じゃん子 @Django37564@fedibird.com

これすんごく美味しくて今日も作ってしまった！片栗粉にわざとダマを作って衣にするんだけど揚げ油も少なくて済む（今日はほとんど炒め物と変わらない量）のにカリッカリになります。おすすめ！

米朝師匠の愛弟子枝雀の映画『ドグラマグラ』での演技凄いですよ、『ドグラマグラ』読んだ人は絶対に脳内に理想の阿呆陀羅経を思い浮かべるものですが、枝雀演じる正木博士の阿呆陀羅経はおそらくそのすべてを凌駕したとてつもない阿呆陀羅経です。あれを聴けるだけであの映画にはものすごい価値がある。一度目上の方と映画の話してた時「ドグラマグラ」の名前がでた瞬間「枝雀」「阿呆陀羅経……」「阿呆陀羅経……」とお互い単語しかつぶやけなくなってしまったことがある

このとき私の右隣に座ってた中年男性二人連れが誰かが高座から降りるたびにずーっと文句たれてて、五代目柳家小さんとか口跡は衰えてたかもしれないけどスゴイ迫力だったのにめちゃくちゃ悪口言ってて聴きたくないのにどうしても耳に入ってしんどかった！方や左隣の多分親子連れの若い女性のほうはずーっと楽しそうに笑い声上げてて、もう何が何だかわからなかったんだけどとにかくこの二組の間に私が挟まっててよかったと思った。そしてさすがに志ん朝に対しては右隣のおっさんたちも文句は言えなかったので安心した。

生前の志ん朝の落語一度だけ生で聴いたことがあって、なんというか口跡が鮮やかでめちゃくちゃ美しかったし多数の人間ががやがやする場面、切れが良すぎて本当に声が重なって聞こえるくらいだった。チケット譲ってくれた母に感謝してる。ちなみに『品川心中』でした確か。

なんかのアンソロジーで読んだ里見弴の小説が多分オチが当時流行してた落語かなんかの地口で最後の一行だけわからん、ということがあって今でも悔しい、解説書いてたの北村薫なんだけどこのオチどう解釈してたんだろう……久米正雄の失恋の話細かく書くよりそっち説明してくれよ、久米っくん恋心ばらされてめっちゃ可哀そうだったよ……

BT凄くわかる！多分オチの部分が当時流行してた地口になってたりするのかな、「どういうこと？」ってなるの私もよくあります。戦前・戦後の小説でもオチがわからないことがあって、その頃の作品のアンソロジー作るんだったらオチの解説ちゃんとしてくれよってこと多々あるんだけどみんなどういう風に解釈してるんだろう……

米朝さんはちゃんと聞いたことないんだけど、この前南光さんのこと上方落語界の良心だって教えてくださった相互の方、兵庫県知事選の結果によってはひきこもるって書いてて今気落ちされてるだろうけどお元気だといいな……と思っている

あと森鴎外のことめっちゃ尊敬してたそうです。さっき『少年の死』読んで舞姫よりこっちを教科書に掲載して人の尊厳や暴力について考えたほうがいいんじゃないかとか思っててごめんなさい。

谷川俊太郎が息子の小学校の校歌作ってたことをきっかけに、私の母校は木下杢太郎だったなあ、と思い出して仕事の傍ら青空文庫読んだり太田正雄医学博士としての功績調べたり杢太郎に思いを馳せた一日だった。この人絵画の腕も素晴らしいし装丁もできるし真面目さを与謝野晶子に褒められてて完璧超人じゃないか。青空文庫で読めるものにも限りがあるしもっといろいろ読んでみたいし美しい植物画も眺めたい。