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『三谷幸喜 創作を語る』(三谷幸喜/松野大介)

面白いっ! タイトルの通り、三谷幸喜が創作を語る(半生を振り返りながら)のだが、聞き手の松野大介が素晴らしい仕事をしている。二人が共通言語を有しているおかげで、テンポ良いインタビューになっている。
三谷幸喜の「制約から話を作る」というスタンスは、なるほど勉強になる。1時間ドラマはCMが挟まり、映画には尺や映画の作法がある。その制約がある中で表に出る脚本(映像)のウラのお話、厚みをどれだけ作れるかが勝負なのかな、と。

次の〈自分の小説〉は、『DIVE!』(森絵都)みたいな話を、舞台芸術でやります。

『スポーツクライミング教本』(東秀磯)

新しいチャレンジ、ボルダリングをしようと思って、まずはその教本を読みました。とにかく壁にくっついて、とにかく身体の重心と壁の支点(ホールド)との距離を意識して、「てこ」を作用させる。あとは実践してみよう。

『サキの忘れ物』(津村記久子)

半年ほど前に出先の図書館で読みかけになっていたのをようやく読み終えた。表題作のは、善意と悪意と無関心の三者のバランスが絶妙だ。このバランスがピタッとハマった時の津村記久子は、本当に氏にしか出来ない味わいを出してくれる。
ウワーッ……と感じたのは「喫茶店の周波数」。店を畳む数日前の喫茶店にやってくる人々の姿を描出する。閉店間際の喫茶店というやや特殊な環境に置かれることで、彼ら彼女らの人間性(ある意味では、醜さ、と言ってもいいかもしれない)が誇張される。その具合が何とも言えず不快で、その不快感こそが津村記久子の小説の魅力である。

今月はオタク活動に励んでおりました。ジャズ7枚、本22冊でした。

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241031 2024年10月度月報 - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20



『The Amazin Bud Powell Vol.2』(Bud Powell)

このアルバム、バド・パウエルの演奏で突如としてピアノの「タッチ」の気持ちが分かった気がする。

『GO』(Dexter Gordon)

テナーサックスのデクスター・ゴードンがリーダーの一枚。テナーサックスが自在に動き回る。かといって他の楽器がバックに回るかというとぜんぜんそんなことはなく、聴かせどころを作る。「Love For Sale」は特に面白い。

『Reaching Fourth』(McCoy Tyner)

表題作「Reaching Fourth」を聴いて「打鍵の力強さ」という概念がフンワリ伝わった気がした。

『Play Your Own Thing: A Story of Jazz in Europe』(ユリアン・ベネディクト)

ヨーロッパのジャズメンぜんぜん知らんくてついていけんかった。

オタク的にはアート・ブレイキー、ハービー・ハンコック、ホレス・シルヴァー、バド・パウエルらが特に言及されててマイルス・デイヴィスは一回だけだったのが興味深かった。ブルーノート的にはそうなんだ、と感じられて。

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『BLUE NOTE/ハート・オブ・モダン・ジャズ』(ユリアン・ベネディクト)

ブルーノートの設立者をジャズメンが語るドキュメンタリー映画。1997年公開だけあって今は物故者となったミュージシャンも多く存命で、レジェンダリーな面子だった。ジャズが商業流通したのがほんの限られた人物の情熱によるものであるの、素直に面白いですね。あの特徴的なモダンなレコードのジャケットも元広告デザイナーの実験的な試みによって生まれたらしい。そういう意味で、私たちが「ジャズ」として認識している文化は偶然の賜物だったのかもしれない。

『ジャズを聴く』(ジェリー・コカー)

ジャズに用いられる音楽理論をちょうど良く絞って紹介しつつ、実際の名曲の演奏がどのように実践されているかを詳細に解説する。理論と実践のバランスの良い一冊。ただ、私がまだ未熟なリスナーで、その何分の一もわかったかすらあやしい。

『「簡潔さ」は最強の戦略である』(ジム・バンデハイ、他)

読む価値なし。シンプルに書けという本なのだが、著者の来歴が延々と語られて、戦略に説得力がない(公開範囲間違えてたので再投稿)。

短期間で大量にラノベを読んだので、フィクションではない本を読んで自分のリズムに戻していく。

『ストラクチャーから書く小説再入門』(K. M. ワイランド)

お話考え屋さんとしての原点。三幕構成について考える必要に迫られた時は必ず読むようにしている。平易なのでイメージ、自分のお話に当てはめがしやすいのがいいところなんですよね。

『BLACK RADIO III』(Robert Grasper)

半年前に同じくロバート・グラスパーの『BLACK RADIO』、『BLACK RADIO 2』を聴いたときよりは曲の全体に注意を払えるようになった気がする。歌モノだけど、ボーカルのみならず各楽器の良さを受け取れるようになってきた。

昨日の豊橋市街地・豊川稲荷を巡って得た気付きに加え、今日ののんほいパークの話を足したり、まとめの主旨を明確にしたりしました。

241013 『負けヒロインが多すぎる!』聖地巡礼 in 豊橋&豊川 - 箱庭療法記
yobitz.hatenablog.com/entry/20


今日の旅行をまとめました。

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