けんすう流、NFTの使い方とその現在地。現代アートとNFTの関係性をどう見るか? https://bijutsutecho.com/magazine/series/s54/27684
「テクノロジー企業「アル」を経営しながら、様々なNFTサービスを開発・ローンチしているけんすう」氏へのインタビュー記事。美術手帖もGMOが展開しているNFTプラットフォーム「Adam」( https://adam.jp/ja )と協業している様子なだけに、こういう記事も載るようになっているみたいですね。
それはさておき、NFTアートについては、当方は買えるほどの可処分所得がないので 現在もこれからも手を出すことはないでしょうけど、このインタビューを読む限り、けんすう氏やアルが単にNFTアートを売り捌いて事足れりとせずに次の一手を模索していて、それがキャラクターなどを通じたコミュニティ──そういう一例としてたかくらかずき氏の作品に言及されてましたが──を志向しているというのが「今」的ではありますね。さて……
「女性と抽象」展|2023.9.20〜12.3|東京国立近代美術館(2Fギャラリー4) https://www.momat.go.jp/exhibitions/r5-2-g4
今日から東近美の常設企画展枠で始まったこの展覧会、出展作家は桜井浜江、三岸節子、藤川栄子、田中田鶴子、芥川(間所)紗織、桂ゆき(ユキ子)、草間彌生、田中敦子、青木野枝、福島秀子、辰野登恵子、春木麻衣子、吉川静子、杉浦邦恵、木下佳通代、沢居曜子。
グッゲンハイム美術館でのヒルマ・アフ・クリント展以来(?)、20世紀絵画史における女性画家の存在を改めて取り上げる動きが──美術(史)におけるジェンダーの偏向を問い直す一環として──続いていますが、そういった動きが遅ればせながら東京でも出てきたということでしょうか。田中敦子以外、具体美術協会の女性会員(山崎つる子、白髪富士子、菅野聖子etc)がいないところが、実に東京らしいのですが
2年に1度開催する国際芸術祭「東京ビエンナーレ」大手町・丸の内・有楽町エリアの「大丸有アートアクション」展示プロジェクト決定~屋外壁画のライブペインティング... https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000061816.html
知らん間に始まることが告知されていた東京ビエンナーレ(過去の同名のビエンナーレとの連続性とかあるんでしょうか )、今週末から秋会期がスタートするそうですが、アーティストコレクティヴによる下調べや準備作業などを公開するプログラムが中心の夏会期もあったんですね。管見の限りどこの美術ジャーナリズムも取り上げてなかったので
しかしそれにしても、「大丸有」って、どうしても大丸絡みの何かに見えてしまう関西人(爆)。東京駅に大丸東京店があるから、余計にねェ……
なお創刊号(2021年刊行)は紙媒体では枯れてしまってますが、pdfが公開されています→ http://ogawayoshio.com/system/wp-content/uploads/2021/08/[電子版]Studio138誌(1号、2021年.pdf
第2号→ http://ogawayoshio.com/system/wp-content/uploads/2022/05/[PDF版]Studio138誌2号(2022年).pdf
第3号→ http://ogawayoshio.com/system/wp-content/uploads/2023/07/[PDF版]Studio138誌3号(2023年).pdf
いささか旧聞に属する話ですが、ギャラリー白で「ペインタリネス 2023」展が開催されていた(2023.8.28〜9.9)とき、Studio 138なる美術雑誌(雑誌?)の第2号・第3号が無料配布されていたので、お救いしてました。多摩美大教授の大島徹也氏をはじめとする有志たちによって年1冊のペースで編集・発行されているとのこと。内容は有志たち(見たところ、画家もけっこう参加しているようで)の創作を通じた絵画論や雑感が主ですが、実際に絵筆を取らない者的には、むしろありがたい。
そんな中、大島氏は1950年にニューヨークのstudio 35で三日間にわたって開催されたシンポジウムの記録“Artists’ Sessions
at Studio 35 (1950)”(ed. Robert Goodnough)の翻訳を寄せています。参加者の中にアルフレッド・バーJr.やウィレム・デ・クーニング、バーネット・ニューマンの名前もあり、米国における抽象表現主義の帰趨について考える際に必読度高そう。
長沢芦雪の「大黒天図」 福田美術館が購入し、52年ぶりに公開:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR9J75TJR95PLZB015.html
2023.10.18〜2024.1.8に開催される「ゼロからわかる江戸絵画」展で公開されるとのこと。福田美術館、某消費者金融会社のコレクションを見せる美術館として数年前に突然(?)オープンしたんですが、真っ当にコレクションを増やしていってるし、施設自体も日本画を(鑑賞者にとっても、作品にとっても)快適な環境のもとに見せることに特化したものとなっていて、そう大きくはないものの、意外と侮れないです
で見かけた宇野重規氏のツイート。サラッと「次男のSさん」と言ってるけど、大江健三郎(1935〜2023)に次男がいてたんかぃと驚くばかり。大江光氏(と)のことが大江文学を解する上で重要なファクターとされてきてたから、てっきり光氏しか子供がいないと思ってた 個人的には推理小説作家の山村美紗(1931〜96)に夫がいてたことを知ったとき以来の衝撃。
(山村美紗は京都で西村京太郎の隣家に住んでて、両家には渡り廊下まで作られており、二人は事実婚状態と関西では広くみなされていたのです)
https://x.com/unoshigeki/status/1701953101899456569?s=46&t=HVpKYwTPKrcFmeLhJHBABA
好事家、インディペンデント鑑賞者。オプリもあるよ♪