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『負けヒロインが多すぎる!(2)』(雨森たきび)

「あたしが代わりに言ってあげるよ」やっぱりこれを言える焼塩檸檬さんかなり凄いな。八奈見さんかわいいと思ってる前提で書くんですが、焼塩檸檬さんのことが好きです。

『負けヒロインが多すぎる!(1)』(雨森たきび)

面白いっ! アニメとの比較で話すと、
・八奈見さんが少しじっとりしてる(面白大飯食らいでは全くない)
・温水くんと部長の性欲が垣間見える(下ネタトークが普通に男子高校生)
・温水くんが八奈見さんのことを可愛いと感じていることが前に出ている(一人称視点のモノローグの成せること)
の三点かな。トータル、アニメは原作のアクをかなり抜いたなという感はありますね。どっちも好きですよ。

エピローグでは今後の麻衣さんのピンチが仄めかされるのだが、咲太が麻衣さんを助ける構図も、その逆の構図も、二人が助け合う、あるいは二人が誰かを助ける構図も、そのどれもが既に通った道であって、縮小再生産なのだ………………。

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『青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない』(鴨志田一)

読みました。まず『迷えるシンガー』の反省(ポッと出の雨あられでシラけた)を踏まえて、物語が高校生編の続きになるように軌道修正を図っている。その点は良かった。
赤城郁美の件も、まあ、良くはないが悪くもなかった。ギリ及第点程度。ただ、エピローグ(とエピローグが予感させる今後の展開)は本当に蛇足。

シリーズのここまでを読んだ素直な読者としては、麻衣さんとの(素直な)ラブだったり花楓の成長だったりをしっかり読みたかったのだけれど、お出しされたのは初顔の登場人物の雨あられで、その割にストーリーの中心は元々いたサブキャラクターだったりするので、スゴいヘンな話だった。「新章」大学生編をやるためのセットアップがスベっている。

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『青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない』(鴨志田一)

よ、読みました………………。
誠実に書くと、期待していたのとは違って(想像していた通り)あんまおもんなかったです。咲太らが大学生になった今さら「思春期症候群」のハコの中身の話をされても困る(おそらく、作者自身もわかっていて、だから双葉に(セルフ)突っ込みをさせているのだが………………)。

『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』(鴨志田一)

読みました。アニメと同様に、各人の集大成がよく描かれたエピローグだが、高校生編の終わりを飾る一冊の小説として読んだ時には、大学生編への目配せが多すぎて「ちょっとやりすぎだな……」と感じてしまった。
『おでかけシスター』と『ランドセルガール』は、総じて、アニメスタッフがお話をとても洗練したように感じる。ヘンな話ではあるが、彼らスタッフなら(これから私が読む大学生編が仮に微妙であったとしても)いい具合にメイクアップしてくれるだろうと信じられた。

『Face to Face』(Gary Burton)

MJQからの流れでヴィブラフォンの一枚を。ヴィブラフォンのゲイリー・バートンとピアノの小曽根真のデュオの一枚。ヴィブラフォンの小気味良い金属の残響音とピアノの硬質な音とが調和している。曲で言えば「Kato's Revenge」と「Bento Box」かな。
もともとヴィブラフォンを目的に聴いた一枚だったが、むしろピアノのポテンシャルに気付くこととなった。ピアノトリオにおいてベースやドラムの担っているような役割(?)を演じつつ、主役としてのピアノらしさもしっかり出ている。ピアノの技法的な側面をもっと知って、この面白さを語る言葉を手に入れたいと思った。

『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』(鴨志田一)

シリーズのクライマックス『ゆめみる少女』『ハツコイ少女』に続くエピローグの前半。地味な話ながら(地味な話だからこそ)映画が綺麗に映像化してくれたなという感じです。

そういうことを書いててわかってきて、『ハツコイ少女』でリョーシ的存在になった咲太を見つけるのは彼女以外にはあり得なくて、このシリーズの「らしさ」である彼女こそが、主人公を見つけ決断を促すのに相応しい。

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おれはね、古賀ちゃんのことが相当好き(ある側面では麻衣さんよりも好きなのかもしれない)で、それは彼女が、こうしてズラされるジャンルの中で一本筋の通った「ギャルゲー/ラブコメの後輩キャラ」だからなんですよね。物語の「らしさ」を担っていると言ってもいい。ポップさがある。

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恋愛SLGの文脈を(暗に)有して立ち上がったラブコメが、家族小説を経て、そして最後は真っ直ぐに恋愛をやる、ジャンルを微妙にズラして展開する手練手管ですよね。

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『青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない』(鴨志田一)

完璧。登場人物と彼らの人間関係のポテンシャルを使い切った。SF的なギミックについてはぜんぜん納得していない(ので、それを前面に出した映画もあまり好きではない)が、原作のモノローグ(激・万物に感謝……状態)や葛藤は小説だから出来たものだろう。ふつうにダバダバ泣きながら読みました。いや、本当にいいもの読みました。

『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』(鴨志田一)

完璧なクライマックス。次の『ハツコイ少女』とセットで感想書きます。

『Concorde』(The Modern Jaz Qurtet)

MJQってビブラフォン(ミルト・ジャクソン)のいる(モダンジャズではあまり類例のない)ジャズバンドなのだが、類例のなさの割には「『ジャズ』として聴いたことあるジャズ」感が漂っている。これが不思議だなと思う。

今月は趣味の目標である「新人賞の原稿を提出する」「ジャズを100枚聴く」を達成しました。おめでとう!!!
ジャズ15枚、本9冊でした。

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240930 2024年9月度月報 - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20


『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』(鴨志田一)

読みました。高校編の読ませ所ですね。この巻からシリーズのジャンルがギャルゲーのフォーマットを踏襲したラブコメから家族小説へとスイッチしていく。

『Lighter』(CRCK/LCKS)

夏頃に聴いたはずなのに記録が漏れていたので。「傀儡」が最高。

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