Zelditch Jr., Morris and Bo Anderson. (1964) "On the Balance of a Set of Ranks.
Hartman, Moche. (1974) “On the Definition of Status Inconsistency,” American Journal of Sociology, Vol.80, No.3, pp.706-21.
「<条件づけ変数としての年齢>…より若い人たちは自らの社会的状況が変わることを望むことができるが、中年になれば、社会移動や、その他の非一貫性を根絶する手段のための機会は減り、未来の報酬が現在のストレスを償ってくれるだろうと信ずる機会も同様である。スミス(1969)やポーテス(1972)もまた、地位ポジションが年齢とともに永続化ないし『結晶化』すると見ており、我々のデータの他の分析でも、年齢が上がるとともに職業上のストレスがより大きな身体的犠牲をもたらすことが示されている。…年齢・職業・学歴の間のかなりのセカンドオーダーの相互作用は信憑性があり、(タイプにかかわらず)年長の非一貫的な人たちは年長の一貫的な人たちよりも心理学的緊張が有意に高いが、若い人たちにはそのような違いは得られていない」p.402.
〈Abstract〉
「社会的ストレスに関する研究のためのモデルは、地位の非一貫性についての広範な文献が、理論的・方法論的の双方で適切な研究をほとんど欠いていることを示す。このモデルは、地位の非一貫性効果が、次のことで明白であるはずだということを示唆する。(1) 末端の帰結(例えば、偏見)とは対照的な、近似的で知覚されたストレス(例えば、役割葛藤や怒り)に関して。(2) あるパーソナリティや社会的性質を持つ人格に対して。両タイプの特別な仮説が、310人の男性標本における職業−学歴の非一貫性に対して検証される。非一貫性効果の経験的な証拠はただ、いくつかのタイプの近似的で知覚されたストレスに対してのみ見られる。しかしながら予想されるように、低い学歴と結びついた高い職業の非一貫性効果は、外因性の仕事動機づけにおいて45以上かまたは低い男性でかなり強いが、標本の他の部分では明白でない。少数の非一貫的な人々に基づく場合、これらの結果は注意深く見なければならない。しかしそれらは、地位の非一貫性についてのより注意深い理論化が経験的に実りあるものかもしれないことを示唆している」p.395.
House, James S. and Elizabeth Bates Harkins. (1975) “Why and When Is Status Inconsistency Stressful?” American Journal of Sociology, Vol.81, No.2, pp.395-412.
〈Abstract〉
「4つの異なる社会学理論、すなわち、(1) 地位の非一貫性アプローチ、(2) 社会移動の効果に関する理論、(3) ギッブズ=マーチンの地位統合アプローチ、そして (4) 構造的ないし組成的効果の分析の間には、重要な方法的類似性がある。これらの理論の各々において、従属変数が地位の逸脱ないしは奇妙な結合により影響を受けるという考えがある。もしこれらの理論が単純な数学的形態で述べられるなら、同一化の問題を指摘することができる。もし限定的な仮定がなされるなら、解決のために未知なことがあまりにも多くなるだろう。このことは、そのような理論のために重要な示唆を有する」p.790.
Blalock Jr., H. M. (1967) “Status Inconsistency, Social Mobility, Status Integration and Structural Effects,” American Sociological Review, Vol.32, No.5, pp.790-801.
社会学と誤用進化論😅を中心に読書記録をしてをります
(今はストーン『家族・性・結婚の社会史』1977年)
背景写真はボルネオのジャングルで見た野生のメガネザル
https://researchmap.jp/MasatoOnoue/