@hatenademian たまらんすね。やることえげつないわあ。
電通の公共部門への「たかり」
電通がここ5年間北海道庁と結んだ契約の9割が「競争入札」でない、つまり「特別枠」であること、契約総額が70億円を超えることが明らかになりました。
実は、近年電通の収益は悪化し続けており、2021年には本社ビルを2680億円で売却している。
そこで電通が採用しているのが公共部門への「たかり」戦術。
北海道に限らず、電通の国内広告契約での公共部門の比重は増す一方。
しかし、公共部門に独占的に「たかる」には与党=政権との関係を深める必要があります。
この方向の極限が東京五輪での自民党・電通・角川の収賄事件。
角川社長でもある「ザ・ネトウヨ」夏川剛が「五輪に反対する住民は爆撃で殺せばいいい(笑)」などと発信したのは、この「黒い利権」の鉄砲玉としての役割を果したのだろう。
しかし夏野、小物なので重要な「談合」からは外されていた様子。結果五輪関係では逮捕はおろか「聴取」もされていない模様。(特捜部も「あいつはどうせ知らない」という判断なのだろう)。
とは言え、この忠犬夏野、世耕が理事長を務める近畿大学情報学研究所所長の肩書を頂き、例の制度・規制改革学会に竹中・成田悠輔らとともに発起人として名を連ねている。
文化産業と学会の退廃、ここに極まれりと言えましょう。
大庭健さん(1946-2018)は東大全共闘にもっともコミットした人の一人。
ただ、運動の後研究の道に進んでからは運動経験を直接語ることは「飲み」の席でもなかった。
大庭さんの廣松さんの弟子でありながら、一定の距離をー哲学的にも人間的にもーとって、いわば「大庭哲学」を造り上げたと言ってよいと思う。
私が東大「全共闘」には批判的であることを知りながらも、哲学的討論には「極めてフェア」に応対してくれた。
研究会の際も、その後の「飲み会」(こちらの方がより本音の議論ができた)、20歳以上年下の私を「三宅さん」と呼び、こちらにも「大庭先生」ではなく「大庭さん」と呼ばせた。
「現代倫理学研究会」は私が記憶しているだけでも、熊野純彦(「廣松組の若頭」と呼ばれていた。)、斎藤純一、千葉真、カン・サンジュン、中野敏男、岩崎稔といった人たちが出入りしていて、「歴史修正主義」やリベラル―コミュニタリアン論争の「無意味さ」についてなど議論していた。
ただ、「研究会」の空間が完全に「between men」であったことは印象的だった。この点は大庭さんもそうで、時々「魂消る」ような発言を連発することもあった。ただ、それは「批評空間」のように先鋭化された「ミソジニー爆発空間」ではなく、「全共闘」の「おじさん」空間。
"例えば「抜本的」は「drastic」と表現します。でも、drastic=抜本的とわかっていても、「抜本的とはどういう意味か」が日本語で理解できないと、訳せても意味がわからないのです。"
そうなんですよね。我々も中学や高校で often を「しばしば」と訳すように教わったけれども、「しばしば」を自分の言葉として使うことがまずないため、なぜか「しばしば=時々」だと思っている人、けっこういるんですわ。
https://toyokeizai.net/articles/-/655022
伊藤野枝虐殺・甘粕事件から100年 「伊藤野枝Tシャツ」を発売 記念プロジェクトのひとつとして
2023年は、関東大震災の混乱の中で大杉栄・伊藤野枝・橘宗一少年が憲兵によって虐殺された「甘粕事件」から100年を迎えます。野枝の出身地である福岡で記念事業を企画している「伊藤野枝100年プロジェクト」は、記念プロジェクトの一環として「伊藤野枝Tシャツ」を販売しています。
2023年伊藤野枝・没後100年記念Tシャツ
来
https://undou.net/blog/2023/100-years-since-the-noe-ito-massacre-noe-ito-t-shirt/
中曽根康弘平和研究所とは?
サントリー財団、笹川財団より知名度は低いかも、ですが、その名もずばり「中曽根康弘」財団・平和研究所」という組織があります。
現在の研究本部長(なんだ、それ)は、サントリー財団とも深い関りがある中国近現代史の川島真。
理事には、元経団連会長の今井敬、毎度の北岡伸一などが名を連ねています。
1988年の創設以来、中曽根康弘賞という若干気味が悪い賞が「研究者」を選抜して与えられている。
例えば「万難を排して中東での米国の蛮行を擁護する」池内恵(サントリー学芸賞)、小泉悠(サントリー学芸賞)、それに慶応SFCの中山俊宏をはじめ、ジョージタウン関係者がズラリ。
中曽根が死去してからは、受賞記念には麻生太郎がお話、受賞者ととも写真に納まっている。
三浦雅士のような「チンピラ」転向組は排除され、財界有力者と対中包囲網についてのコアな「談話会」となっている印象。
ASEANの研究者であると同時に「原発擁護」派として悪名を馳せた大庭三枝も選考委員。
三浦雅士などはこのサークルに入れ貰いたい一心で「今、何が問題か」と問われれば直ちに「中国」と答える」などと媚びを打っているのだろう。
それにしても、四半世紀かけて、よくこれだけのネットワークを構築した、と感心はする。
Boostに関して、日本(笹川)財団、サントリー財団、中曽根世界平和研究所などの一連の日本の「シンクタンク」ネットワークに統一教会(勝共連合)も深く入り込んでいるが、オリンピック不正のように、多くの人が何らかの形で関わっているため、誰も知らないフリをしている。
昨年末、外務省を通じて税金が統一教会伝道のために使われていたことが明らかになったが、これも氷山の一角と思われる。
旧統一教会関連団体の職業訓練校建設にODAで955万円余 外務省
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221111/amp/k10013888291000.html
ネオリベラルの使い方について
成田おでんメガネ氏等の人権無視発言について「これだからネオリベ/新自由主義者は…」みたいなコメントを少なくない数の人がしているのを見かけるが、そもそもおでんは彼の経済学のトレーニングからして、新古典派であって、どちらかというとネオリベというより、あえてネオ云々を使うなら「ネオクラ」だと思うのですが。
非合理の精神こそが「リベラリズム」を支えるのである(©︎丸山眞男、福沢諭吉)から、合理的経済人を前提とするおでんメガネの主張はリベラルでは全くない。
イデオロギーについてふわっとした理解で、定義をすることなく、気に食わない人のレッテル張りのために使うことには十分に注意する必要がある。
現在、哲学・思想と社会科学が切れ、それぞれの領域での細分化・専門化が進み、「現在」の状況に学問がどう関わるか、は見えにくい。
他方、とは言え、サントリー財団、笹川財団、上廣財団(実践倫理佼成会)などのネットワークの政治・経済・社会+人文は、はっきりと「現在」の状況に対してオリエンテーションをもっています。
つまり、「明治維新」肯定、15年戦争は陸軍の責任、性別規範、セクリュアリティは「醇風美俗」ないし「反フェミニズム」、そして新自由主義的再編と日米同盟の深化、その全体として反「戦後民主主義」がコンセプトとして共有されている。
1994年にサントリー学芸賞を受賞した大塚英志は、「結論で戦後民主主義と共産党を批判してくれればあとは何を書いてくれてもいい」と言われたと証言している。
この段階では社会党は消滅しているので、あとは共産党を弱体化・無力させれば、「戦後民主主義」を完全に葬ることができる、ということなのだろう。
振り返って「戦後民主主義」の支柱になった人々は思想と社会科学の接点を生きた。
例えば丸山眞男。政治思想史とともに、ファシズム政治分析と現代政治学の導入、さらに宮沢俊儀や芦部信幸などの憲法学者にも影響を与えた。
K.シュミットやH.ケルゼンの理解なども今日の水準から見ても深い。
サントリー財団と日本(笹川)財団について、先日、とある大阪の人が、アディクション(DV, 虐待の原因)に関連して「大阪ほどギャンブルが身近な所はない。IRどころか、今でも街中に競馬、競輪、オートレースなど至る所にギャンブルがある」と言っていて、気づいたのだが、サントリーも笹川もアディクションビジネス。酒と博打。なおサントリー財団からの研究補助金では、科研費などと違いアルコール含む会食も経費で落とせるというのは有名。
笹川陽一氏がファシズムを支持していたのも周知の事実であるので、財団の問題など今さら言う必要もないのかもしれないが、もともと搾取的というか、理に反する団体なんだな、というのを、オピオイドで儲かった金をオックスフォード大が受け取っていた、というのが報道されているのを見て思いました。
Oxford university stuck with Sacklers as opioid deaths led others to cut ties
https://on.ft.com/3YRnQjP
(職業の貴賤とか、金には罪はないとかそういう話ではないです)
【ジェンダークリティカルな意見は許容されるべき言論であり、差別ではありません】
リンク先は2022年7月の英紙ガーディアンの記事です。
マヤ・フォーステイターさんというシンクタンクの研究員の方がSNSでジェンダークリティカルな意見を述べたところ職を失ってしまったのですが、その後裁判でそれは不当な差別であるという判決を勝ち取っています。
フォーステイターさんは「トランスジェンダーの女性は生物学的な性別を変えることができない」というツイートをしたのですが、その結果職場から契約を更新されませんでした。
彼女はこれを不当であるとして訴訟を起こし、まず2021年に「ジェンダークリティカルな意見は多元的社会で許容される信念であり、許容されなければならない」という判決を勝ち取り、今回の判決に至っています。
そしてJ.K.ローリングさんはこの人を擁護したために過激な活動家たちから様々な脅迫を受けています。
https://www.idrlabs.com/jp/gender-coordinates/test.php
あなたのジェンダー座標は、41.67%男性的、 47.5% 女性的で、 したがって非区別領域 領域にいます。
だってー。こういうのなんか意味あるん?
いや、私もたまにやっちゃうけどさ、なんか比較的「マシな男性」が少し言葉足らずだったり、認識不足だった時の叩かれ様は少し気の毒だなって思うんだよね。
ああいうの続けていると、マシな男は黙るしかなくなって、結局、ポリコレもフェミニズムもなーんも気にしない馬鹿しか残らなくなるだけじゃない?
Der bereits im Gefängnis sitzende frühere Hollywood-Mogul ist wegen Sexualverbrechen zu einer weiteren langen Haftstrafe verurteilt worden. Weinsteins Bitte um Gnade ignorierte das Gericht in Los Angeles.
USA: Keine Gnade für Harvey Weinstein | DW | 23.02.2023
#HarveyWeinstein #MeToo #Prozess #Sexualverbrechen #Vergewaltigung #Hollywood #LosAngeles
ぼんやりと「人権は大事」と認識しながらも、右派に「権利を主張するなら義務を果たせ!ワガママはいけません」と言われると、なんとなく納得してしまう人が多いんだと思うよ我が国は。
https://youtu.be/jVRvslLOWXU
中野晃一さんのこのシリーズは男性にこそ見てほしいね。