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パリ五輪開会式で登場した、様々な文化的なシンボル、登場人物などについて読み解いたnote記事。
note.com/angeliquemrt_/n/n2e30

非常に参考になった。フランス語報道で流れた解説の内容分かったり、気になっていた人物や音楽が特定できたり。

シャンソン&フレンチカンカン
→ヘビメタ&オペラ歌手、オペラ座エトワール、ルーブル、オルセー
→LGBTQ+のファッションショー

といった流れで、「観光」「ハイカルチャー」「クイア」とどんどんディープになる。

「どうやっても、すべての人が納得するとは限らない」という前提を逆手に取り、LGBTQ+の祭典を全世界放送したのはGood Job。

星 暁雄 (Akio Hoshi) さんがブースト

うちのの前々職が刺青屋の絵描きだからヤクザ連中そこそこ普通に身近だったんで分かるけど、維新は本当にただのヤクザなので(経済ヤクザの亜種なのよねアレはね)あんなもんは絶対に絶対に行政へ関わらしちゃ駄目なんすよ。ただポンニチ人はVシネが大っ好きなんだなあ…(遠い目)しかしそれこそ作りもんのエンタメとは分けて考えなきゃ駄目なんすよ…でも想像力をぬっころがす教育を受けて育ったポンニチ人はそれを最も苦手としているのよね…(遠いry)維新がのした自治体見りゃ分かると思うけどあいつらヤクザだからなんも作れないじゃん、ありもんのあがりを食い潰すしか能がねえんだよ。でもポンニチ人はさあ(遠ry)はーーーーーーーーーーもう(クソデカ溜息)

(ほぼ民主党大統領候補に決まった)カマラ・ハリス演説のやや長めの紹介動画。字幕付き。

「中間層(ミドルクラス)の構築が、私の大統領としての明確な目標となる。なぜなら、中間層が強ければ米国は強くなるからだ」

トランプ批判だけでなく、民主党の目標を提示。
youtube.com/watch?v=y5TcDU1Giw

星 暁雄 (Akio Hoshi) さんがブースト

補足です。
なお1点、補足が必要なこととして、マルクス・ガブリエルは本書の中でイスラエルのハマス攻撃を大筋で肯定しています。ドイツ言論人のスタンスのスタンダードに沿ってしまっています。

私の意見では、国際刑事裁判所(ICC)、国際司法裁判所(ICJ)の裁判で提出された証拠と、ガブリエル自身が提示する思想を組み合わせて、この問題の道徳的判断は可能であろうと思っています。

つまり著者の問題はガザにおける証拠への「故意の無知」なのであり、ガザ攻撃の非道徳性は「新しい啓蒙」と証拠群により倫理学的に論証可能であると考えています。

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なお、「新しい啓蒙」について述べた哲学の専門書は別に出版されていますが、日本語訳はまだです。

簡単に紹介するなら、人文学の運動としての「新しい啓蒙」は、「真偽を判定できる道徳的事実の存在」を否定する態度(虚無主義、相対主義)を乗り越え、カントの倫理学を機能させ、さらにシェリング、フッサールらドイツの哲学者による思想を統合し、現代に蘇らせようとするものです。

これらの学者の思想(特にカント倫理学)は現代の英語圏の哲学者の間では無視されたり否定される場合が多いのですが、「新しい啓蒙」はそうしたトレンドへの哲学者マルクス・ガブリエルからの反論、そして挑戦という側面もあります。

私の立場では、企業活動と人権をうまく結びつける上で啓蒙思想と資本主義の協調が欠かせないわけですから、この「新しい啓蒙」は非常に注目したいと思っています。

そして本の内容は、ぜひ実物で確認してみてください。

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(2)反啓蒙は、18世紀の哲学を上書きした19世紀の哲学にルーツを持ちます。「理念より現実の覇権が大事だよね」と考える覇権主義、「普遍的な倫理なんて嘘っぱちだよね」と考える虚無主義は、現代にも影響力を持っています。20世紀に流行った「善悪や価値観なんて、みんな相対的だよね」という相対主義も根強いものがあります。

(3) の資本主義は現代の社会・経済の基礎を作っています。企業活動は私たちが手にするほとんどの財とサービスの供給源です。一方で、資本主義を規制せず放任すれば貧富の格差が開き続け、また公害、地球温暖化のような「負の外部性」が拡大することも分かっています。

ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルは「新しい啓蒙」と呼ぶムーブメントを作ろうとしています。具体的には、(1)人文学の新しい運動を起こし、また (2) 企業に哲学者を送り込もうとしています。

「新しい啓蒙」の内容は、18世紀の啓蒙思想をよみがえらせ、19世紀以降の反啓蒙を克服し、現代の資本主義を社会と調和する形態にアップデートしようとするものです。その実践として「倫理資本主義」あるいは「エコ・ソーシャル・リベラリズム」を唱えます。本書は、倫理資本主義の大枠を記した本です。
(続く

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本の紹介をしたいと思います。

マルクス・ガブリエル, 『倫理資本主義の時代』, 早川書房, 2024年
amazon.co.jp/倫理資本主義の時代-ハヤカワ新書-

「ITと人権」を掲げる私にとって、むちゃくちゃ面白い本でした。ぜひ皆さんも手にしてほしい本です。

ただし、やや手強い本です。哲学の専門用語は排除していますが、思想上の論理構築は省略していないので、かなり理屈っぽい記述が続く部分があります。一方で現実世界との接点の部分はやや手薄です。誤解を恐れずに言えば、「専門用語を使わず書かれた哲学のパンフレット」として読むべき本です。そして本書の主な想定読者は企業人です。

この本を、あえて自己流で紹介します。気になった方はぜひ本を読んでみて下さい。

私の意見では、現代の世界の基本的なルール、構造の背後にはいくつかの思想があります。注目するべきなのは、(1)啓蒙思想、(2)反啓蒙、(3)資本主義です。

(1)啓蒙思想は18世紀の哲学にルーツをもち、アメリカ独立やフランス革命に影響しました。自由と平等、平和と人権、民主主義、これら世界共通の理念となっている重要な概念を提供します。世界平和を目指す「国連憲章」、普遍的な人権を唱える「世界人権宣言」という重要文書のアイデアの供給源でもあります。
(続く

補足:
トヨタ自動車の企業統治には疑義が出ている。

"米議決権行使助言会社グラスルイスは、豊田章男会長の取締役選任議案に反対するよう株主に推奨"
"取締役候補者10人のうち独立とみなせるのは3人だけ"
"東証の基準である「取締役の少なくとも3分の1が独立している」という条件を満たしていない"
jp.reuters.com/article/busines

競合助言会社ISSも同意見。
"トヨタグループ内での不正が相次ぐ中、両社の判断がそろった。"
"ダイハツ工業などグループ内で相次いだ認証試験での不正問題に関して、長年トヨタの経営トップを務めてきた豊田会長に最終的な説明責任がある"
"企業文化を変えることに関するトヨタの主張とは逆に、実際はそれを維持しようとする傾向が疑われる"
shikiho.toyokeizai.net/news/0/

今回のトヨタ会長失言問題も、「説明責任を求められ、うまく対応できなかった」事象のひとつ。

説明責任があるのはトヨタ自動車とその経営陣であることに注意したい。

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感想:
共和党の綱領の「言葉使い」から、アイデアのソースがある程度推定できる。

"民主党の非合法かつ非アメリカ的な暗号通貨取り締まり" → これは暗号通貨(クリプト、Web3)界隈のナラティブの影響。

"AIに急進的な左翼思想を押し付けるジョー・バイデン" → ピーター・ティールやイーロン・マスク界隈の言葉使い。

"米国人宇宙飛行士を月に送り、火星に向かわせ" →イーロン・マスクの影響。

全体に、特定派閥のロビー活動が実を結びつつある様子が伝わってくる。もしトランプ政権になったなら、イーロン・マスク界隈やクリプト界隈が大喜びすることは間違いない。

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解説:AI規制を緩和。AI開発企業にとって都合がよい内容。デメリットは、著作権侵害、フェイクニュースやディープフェイクの拡大を食い止める効果も消えること。

(3) 宇宙における自由、繁栄、安全保障の拡大
共和党のリーダーシップの下、米国は地球近傍軌道に強固な製造業を創設し、米国人宇宙飛行士を月に送り、火星に向かわせ、急速に拡大する商業宇宙部門とのパートナーシップを強化し、宇宙へのアクセス、居住、アセット開発の能力に革命をもたらす。

解説:民間宇宙ビジネスを推進するイーロン・マスクやベゾスやボーイング社にとって都合がよい内容。予算配分(国が何をどこまで支援するのか)が気になるところ。

3項目とも、一握りの企業を優遇する内容といえる。

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トランプ率いる共和党が、党大会で綱領を発表した。

そこには、経済政策/イノベーション政策として(1)暗号通貨、(2)AI、(3)宇宙開発の3分野が挙げられている。それぞれ内容を紹介する(機械翻訳による全訳+解説)。
cdn.nucleusfiles.com/be/beb1a3

暗号通貨
共和党は、民主党の非合法かつ非アメリカ的な暗号通貨取り締まりに終止符を打ち、中央銀行デジタル通貨の創設に反対する。私たちは、ビットコインをマイニングする権利を擁護し、すべてのアメリカ人がデジタル資産を自己管理し、政府の監視と管理から自由に取引する権利を持つことを保証する。

解説:バイデン政権は、金融規制と安全保障の観点から暗号通貨(あるいは仮想通貨、暗号資産)規制を強化してきたが、これを引っくりかえす。中央銀行デジタル通貨の導入は「個人の財産や取引の情報を国家の管理下に置くもの」として反対する。いわゆるクリプト企業にとって都合がよい内容。デメリットは、詐欺やマネロン/犯罪収益移転が増えるであろうということ。

(2) 人工知能(AI)
私たちは、AIイノベーションを妨げ、この技術の開発に急進的な左翼思想を押し付けるジョー・バイデンの危険な大統領令を廃止する。その代わりに共和党は言論の自由と人間の繁栄に根ざしたAI開発を支援する。

参考:
トヨタ不正問題に関する6月の記事。上記投稿で紹介した記事と同じく、自動車評論家の国沢光宏氏がトヨタを擁護する論陣を張っている。

「メディアをトヨタの味方につけて、国交省と交渉しよう」という作戦だろうか。しかし、業界トップのメーカーという強者がメディアに訴え世論を操作することで国交省に影響を与えようとしているのなら——メーカーとメディアとの関わり方として健全とは言えない。もっといいやり方があるはずだ。

トヨタなど5社の認証不正『国より厳しい基準で独自に試験』その意味をわかりやすく解説 評論家・国沢光宏さん「国交省と民間が言い争いするのではなく日本がどうやって栄えていくか考えるべき」
mbs.jp/news/feature/specialist

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もし国交省がおかしいのなら、堂々と証拠を挙げてロジックを構築して批判すればいい。当てこすりや愚痴で対抗すべき局面ではない。

今回のトヨタ会長発言は、株主、顧客、従業員、取引先らにネガティブな材料として——「日本には強い企業が必要なのだから、多少の不正、不祥事は許されて当然である」といわんばかりの、道徳的真剣さを欠く独善的で誤ったメッセージとして受け取められるリスクを考慮していない。

もし「日本経済にトヨタが必要」なのだとして、それが不正問題を帳消しにすることはない。

もし「日本を出て行く」といった話題をメディアの前で漏らすことで世論を味方につけ国交省に対抗しようとしたのなら、非常に間違ったやり方だと評さざるをえない。

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"豊田会長は不正発覚後の会見で、国の認証制度について時代に合わない基準や不明確なルールが多く現場に負担がかかっているとして、制度改善の必要性を主張するなど、国交省に逆らう"
"国交省はトヨタに対して厳しい姿勢"
"トヨタはいまだに(生産再開の)メドは立っておらず、国交省からイジメのような扱い"

この記事、トヨタ会長発言を擁護しようとして、結果的に後ろから弾を撃ってしまっている。

(3) 会長はどうするべきだったのか

企業のリスク管理の観点では、企業が不祥事、問題を起こしている局面で経営者が企業への追及を嫌がるかのような発言は悪手。

問題への批判を受け止め、株主、顧客、従業員、取引先らに「トヨタは問題に対して真剣に取り組んでいる」とメッセージを送ることが、不祥事に直面した経営者として最低限の務め。

トヨタの会長は高額の役員報酬(2024年3月期に16億2200万円)を得ているが、それは経営者として企業を守り支える振る舞いや発言に対する責任の対価でもあるのだ。

(4) 感想
記事から読み取れることは「トヨタ会長は不正問題で国交省との対決姿勢を見せ、両者の関係が悪化したこと」。だとすれば、経営者としての失点である。
(続く

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引用元の投稿で紹介した朝日新聞の記事に対して、トヨタ会長発言を擁護する論調の記事が出ている。
fedibird.com/@AkioHoshi/112817

トヨタ会長、海外移転→日本脱出を示唆…国交省からのイジメ的行為に失望
biz-journal.jp/company/post_38

なかなか興味深い内容なので紹介したい。まず、記事の「おかしな点」を見ていきたい。

(1) 記事のアジェンダ(議題の設定)がおかしい

"豊田会長の発言の真意は何か。また、もしトヨタが主要拠点を海外に移転させた場合、日本経済にどのような影響をおよぼすのか。専門家の見解を交えて追ってみたい。"

いやいやいや……

今回はトヨタ会長の発言が失言として批判されているのだから、ここはまず「トヨタ会長は、どうするのが良かったのか」を論じる局面ではないだろうか。

(2) 対象読者の想定がおかしい

記事は、自動車業界とトヨタファンだけが読者であるかのような書き方。トヨタに中立あるいは批判的な一般読者がいることが、想像の範囲外にある。

記事の記述を見ていこう。
"不適切な点が発覚したのは6項目のみで、これは不正というよりは『ミス』"
"国交省が『不正』だとして騒いでメディアの報道に火をつけて、ことさらに事を大きく"
(続く [参照]

キーシンにロシア政府の圧力が。

ロシアにルーツをもつ芸術家の多くが、祖国を捨てるか、侵略戦争を遂行中の祖国に忠誠を誓うかの選択を迫られている。

"ロシア法務省は19日、ロシアのウクライナ侵攻に反対したなどとして、世界的に著名なロシアのピアニスト、エフゲニー・キーシン氏(52)をスパイとほぼ同義の「外国のエージェント(代理人)」に指定したと発表した。"
nordot.app/1187148808551842553

今考えてるいることを、少し放流してみます。

今の世の中、対立する概念がいくつかある。

"To Be"(あるべき姿)を目指す vs "As Is"(現状)のリアリズムを肯定する
啓蒙思想 vs 資本主義 人権と倫理学 vs 虚無主義と過度な相対主義
国連と国際法の理念 vs 大国の都合
企業の倫理(ESG、ビジネスと人権、SDGs) vs 財務指標(利益)至上の考え方

ひとつ言えることは、民主主義は人の理性・尊厳・権利を認める啓蒙思想がベース。そして企業活動は資本主義のリアリズムがベース。両者が対立することは大きな問題。

企業を啓蒙思想の側に持ってくることが、ひとつの解決となるはず。

ハイカルチャーとサブカルチャーの狭間の話。

1968年9月に放映された「ウルトラセブン」最終話では、モロボシ・ダンがアンヌ隊員に正体を告白する場面でシューマンのピアノ協奏曲が流れ、視聴者に強烈な印象を残した。

下記の記事によれば演奏はピアノ ディヌ・リパッティ、カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団。
hmv.co.jp/en/news/article/1505

記事には「冬木透氏は、不治の病のリパッティのあとのない切迫感が、素性を明かしM78星雲へ帰らねければならないダンの心境を表すのに、これ以上のものはないと選んだ」とある。

録音の2年後、リパッティは33歳で亡くなる。

音源のApple Musicリンク
music.apple.com/jp/album/piano
古い音源なのだけれども、息をのんで聴き入ってしまう。たしかに「切迫感」という表現がふさわしい。

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