現時点では問題もなにもない(ケリフ選手を男性と疑う根拠がないのだから)のに、ありもしない問題を考えて「競技のレギュレーション上の公平性」について議論する意味なんてどこにもない。
実際のトランスジェンダー選手がでてきて権利を主張したときに、制度とギャップがある場合にそうすればいいわけだけど(ふつうはそうしているのだし)、なぜか「トランスジェンダーが女性スポーツに参戦したらどうなるんだ?公平なのか?」みたいなわけわからない問いを言う意味がわからない。そもそも、逆に現状ではオリンピックにトランスジェンダーの選手は事実上参加できないのだから、「何が公平ではないのか」は自明だとおもう。
大事だとおもう來田さんの返答部分、引用しておきます。
「性のありようは、高度なプライバシーに関わる情報です。当事者が自ら公表していないにもかかわらず、推測に基づき、「トランスジェンダーではないか」「DSDs(性分化疾患)ではないか」などと公然と論じることは、あってはならない行為です。」
「そもそも、人種や住んでいる地域によっての差異や、それがスポーツに与える影響も把握できていません。/多様な性に関する科学的知見は進歩していますが、学校などで学ぶ機会も十分とは言えず、知識不足により差別的な言説を広げてしまうケースも少なくないと思います。」
(以下は、わたしの感想です)
身体や性の在りかたについての勝手な推測をしたり、勝手な情報暴露をしないこと、「生物学的な事実」などの言葉を(生物学を学んでもいないのに)むやみに使わないこと、専門的な科学研究によっても明らかになっていることの少ない領域について、「身体が男性」などの陳腐なイメージに振り回されることなく、判断を留保する辛抱強さをもつこと。いま多くの人に、これらのことが必要だと思います。
女子ボクシングの選手の性別をめぐって外野が「騒動」を起こしているる件。
スポーツとジェンダーの歴史が専門の來田(らいた)さんが朝日新聞の取材に応えています。
➤プレゼント機能を使ったので、8月4日 21:22まで全文無料で読めます。
「騒動」の発端がトランス憎悪に駆られた右派の誤情報拡散であったことふくめ、トランスジェンダーとスポーツという切り口としては奥歯に物が挟まったような記事にも感じられますが、スポーツを「性別」で分けること以前に、そもそも「女性」がスポーツから排除されてきた歴史があること、そして女性アスリートに対する人権侵害もというべき「性別確認」の経緯があること、また昨今のオリンピックがどのようなスタンスで「性別」をめぐる問いに取り組んできたのかなど。今回の件に少しでも関心のある方には、まず落ち着いて目を通してほしい記事です。
https://digital.asahi.com/articles/ASS824QVRS82OXIE02HM.html?ptoken=01J4C312RBEGTHEMJNQZTTGRPN
「9割が値段でためらい、6〜7割があきらめる」
金ない人ほど重症、後遺症になりやすい世界💢
『お金持ちだけが医療を受けられる?…コロナが流行ってるけど治療薬はこんなに高い 「いのちの格差」実態は』
https://www.tokyo-np.co.jp/article/344554
「3割負担の人は5日分でゾコーバが1万5000円程度、
ラゲブリオとパキロビッドは3万円程度となった。」
本田宏医師「家庭の懐事情で医療に差が生じるのは、
医療へのアクセス権を阻害しているという面でも
『いのちの格差』を生んでいる」
「『医療費が増えると国が滅ぶ』と、医療費を削る一方で患者の窓口負担は増やしてきた。
限界まで医師数を抑制し、コロナでは在宅死も起きた。
お金持ちだけが医療にアクセスできる現状になり、人権無視も甚だしい」
10代の終わり、私と同じ年の親族と付き合ってた年上の女性のことめちゃくちゃ好きになって友人になって、もう私に対して限りなく良いことをたくさん与えてくれた人で今も感謝してるんだけど、お互い三十代に入って彼女が地方に移住してからなんか「きれいな水と食べ物が体を健やかに保つ」的な事をフェイスブックに書きだして、付き合ってた私の親族は二十代半ばで病気で亡くなってしまったんだけどそれは食べ物が悪かったせいだと匂わすような書き方しててショックだった。まあ親族の男はしょうもない奴でかなり酷い別れ方したんですが、家族は皆彼女に感謝してたんだよね、大変なときに支えてくれたって。
彼女と過ごしたおかげで私は20代を通じて自分を尊ぶことを学べたし、出会えて良かったって一生思ってるし元気でいてほしい。でももう会うことは多分ない。
しかし出会った頃は普通にタバコ吸って駄菓子食って腐った水も平気で飲んでたのに……。一体何があったんだ。
J・K・ローリングによってミスジェンダリングされた台湾のリン選手、母親をDVから守るために13歳でボクシングを始めたという逸話があるとのこと。
"a Taipei-based user posted on X, urging greater support for Lin, who is “completely female and has a sad story.” (Lin said when she was in middle school that she took up boxing at age 13 to try to protect her mother from domestic abuse.)"
https://time.com/7006869/taiwan-olympics-boxer-lin-yu-ting-gender-controversy-jk-rowling/
「帰りたかったが、あきらめた」3年たっても帰還2割、土石流被災地・熱海の遠い復興 工事の遅れや行政との軋轢・・・それでも住民は「新しい伊豆山」のために奔走する | 2024/8/2 - 47NEWS https://nordot.app/1188754866294505924
映画と読書と漫ろ歩きを愛する氷河期世代