ロバート・スミッソンのランドアート代表作《スパイラル・ジェッティ》が米国家歴史登録財に指定
https://artnewsjapan.com/article/17740
《スパイラル・ジェッティ》、実は(少なくともロバート・スミッソンの主観的には)同時期に作られた映像作品の方が本体であることを知る人は少ない?
当方は2012年に神戸映画資料館で開催された上映会(解説:小西信之(愛知県立芸大准教授(当時)、丹生谷貴志(神戸市外大教授(当時))で見たことがありまして、その際のことについてはこちら→ https://atashika-ymyh.hatenablog.jp/entry/20120229/1330508371
しかしそれにしても、今回、この記事で初めてスミッソンの顔写真を見たゎ
兵庫県立美術館で「パウル・クレー展──創造をめぐる星座」が開催。同時代の前衛芸術家との関係からクレーをとらえ直す https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/29991
2025.3.29〜5.25。パウル・クレー(1879〜1940)の日本での大規模展はひさしぶりですね。
本展では、スイスのパウル・クレー・センターの学術協力のもと、クレーと交流のあった芸術家の作品との比較や、当時の貴重な資料の参照を通じて、多くの人や情報が構成する星座(=コンステレーション)のなかでクレーをとらえ直し、「詩と絵画」「色彩の発見」「破壊と希望」「シュルレアリスム」「バウハウス」「新たな始まり」といった全6章で構成とのことで、これまでのような個々の作品紹介にとどまらず、同時代の美術家たちや諸動向との関係性についても配慮されているらしい。とりわけシュルレアリスムとの関係について一章がさかれるのは初めて? チト気になる
渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆が死去、98歳 : 読売新聞オンライン https://www.yomiuri.co.jp/national/20241219-OYT1T50039/
数年前にも誤報が飛び交っていたものですが、読売新聞がこうやって報じてるということは、今回は事実なんでしょうね。ナベツネ氏、特にプロ野球ファン界隈では毀誉褒貶激しかった感はありますが、自社の現役記者に とかのアカウントを作らせなかった──実際にそんな命令を下したのかは知りませんが、SNS上で読売新聞の記者個人のアカウントを見ることって普通に絶無でしたから、なにがしかの意思を働かせたと考えるのが自然でしょう…… ──のは、端的にファインプレイと言わなければならない (←東京新聞とか沖縄タイムズとか共同通信の方を見ながら )
gekilin.で開催中の池田孝友「現代美術」展。
池田氏、同ギャラリーでの個展では現代美術/現代アートに対してメタ的にちょっかいをかけるような作品を提示してきています──ことに2021年に開催した個展は「私がデュシャンの生まれ変わりです」展だったわけで──が、今回もまたメタ的にちょっかいかけにきた作品が並んでいました。バケツに鑑賞者が投げ銭する参加型作品に《マネーゲーム》と名づけてみたり、とか
池田氏、石の一部分にアクリル絵具の断片を施して異化する作品──どことなく高松次郎を連想させるような──を長く続けていますが、同じ方法論でタブロー全体を埋め尽くす作品も近年手がけていまして、そのタイトルが《Michael Jackson Pollock》というwww このシリーズ自体は件の「私がデュシャンの(ry」展で初出展されており、ぃゃもうこれこんなタイトルつけた時点で圧勝(←何にやねん)でしょうとgekilin.のギャラリスト氏と爆笑していたものですが、これが後に香港の富裕層系コレクター界隈で謎にブレイクし、このシリーズの注文が絶えないという(それゆえ、昨年は個展ができなかったとのこと)。何がどういうきっかけで売れるか分からないものですが、現代美術/現代アートを茶化していたらその奔流が襲いかかってくる形になってしまった池田氏の明日はどっちだ。28日まで
「開催中の展覧会を見てきた」と書いておいて展覧会自体について触れるのを忘れてた(爆)。
・ギャラリー白kuro(1F):小松純「NONF.C.,2024」展──というラインナップとなっており、全てのスペースで現代陶芸家の個展が開催されていました。先述したようにギャラリー白は1980年代には「関西ニューウェイブ」の震源地のひとつとなっていましたが、それとともに、というか(ことによっては)それ以上に、オープン以来一貫して関西における現代陶芸の拠点でもあったことに注目しなければなりません。三氏とも同ギャラリーでほぼ毎年個展を行なっており、その意味では常連作家であったと言えるわけですが、ことに重松あゆみ女史と須浜智子女史は京都市立芸術大学で学び、走泥社直系の陶芸家としてキャリアをスタートさせたそうで(一方、小松氏は多摩美大で絵画を学んでいたという)、走泥社によって「陶芸」が「立体」あるいは「陶土(による)造形」へと越境(?)していったとするなら、それ以後をどう提示していくか/いったか/し損ねたかが不断に問い直されたのがギャラリー白の時代だったのかもしれません。毎年開催されていた「seramic site」展や「陶芸の提案」展、さらにはカリキュラムレベルで「陶土(による)造形」に全振りしてきたかのように見える大阪芸大陶芸科の学生有志による展覧会を振り返る機会があればいいんですが [参照]
・ギャラリー白(2F):須浜智子展
・ギャラリー白3(3F):重松あゆみ展
Xで「ハッシュタグを使うのはやめて」とイーロン・マスク氏--「目立ちたがりを罰するアルゴリズム」示唆? https://japan.cnet.com/article/35227409/
ならぬ 時代の名残りと言えなくもないから、イーロン・マスク的には象徴的な側面からでも廃したいところではあるんでしょうけど……
人づてに招待状を手に入れ、アカウントを作ってみましたが、どう使えばいいのやら……
1980年代にはいわゆる「関西ニューウェイブ」の震源地のひとつとなるなど、長年にわたって大阪の現代美術界隈に重きをなしてきたギャラリー白ですが、所有している星光ビルの老朽化のため21日で閉廊となります。というわけで、現在開催中の展覧会を拝見して、以前から知己を得ている二代目オーナーさんに挨拶してきました。同ビルには、ギャラリー白&白3&白kuroのほかに(これまた大阪では老舗ギャラリーな)天野画廊と、2010年代に営業を始めたgekilin.も入居していますが、オーナーさんいわく、天野画廊は谷町六丁目に、gekilin.は──以前から若手ギャラリストによるサブカルチャーやイラストレーション系のアートスペースが叢生していることで知られる──中崎町にほど近いあたりに移転するそうで、長くキタの現代美術のたまり場となってきた西天満一帯も大きく変わりそうです。ギャラリー白(1979〜2024)、星光ビル(1959年築、2025年解体予定)
そして、この星光ビルに最も長く入居していたという「美浜の会」(福井県にある美浜原発に反対する市民団体)の行方やいかに?
好事家、インディペンデント鑑賞者。オプリもあるよ♪