ハイカルチャーとサブカルチャーの狭間の話。
1968年9月に放映された「ウルトラセブン」最終話では、モロボシ・ダンがアンヌ隊員に正体を告白する場面でシューマンのピアノ協奏曲が流れ、視聴者に強烈な印象を残した。
下記の記事によれば演奏はピアノ ディヌ・リパッティ、カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団。
https://www.hmv.co.jp/en/news/article/1505270072/
記事には「冬木透氏は、不治の病のリパッティのあとのない切迫感が、素性を明かしM78星雲へ帰らねければならないダンの心境を表すのに、これ以上のものはないと選んだ」とある。
録音の2年後、リパッティは33歳で亡くなる。
音源のApple Musicリンク
https://music.apple.com/jp/album/piano-concerto-in-a-minor-op-54-i-allegro-affetuoso/1597181429?i=1597182051
古い音源なのだけれども、息をのんで聴き入ってしまう。たしかに「切迫感」という表現がふさわしい。