での同性婚の法制化について話してる記事で、婚姻を家同士の結びつき→個人の結びつきと捉え直すことで伝統的家族観の人からも受け入れやすくしたという話が出てるけど、この辺りの実際の運動の詳しい過程知りたいなあ
なろう・カクヨムを定期巡回している家人と話していて、東西問わず実はネット小説ポータルには大きく両極端の2種類の人間が徘徊しているのではとふと思いました。ひとつは本来小説を読まないが、ネットで無料なので読み始めた人たち。残りは売ってる小説にない変なものを求めている、私のように面倒臭い読書オタク。多分前者のボリュームの方が大きいが後者の方が声が大きい。運営はバランスが大変でしょうね。
体感として、普通に売っている話題作を電書ショップや書店で購入して読む中間的な層が、思ったよりいない。英語圏の読書家がよく使っているハッシュタグでwattpadの話題を振っても反応薄いんですよね。で、最近厳格な大人たちからは未成年がびーえるじーえるを読めちゃう危険なサイトとして認識されている。(日本語圏での何でもありユースカルチャーからすると不自然なくらいお行儀が良いものが多いというのが当方の理解なのですが……)
俺の彼女はケルベロス、とかクリシュナwattpadにあわらる、みたいな変なものの話がしたい。
最近はFediverseも新規流入が落ち着いていますね。
Xは相変わらずですが、大量離脱につながるほどの事件は起きていないこと、Blueskyが自由に登録できるようになって利用者が流れていることなどでしょうか。
BlueskyはBridgy Fedによる疑似連携(ブリッジ)で双方向にやりとりできるようになりました。この方式はいろいろ問題も多いですが、Blueskyで発信する公式系アカウントの投稿をActivityPub側で拾うような使い方ならうまく機能するので、使い方次第かな。
Misskeyは、Skebがmisskey.ioとの連携をサポートしたことで、絵描きの方がある程度動いたかもしれません。
ThreadsはActivityPubの仲間となりましたが、Fediverseにシェアする設定はデフォルトオフで、シェアしているアカウントはごくわずかという印象です。
ThreadsのActivityPub関連機能はまだベータ提供なので、実装が進んで本格的に使えるようになったときにあらためて盛り上がるかもしれません。
Nostrの利用者もいて、ブリッジがあって地味に繋がっていますが、注目される段階ではないように思います。
実態はよく分かりませんが、独立系のSNSもいくつか登場しているようですね。
今日はコナン・ドイルの誕生日なので、先日読んだ森見登美彦「シャーロック・ホームズの凱旋」の感想を。
森見登美彦
「シャーロック・ホームズの凱旋」読了。
ヴィクトリア朝京都で名を馳せたホームズはある事件の失敗からスランプになり名探偵として返り咲かせようとするワトソンに対し詭弁を弄しのらりくらりとかわす。彼の意固地な態度の裏には過去の事件が関係し、因縁の場所である【東の東の間】で超常現象が発生するに至ると何故舞台が京都だったのかの謎解きとメタ的構造が怒涛のごとくカタストロフへと突き進み悪夢的世界へと陥るも大団円となる、奇想盛り込まれた森見ワールド極まるホームズへのオマージュ×京都のパスティーシュの傑作!面白かった!
元々名探偵というのは詭弁弄するものだし奇人のホームズと森見作品とこうも相性が良いとは…!
舞台をロンドンから京都に置き換えても全く違和感は感じさせず、登場人物らの正典ではありえない関係にニヤリ。
(ただし大阪の名前が出てきたときは少し違和感が…)
またアンチミステリとメタミステリと後期クイーン問題とミステリ好きにとしては好みすぎる要素が入っているのも嬉しくなってしまう。
気が早いけど、これも今年ベスト本の一冊の候補にしたいです!
映画『トラペジウム』のネタバレを含みます
Twitterの方のタイムラインでひとり沼にはまっていってたので気になって見にいきました。怪作のような気もする。
序盤から不穏の種が主に主人公の手によって埋め込まれていき、しかしカタストロフが起こらないまましばらく進むので、これいつ爆発するの……とヒヤヒヤする鑑賞体験。
とにかく、主人公が人の気持ちをあまり察しようとせず、しかし観客はみんな察することができる、という演出なので、落とし穴に落ちそうな主人公の様子を眺めている感じになるのは面白い。
作中でも主人公は自分の性格が悪いと言っており、まあ実際のところ確かにこれは悪い……という感じの作りなのですが、ラストの推定10年後でも引き続き性格が悪くてよかったです。最後の台詞の最悪さとかいいよね。
というわけで大伯父回顧録の製本を言付かり遂行しました。
回顧録を書くご老体を馬鹿にしてはいけない、世の歴史書は皆そうやって書かれたおじいさんおばあさんの手記の断片を繋いで作られているのです。
そして今回、その用途に一太郎が大変優れているという実感があった。なにげにePub出力も結構きれい。Sigilを持ち出すまでもないときはこれ一択じゃな。
あっ、新iPad Pro/Air、第二世代のApple Pencil使えなくてPencil Proだけなの…!前のiPadでPencil Pro使えない、ってのもあわせると事実上第三世代Pencilじゃん
>旧モデルでApple Pencil Proを使うことはできないし、新モデルでApple Pencil(第2世代)を使うこともできない。
Fedibirdには『自分限定』っていう公開範囲があって、内部ではpersonalって呼んでるんですけど、これを使うと本当に自分のためだけにMastodonを使えます。
単に、思考の断片を書き留めておく、日記にする、というだけでなく、
メンションや返信・引用・参照が含まれていても自分以外には存在が認識されないので、何か関心のあるものをタイムラインで見かけた時に、それに言及して残しておくこともできます。
Fedibirdは全文検索が強く、いろんな条件を指定できるので、あとから必要なものを探し出すことも容易にできます。例えば、
is:personal is:reply 絵文字
と指定することで、『絵文字』っていう言葉を使った投稿で、自分限定で、誰かの投稿に返信としてぶら下げたものだけ、という条件指定ができます。
こういう機能が欲しい人は限られているかと思いますが、気に入る人にはかなり刺さるやつです。惜しむらくは、どんなにこうした用途でFedibirdが活用されていても、誰にも気付かれないということです……。
We’re starting to test a new web experience on threads.net that lets you pin separate columns for your favorite searches, tags, accounts, saved posts, and notifications. If you’re in the test, please let us know what you think 🙏🏼
https://www.junposha.com/book/b644006.html
『チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか?』
「読むワークショップ」。ターゲットは中高生かな。貧困、多文化共生、エシカル消費などをテーマに、キャラクターが混ざり合わない複数の意見をあげる様子を描いた後、選択肢は二つじゃない・もっと細分化して見てみよう・立場によって意見は異なるよねと論を広げるつくりがよかった。どう考えてたら「正しい」のかと悩む時、一個の完璧な答を自分は注目しがちだから、でも現実の問題には一個の答じゃ足りないよと見せてくれた。特にワークショップとは別の、実際にその問題と向き合って活動する方達のインタビューがよかった。電子マネーでの賃金の支払いだと盗まれないし遠くからお金を受け取りに来させなくてもいいとか、そのチョコレートの問題はもう問題として古い実情はどんどん変化しているとか、ハッとする。
#読書
ゆりかごから墓場まで、を早期に実現した経営手法で、金融もスーパーも葬儀場も担う。
郵便局と農協と地元の共助があれば農村は回るようになっている。
そして、その農村からの農作物を集約して流通に載せ、都市圏へ運ぶ安定ルートを持っているのが農協。
功罪あり、代わりが効かない。
農協さんにおまかせ、で農業ができていたから言われたままの農薬を散布し、言われたままの農機具をローンで購入してたのだろうなと思う。
それが戦後から日本各地の小農を支えてきた仕組みの実態なのでは。
日本の地形は山がちで平地が狭く、オーストラリアみたいな大規模農業ができる場所は少ない。
それに、きはらさんが言われてるように、企業の論理で土地と農民を動かすと簡単に搾取状態になる。
食料自給率を上げるなら、小農規模が活発に生産できる体制、分散型の生産を集約できる体制がベストじゃないかと思う。
小規模農家が、自分でネット通販して「お野菜セット」の品目を常時確保するのは、とてもとても大変。
「農協みたいな集約組織」は必要なんだなと感じている。