国立天文台 編「理科年表 2025」(丸善出版、2024)
maruzen-publishing.co.jp/smp/i
official.rikanenpyo.jp/

年鑑総合サイエンスデータブック。各部末に近年のトピックスが掲載されています。暦部では土星の輪の消失、天文部では銀河宇宙線の起源解明と、すばる望遠鏡ビッグデータを使ったcitizen scienceである、GALAXY CRUISEとCOIASの2つのプロジェクト、生物部では今年のノーベル生理学・医学賞のテーマでもあった小分子RNA、環境部では言葉の歌起源説についてです。

地学部には世界と日本の最大規模の人工構造物・掘削が新規掲載されています。
[添付: 7 枚の画像]

天文年鑑編集委員会 編「天文年鑑 2025年版」(誠文堂新光社、2024)
seibundo-shinkosha.net/book/as

今年も入手しました。表紙は紫金山・アトラス彗星(Tsuchinshan-ATLAS、C/2023 A3)です。

来年の注目点は、9月8日の午前3時頃に全国で見られる皆既月食です。3大流星群については、1月のしぶんぎ座が新月直後で月明かりの影響が小さく、8月のペルセウス座は下弦前の、12月のふたご座は下弦過ぎの月明りの影響を受けそう。
nao.ac.jp/astro/sky/2025/

最近刊行された「物語要素事典」。気になったので調べてみました。

著者、神山重彦さんが2021年1月に大学を退職する際に行う予定だった最終講義の原稿に物語要素事典の制作経緯が書かれています。
agu.ac.jp/topics/文学部日本文化学科 神山重
「人類が生み出してきた物語世界を外観したいのだ」という目標のもと、実現された事典。言海を編纂した大槻文彦さんの話も出てきますね。

Web版「物語要素事典」は現在も閲覧できます。
lib.agu.ac.jp/yousojiten/
web.archive.org/web/2019121306
weblio.jp/cat/dictionary/mngtr

担当編集者の記事もあります。
note.com/kokushokankokai/n/nf8

神山重彦「物語要素事典」(国書刊行会、2024)
kokusho.co.jp/np/isbn/97843360

参考までに、今年ブックサンタした本を挙げます

マイケル・ボンド 原案、R・W・アリー 絵、関根麻里 訳「Paddington's Christmas Post パディントンのクリスマスの手紙」(文化出版局、2023)
books.bunka.ac.jp/np/isbn/9784

フィリップ・バンティング 作、さかいあきふみ 翻訳「びっくり!微生物のひみつ」(光文社、2022)
kobunsha.com/shelf/book/isbn/9

さとうかよこ「美しい実験図鑑 世界でいちばん美しい34の実験たち」(新星出版社、2023)
shin-sei.co.jp/np/isbn/978-4-4

クドル 文、へラン 絵、なかやまよしゆき 訳「絵で旅する国境」(文研出版、2022)
shinko-keirin.co.jp/bunken/boo

ミヒャエル・エンデ、ヴィーラント・フロイント 作、junaida 絵、木本栄 訳「ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス」(小学館、2022)
shogakukan.co.jp/books/0929065

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国立国会図書館デジタルコレクションで読める本を門前照ニさんがまとめています。すごい。

怪奇幻想文学(2024年9月大幅増補)
note.com/euqitsatnaf/n/n2b1204

ラヴクラフト作品とクトゥルー神話
note.com/euqitsatnaf/n/n2f08e5

英文解釈の参考書
note.com/euqitsatnaf/n/nd7edf1

松浦はこ 編集、星見まどか 協力、柴田雄 (国立天文台 暦計算室)監修、国立天文台 天文情報センター 暦計算室、図書係 企画・監修「漫画でわかる国の重要文化財「星学手簡」」(松箱(matsbox)、2024)
366.koyomi.online/@matsbox/112
366.koyomi.online/@matsbox/111

日本で初めて西洋天文学を取り入れた寛政暦を完成させた高橋至時(たかはし よしとき)と協力者である間重富(はざま しげとみ)との間で交わされた書状を中心にまとめられた書物、星学手簡(せいがくしゅかん)。2023年6月に国の重要文化財に指定されました。

この本は旧暦とは何かから改暦の経緯、星学手簡や寛政暦の解説までが分かりやすく書かれた通称(?)「国立天文台監修の薄いブック」。日食の重要性や、天文方の間の軋轢、西洋天文学の最新情報が入手困難だったことなど改暦の苦労を偲ぶことができます。本書の一部と解説動画、原典がwebサイトにて公開されています。
eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/exhib

)にて購入。松浦さん、ありがとうございました!
[参照]

加藤陽子「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」(朝日出版、2009)
asahipress.com/bookdetail_norm

今日は太平洋戦争の戦闘終結日。人は歴史から学ぶ事ができます。でもこの本を読むと、当時戦争を止めることは難しかったのかもしれないとも感じます。過ちを繰り返すのか、踏み止まるのか。世界は歴史から問いかけられているのかもしれません。

新潮文庫版もあります。
shinchosha.co.jp/book/120496/

著者は先の日本学術会議委員の任命を拒否された6名のうちの一人です。

古川武彦、大木勇人「図解・天気予報入門 ゲリラ豪雨や巨大台風をどう予測するのか」(講談社ブルーバックス2181、2021)
bookclub.kodansha.co.jp/produc

昨日投稿した「図解・気象学入門」の姉妹本。
気象観測と予報の過去を踏まえ、台風や線状降水帯などを今どのように観測、予測しているのか。数値予報の項目では式が少し出てきますが、考え方が分かればOK。2冊で気象学の概観がつかめた…かな?
[参照]

古川武彦、大木勇人「図解・気象学入門 改訂版 原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図」(講談社ブルーバックス2235、2023)
bookclub.kodansha.co.jp/produc

日々の天気図を描いて投稿していますが、きちんと学びたいと思って読みました。文章で分かりやすく書かれていて数式が殆ど出てこないので、数学が苦手でも大丈夫!
今までよく分からなかった、気圧の谷の東側で低気圧が発達し、西側で高気圧が勢力を増す理由が少し理解できた…かも。何回か読み直したい。

太田和彦、吉永明弘 編著『都市の緑は誰のものか 人文学から再開発を問う』(図書出版ヘウレーカ、2024年8月末頃刊行予定)
h4ug.hp.peraichi.com/

神宮外苑再開発もそうですが、日比谷公園、宮下公園など最近の都市公園再開発が気になっていたので、読んでみたいなぁ

毎年恒例、岩波文庫一括重版の情報が出ました
iwanami.co.jp/news/n57720.html

岩波文庫の「2024年7月26日 重版再開」とあるものが該当。数年前から春のリクエスト復刊がなくなったたので、一括重版は毎年この時期だけ。気になる本はあるかな…?

国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読める本をまとめている方、その2

歴史学書籍【東洋史・海外翻訳書】|みんなの世界史
note.com/sekaishi/n/ned3c75ee5

歴史学書籍【西洋史】|みんなの世界史
note.com/sekaishi/n/nd2bea0ec2

精神医学|鯨井久志
hanfpen.hatenablog.com/entry/2

フランス現代思想|MasakiUeta(植田将暉)
note.com/masakiueta/n/n409df57
[参照]

世界の地域のことを知るには明石書店のエリア・スタディーズかな?イスラエル、パレスチナだと以下の2冊。

立山良司 編著「イスラエルを知るための62章【第2版】(エリア・スタディーズ104)」(明石書店、2018)
akashi.co.jp/book/b371959.html

臼杵陽、鈴木啓之 編著「パレスチナを知るための60章(エリア・スタディーズ144)」(明石書店、2016)
akashi.co.jp/book/b222734.html

別冊として現在のパレスチナ/イスラエルについての本が先日刊行されました

鈴木啓之、児玉恵美 編著「パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章(エリア・スタディーズ206[別冊])」(明石書店、2024)
akashi.co.jp/book/b647350.html

菅瀬晶子 文、平澤朋子 絵「月刊たくさんのふしぎ2024年6月号(第471号) ウンム・アーザルのキッチン」(福音館書店、2024)
fukuinkan.co.jp/book/?id=7373

地中海に面したイスラエル第3の都市、ハイファに住むウンム・アーザルが作る料理を通して、人の暮らしを見つめる本。
イスラエルで9%以下しかいないアラブ人キリスト教徒であること、女性であること、夫が廃業をきっかけに働かなくなったこと…紛争地で生きる彼女の生活に落ちる影。イスラエルのことを考える第一歩として。
40頁程の児童雑誌なので、気軽に読めます。料理も美味しそう。出版社のサイトに作者のことばが載っているので、まずはこちらからどうぞ
takusannofushigi.fukuinkan.co.

この雑誌を教えてくれた2人の方に感謝します。

国会図書館デジタルコレクション個人送信サービスで読める本をまとめている方がいましたので、紹介します

人類学系の翻訳書(著者篇)|MasakiUeta
note.com/masakiueta/n/nde08848

西洋史・海外翻訳書|みんなの世界史
note.com/sekaishi/n/n800086059

ファンタジー短歌関連歌集|辻原僚
note.com/tujitan_ft/n/nd04b851

村瀬秀信「虎の血 阪神タイガース、謎の老人監督」(集英社、2024)
shueisha.co.jp/books/items/con

監督ではなくファンのために闘う、それが「虎の血」ーーー球団オーナー、球団専務、前監督、ベテラン選手…それぞれの思惑が交錯する中で1955年に就任し、わずか33試合で去った謎多き大阪(現・阪神)タイガース第8代監督、岸一郎のノンフィクション。

あまり読まないタイプの本ですが、なかなかよかった。みんなが各々の心の中に、決して一致することがない「ワシの阪神タイガース」像があるのかもしれない、と思わせる一冊でした

NHKラジオ第1に著者の村瀬秀信さんが出演した時の放送は明日5月20日まで聞くことができ、インタビュー内容はテキスト化してあります
nhk.or.jp/radio/magazine/artic

池上英洋「西洋美術史入門」(ちくまプリマー新書174、2012)
chikumashobo.co.jp/product/978
池上英洋「西洋美術史入門〈実践編〉」(ちくまプリマー新書212、2014)
chikumashobo.co.jp/product/978

HTLで見た「芸術は何を求めるのか」を考えるための手がかりとして、以前読んだ本を投稿。
美術史の視点で見ると、少なくても西洋絵画は教会や貴族などの「発注者」がいて、依頼に沿って描かれているので、描かれているものに意味やメッセージがあります。描くための技術は手段であって目的ではないのかも。芸術にはメディアとしての側面があるのだと思います。

美術を知る最初の一冊として(と書いておいて二冊紹介していますが)。

倉嶋厚、原田稔「雨のことば辞典」(講談社学術文庫2239、2014)
bookclub.kodansha.co.jp/produc

雨に纏わる言葉を集めた辞典
春雨、驟雨、時雨、雨氷など、季節と共に移ろう雨の姿を、人はどのように表して来たのか?
姉妹編として、「風と雲のことば辞典」(同2391、2016)、「花のことば辞典」(同2545、2019)もあります

玉村豊男「料理の四面体」(中公文庫、2010)

数多ある世界の料理に出会うなかで、料理が火、水、油、空気の四要素から成ると考える。既存の料理を分類し、いまだ出会わない料理を想像し、創造する。発酵は?など、ここにない料理もありますが、ここに提示されている考えは、なお有用だと思います。
chuko.co.jp/bunko/2010/02/2052

大岡信、谷川俊太郎 編「声でたのしむ 美しい日本の詩」(岩波文庫 別冊25、2020)
iwanami.co.jp/book/b492569.htm

和歌、短歌、歌謡、連句、俳句、そして詩。古典から現代まで、日本に息づく短い文学の詞華集(アンソロジー)。声に出して読むと、また違った印象に。ちょっとした空き時間にもどうぞ。

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