よしもとばなな「どんぐり姉妹」を読む。
全体の切実なのにのんきな感じ、写真が間に挟まってる感じ、が銀色夏生のつれづれノートシリーズを思い出す。
自分はあの頃逃げたんじゃないか、できることがあったのではという痛み、それは目をそらしてしまうと自分の人生を蝕む考え方で、あの頃の自分を救ってくれてありがとうという感謝が自分を立たせてくれているというところや、こんな生き方をわかってくれる男の人はいない、いるはずがないがそれでも私は生き方のほうをゆずれない、というところにじんとした。
関口涼子「ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)」を読み終える。
長い旅行に行って帰ってきたような気になる濃い読後感。日本における炊飯器のようなものが各国にあるというのは当然のことだけど、なぜかあまり考えたことがなかったのでそんなことが知れてうれしい気持ちになる。レヴァント地域では食材をピュレ状にしたいのでブレンダーであるとか中国や台湾は電気のシチューポットであるとか。
忍耐とは、物事が続いていく幻想を抱ける国の美徳でしかない
という言葉が突き刺さる。
村田沙耶香「ハコブネ」を読む。
自分に忠実になろうとしてそうしたら、他人からはもしかしておぞましいものとして見えてしまう、そんなものを見たり読んだり考えたりするのが私も好きだな、ということを他の村田作品を読んだ時も感じてとても安心する
よしもとばなな「チエちゃんと私」をよむ。
ほんとうに好きな女友達とずっと仲良くしていたいと思う時の、少女たち!みたいな感じって他人に伝わりづらいそんな世の中がポイズン。なんでそんなこと言うのっていうかあなたはそういうふうに他人のこと見てるのねって正体がばれるみたいなこと言う人いるね。篠田〜〜!内縁の夫〜!!てスタンディングオベーションだった。
よしもとばなな「鳥たち」を読む。
「たいていの女の人は意地悪いし、比べるし、とにかく苦手だからこうしてたまにむりしてでも女の人に会っておく」のところすごくわかるなー!!てなったし、演劇部噂好きの女子の効かないかもとわかりつつもしっかり主人公の味方の美紗子を悪者にして会話を終わらせるところとかすごい。私なら簡単に混乱させられてしまうだろうな。暇つぶしのちょっとしたおやつ食べるみたいに他人をいじめるんだよな〜こういうのいるんだよな〜ほんと。
この本の中の全体的なスピリチュアルさ、死んだ人たちへの気持ちの変容の仕方、本当に好きだ。
よしもとばなな「王国1〜4」を読む。
3まではリアルタイムで読んでたけどまた改めて読み返しつつ4も読んだ。
子供の頃のような純粋さ単純さをどう大事にして大人を生きていくのか、ということを考える。こんなにサボテンづくしだったかとあらためて驚き、こんなに多肉植物ブームになる前だったと思うから先見の明あるなあ。
主人公とゲイカップルの関係が、これもまた中学の頃に読んでいた秋里和国の漫画「THE B.B.B.」や江國香織の「きらきらひかる」を思い出させてまた懐かしい。
3に出てくる美しい庭の女の人とその下僕になっちゃう真一郎、4のサラは本当に苦手なタイプで現実にいるな!人を見下しながら自分から鳥かごに入るような進んで奴隷になるような嫌さってあるよね思って唸るし、敦子さんや居酒屋の夫婦や喫茶店のマスターみたいな確実に存在する通りすがりの天使みたいな人こういう人も本当にいるんだよな。主人公やおばあちゃんや楓や片岡さんやキノとマリさん、みんな魔女だ。そうだ魔女と魔法の話なんだな。
平野啓一郎「空白を満たしなさい 上下」を読み終わる。
「日蝕」の印象が強すぎてもっと高尚な感じを想像していたけどエンタメ寄りだった。ドラマとかにしやすそう。
生前の自分が自死に向かうまでを調べて思い出し、それを家族や友人にきっちり説明してわかって貰おうとするところに、誠実さより言い訳がましさ、それが好意的に受け止めてもらえることが前提の環境にいる人ばかりではあるまい、でもこれはいい話なんだろうな??たぶん、てなった。主人公にいらっとなったけど大半の男性はこんな主観なのではというリアルな気がするから、読みやすいのでは。
私自身は人はわかり合わず、わかり合えたという勘違いのまますれ違い続け、運命やら神やら天国や地獄があると思うドラマチックな方が好きなので。好みの問題かもしれない。
死んだ人が生き返ったとしたらその人は何をするか周りはどうするかから、死んだ人の軌跡をどう残すかをビジネスにしようとするところがすごく現代っぽい。こういうビジネネスのモデルこれから本当に出てくるんだろうなと想像しやすかった。
藤本和子「砂漠の教室」後半の「なぜヘブライ語だったのか」と「おぼえ書きのようなもの」がずっしりと重たくて大事に何度も行きつ戻りつして読んだので時間がかかった。再びの復刊もうなずける。
ーー「差別」などと手軽であいまいな言葉の次元を出て他者に他者の正当なる顔を与えよと。ーー
こねかんじの流れで次は、関口涼子「ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)」を読む。
昨日作っておいた香るまろやかミルクティー味のゼリーよくできてる。お風呂あがりに至福。ゼラチンを袋の半分でゆるめのゼリーにした。作り方は、近藤聡乃「ニューヨークで考え中④」のコーヒーゼリーの回を読んで真似しました。
9月号。本の特集をしている雑誌はわりと軽率に買うけどここ数年のうちでも、これはかなり好きな本特集。写真も各人が回答してる本の種類も。女性誌にありがちな巻末のほうに載る占いのページがないのも好きなんだよな〜。廃刊していった好きだった雑誌たちのエッセンスがまだここに残っている。写真と細かく読むところぎっちりあって好きな雑誌
買った四文字熟語辞典をあ行から読み始める。これは十二国記、これはCOTEN RADIOで、こっちはゆる言語学ラジオで言ってたやつだ〜!うわ〜!て楽しくなってきてノート取りながら読んでいる。読んでて欲しくなった本はブックオフのネットで注文して指定した店で店頭受け取りできるやつを知ってしまったので仕事帰り受け取れちゃう。便利すぎ。うれしい。
即ドトールにインしてしまった〜。水分水分。コーチャンフォーつくば店に来た。
研究学園駅から2キロ。完全なるロードサイド店舗なので、私みたいに移動手段を持たない電車で来る人は「つくチャリ」という貸し自転車使うといいかも〜。乗り捨てスポットになってるのに着いてから気づいた。わかってるぅ〜。国道を歩いて車社会を痛感した。道行く人たち建物と車の間の移動って感じの徒歩の人ばかり。
休憩で「砂漠の教室」の続きを少し読む。ブローティガンがいきなり登場してそれが手術の麻酔の薬でみた幻覚の一部なのか本当のことなのかわからないみたいに空港に迎えに行く約束だったけどと妙な現実感もあってそこもブローティガンみたいだった。著者が訳者であることの醍醐味。
中東料理の作り方がいきなり出てきておもしろい。茄子のサラダ作りたい。
藤井和子「砂漠の教室」を読んでいる。まだ半分。
「ダレノモノカワカラナイ」と呼ばれた下半身を重いこころで回収して、家へ持って帰ってやる。こたつに入って暖めてやる。夏だって、そうしてやりたくなる。
婦人科の病院のいろいろは本当に嫌だよなあ、男たちが同じ目にあっていたら即最新の治療と技術と薬が出回ることだろうてといつも思う
#読書
昨晩はメディキュットでふくらはぎの血行を促進しつつ「きつねとたぬきのいいなづけ3」を読み終えてから寝た。
3巻後半からの民俗学的展開にゾクっとした。高尾山ということはあの神様は天狗なんだな。おばあがナツネの頭をのぞいた時の表現が漫画ならではの手法であるんだけどそれにしてもいまふうだな〜と思った。同人作家たちがデジタル原稿の進捗を上げるやつを思い出した。
#読書
「長いお別れ」読み終わった。様式美!最後のオチみたいなところの会話とか言いまわし全てが最高に村上春樹だった。全体的にも男性登場人物たちは皆作者の中にある理想の男の分身であり女性登場人物たちは知的でいて尻軽なところもそう。こんなにマネてていいのか!と逆にすがすがしいくらい同じで好きなんですねわかりましたってなった。アメリカをアメリカ以外の目線からオシャレに書くみたいなキザさ?とか。アメリカで春樹が人気なのはこういう古典を受け継いでいるからなんだなとオールドファッションというのかよくわからないけどアメリカ人の律儀さを思った。
#読書
昼、強烈な眠気からのいま起床で舌の先に口内炎とまた熱が出そうな風邪の感じがある。なんかここにきて体調の悪さが噴出しているが出るなら出ろという感じ。
昨日からブックオフで買ってきた、花風社「続自閉っ子こういう風にできてます!」テンプルグランディン「自閉症感覚」柿内正午「プルーストを読む生活」を一気に読めるものはそう読みあとは交互に読みながら、あいまにコンビニで買った&premiumのinteriorの合本を目の保養に眺める。「プルースト〜」はまさかブックオフにあるなんてびっくりして値段も見ずに買ってしまった。ありがとう、売った人!欲しい人の手に無事渡りましたよ。あと読書の日記の一冊目もお願いしますどこかの本屋&新古書店!私が探してるよ〜出てこい。棚にあったらスッて抜くイメトレ&素振りして待ってます!!アマゾンだと倍くらいになってるんだけどあるにはある。もうちょっと定価に近い値段でプリーズ。
インテリア雑誌というのが本当に小学生の頃から好きでしょうがない。読むとこんな素敵なとこがどこかに実在しているということに生きる希望のようなものが湧いてくるのだがなんでかな。部屋の写真に対してその説明とかが小さく細く文字が並んでる雑誌全体のレイアウトとかがため息が出るほど好きすぎる。
#読書
「読書の日記」を昨日読み切ってから寝た。DN2と背表紙にあるので2冊目だったんだな、次は1冊目を買おうと思う。
お次はチャンドラーの「長いお別れ」清水訳で。さわりだけ読んで寝て、会社の行き帰りとお昼休憩時に読んでいる。亡きテリー・レノックスの為にコーヒーと煙草を用意するとこやばいかっこ良さこのキザさ、村上春樹が好きそう!わかる!って思った。クセになる格好つけ方なので、これを好きな人がたくさんをいるのわかるな〜って納得。読みながら片岡義男を思い出した。言いまわしはかっこいいんだけど私はもっと物騒で詩みたいな感じのBテランとかコーマックマッカーシーとかが好きだな。続きを読む。
#読書
日曜は上野と神楽坂の本屋めぐりした。その間の移動やら休憩に入った店やらで「富士日記を読む」と「ブックオフ大学ぶらぶら学部」を読み終える。ブックオフ私も気づくと4時間くらいいてへとへとになってそばにあるマックとかで甘いもの食べたり飲んだりすることあって私だけじゃなかったんだ〜って笑った #読書
「心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋」斉藤環 与那覇潤
図書館で借りて読む。買おうかと思っていて忘れてた本。
ジブリはけなげさ搾取。一見ヒューマニズムやエコロジーにも見えるが勤労=人生修行=人間の条件みたいな価値観であり、楽しいことを仕事にというインフルエンサー系と辛くても人生修行だとするジブリアニメ系はあきらめさせない装置として囚われているという構図はどちらも同じというのがジブリが好きと思う私にも腑に落ちる。
AIが人間に近づくではなく人間がAIに近づく。自分の行為の意を考えず統計上やったら褒められそうなことを繰り返し続けるのがいちばん効率のいいライフハックだと機能する自己啓発本的な優秀な人間の賛美をしているのはAIによる失業より深刻であり、人を洗脳するにはいまだに人力じゃないと無理だというのに深く頷く。
オープンダイアローグやハームリダクションに興味があったので参考文献がありがたい。「中動態の世界」は難しいなぁと思って積読になってるから引っ張り出してこよう
本、漫画を読みます。お家が好きなインドア派。趣味散歩。二次創作も嗜みます