マイナ保険証のトラブル調査「百害あって一利なし」 河野太郎デジタル相が一蹴
https://www.tokyo-np.co.jp/article/355385
「もうやると決めたからその方向に水を差すトラブル調査などしてはならない」というとんでもない理屈。こういう人間を指導者にして戦争をするとインパールみたいなことがまた起きるのであった
ここ数日はジョニー・トーの映画のことばっかり考えてたんだけど今MoMAで大規模なジョニー・トーの特集上映やってるそうで羨ましすぎる 私10作品くらいしか見てないんですけどすべてが80点以上という物凄い映画監督です(好みはあると思うけど)。『暗戦』やってるのかいいなぁ!!
そしてクライテリオンにも来訪してたそうで、来訪時のサインに「香港」の文字があることや、上映イベントでのトークショーでエレクション3を撮影したら香港から去るつもりだと言っていたということをついったで知った、ジョニー・トーの未来にどうか幸あれ、そして彼が心配する人々にもどうか安寧をと祈るしかできない
『グレイフォックス』ってカナダ版『赤毛のアン』でマシューを演じて『ストレイト・ストーリー』で主演だった名優・リチャード・ファーンズワースの63歳での初主演映画で、名作だしハッピーエンド版『大護送隊襲撃』みたいなとこあるからまたぜひ見たいよ、あのどこまでもどこまでもずーっと駆けてくファーンズワースの背中のラストシーン思い出すと嬉しくなる、どっかで配信してほしい。
『ワイルドバンチ』以降の小規模ながらも傑作だった西部劇色々見たいよ、この『グレイフォックス』もだけどフライシャーの『スパイクス・ギャング』とか、あと私的に重いテーマと後味の苦さで大傑作だったのがジョン・キューザック主演・プロデュースのテレビ映画西部劇『ジャック・ブル』。これ確か昔VHSで『許されざる者』ってタイトルで出てた気がする、これもまた見たいんだよな……。
数年前の大雪の日に一日こたつでブッツァーティの『七人の使者・神を見た犬』(岩波文庫のほう)を読んで過ごすという贅沢をしたことがあって、独特の怖い話群の中で『聖者たち』だけ可愛い話だな、と思って全部読み終わってから『ハンチョウ』の雪の日の特別無料配信読んだらハンチョウ一派が木村の家で『聖者たち』と同じことしてたから凄い笑ってしまった(聖者たち→中年聖者がお友達の中年聖者のお家でご飯作ったりして楽しく過ごす ハンチョウ→木村の家でみんなでご飯食べたりごろ寝したりして楽しく過ごす)。怪奇やオカルトとは確かにちょっと違う、「寓話」という表現におおー、と思いました。
あと私悪党の矜持の描写にめちゃくちゃ弱くて『大護送隊襲撃』が大変好きです。文字で読むマカロニウエスタン的面白さ。映画だと『ワイルドバンチ』とか『グレイフォックス』みたいな悪党老人が主人公の話はたいてい好きなので……。
ブッツァーティは『タタール人の砂漠』も好きです。思えばこれも寓話であったなぁ。
植民地支配した側がされた側の怒りを無視して憎悪を焚き付けていくの、ニンゲンの想像力の限界と悪意を同時に見せられてるようで気が塞ぐ
中国での日本人児童の殺害事件を受けてあちこちで嫌な投稿を見かける。
たとえどんな理由があろうと他の人の命を奪う言い訳にはならないしそのような犯罪は決して許される事ではないことと、事件を起こした人の行動がその地域の全ての人達を表している事は無いということは、両方しっかり分けて認識しておくことが不必要なヘイトを生まないためにもとても重要だと思う。
事件のあった現地では地元の人々が追悼している。
“児童が通っていた日本人学校や事件の現場には19日午後、地元の中国の人たちが次々と哀悼に訪れ、花をたむけていました。
この中には「深センはあなたのために泣いています。あのひきょう者は深センの人々を代表していない」と日本語で書かれたメッセージが添えられているものもありました”
これが人として自然な感情と行動だと思う。罪を犯すごくごく一部の人への怒りを他へ向けてはいけない。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240919/k10014585361000.html
『其の夜の真心』(1934、フランク・キャプラ)
地方財閥の当主の娘婿が系列会社の経営を任されていたのだけど、競走馬の育成に夢中になり急速に会社業績が悪化したのを叱責されたところで、会社には興味ない、馬の方が好きだ、と宣言して町を出る。相棒の黒人飼育係と愛馬ブロードウェイ・ビル(映画の原題)をトラック乗せて旅立ち大きな競馬場のある街にやってくる。と言うところから始まる話。
ダービーへの出場にはお金がかかるのであれこれの手を使って金策したり、トラブルがあったりしているうちに手伝ってくれる仲間ができたりして、最後のクライマックス(レース本番)を迎える。
初出場のレースでは緊張したビルがスタート前に暴走していってしまい失格してしまう。どうしたものかと悩んでいるところに、主人公の義妹(財閥家の末娘)が馬小屋の前に現れるんだけど、雄鶏ービルの仲良しだけど地元の町に置いてきたーを抱えていて、其の雄鶏がバタバタっと飛び上がってビルの上にとまるとたちまち元気を取り戻す。そういうエピソードがあって、純朴な雰囲気が結構好きですね。
最後のレースシーンは疾走する馬たちと並走するカメラワークも良くて、ビルも勝利するんだけど、その後突然の悲劇が。いい映画なのに最後だけ何故?となる。
まあオレも中国東北部に2回累計17年住んで、天国とも言わんが別にこの世の地獄でもない、オレらと変わらん人たちが住んでいる場所だよと現地のリアルを発信していこうと思ってそうしてきたのだよ。中国経験者がみんな黒色中国になる必要はないからな。だが最後の方ではもう諦めた。なんぼ言っても無駄だ。それぐらい日本社会で行われている洗脳はキツい。
映画と読書と漫ろ歩きを愛する氷河期世代