おはようございます。
本日は「あっという間に覚めた夢のような御世に似た色の花です」と、花山院にあてて花に結んで送った藤原公任の歌を、新古今和歌集から。
6/29 No.413
ほどもなく覚めぬる夢の中なれどその世に似たる花の色かな
前大納言公任 新古今和歌集
今日は「私のように興津をなくなく離れて旅をしてきた浜千鳥よ、月の光を尋ねておくれ」という旅の歌を新古今和歌集から。
日本全国雨模様のようです。みなさま本日もご安全に。
6/28 No.412
言問へよ思ひおきつの浜千鳥なくなく出でしあとの月影
藤原定家朝臣 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「衣の上にのる露は、天の川で彦星が漕いだ舟の雫だろうか」という歌を古今和歌集から。
曇りで暑さひと段落ですが、ご安全に。
6/26 No.411
わが上に露ぞ置くなる天の川門(と)わたる舟の櫂のしづくか
よみ人知らず 古今和歌集
朝書く暇がなかったので昼に書いた。
「忘れない、と言ったあの人と見たのと同じ月が巡ってきたよ(あの人は来ないけれど)」という歌を新古今和歌集から。
6/25 No.410
忘れじと言ひしばかりの名残とてその夜の月はめぐり来にけり
有家朝臣 新古今和歌集
本日は「考えながら寝たら恋人の夢を見た、夢と知っていたなら起きなかったのに」という小野小町の歌を、古今和歌集から。
暑くなりそうです。みなさまご安全に。
6/24 No.409
思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢としりせば覚めざらましを
小野小町 古今和歌集
おはようございます。
本日は「月を私の形見にしてくれているのなら、この月を見て想いが通っているだろうか」という歌を新古今和歌集から。
6/23 No.408
月のみや上の空なる形見にて思ひも出でば心通はむ
西行法師 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「蝉の衣のように薄い衣を着る夜もあなたの移り香は濃く匂っている」という紀友則の歌を古今和歌集から。
6/20 No.406
蝉の羽の夜の衣は薄けれど移り香濃くもにほひぬるかな
紀友則 古今和歌集
朝バタバタしてて投稿忘れてた。
本日は「儚い恋の添い寝の思い出も、夢のように忘れていくばかりだ」という歌を新古今和歌集から。
6/19 No.405
身にそへるその面影も消えななむ夢なりけりと忘るばかりに
摂政太政大臣 新古今和歌集
おはようございます。雨。
本日は「雲の合間から月が覗くのを待っているよ」という荒木田氏良の歌を、新古今和歌集から。
6/18 No.404
さみだれの雲の絶え間をながめつつ窓より西に月を待つかな
荒木田氏良 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「私が月の光になったなら、つれないあの人もしみじみと見てくれるだろうか」という忠岑の歌を古今和歌集から。
あはれとぞ思ふ、の歌が頭の中にあって痛恨の誤字。
6/16 No.403
月影にわが身をかふるものならばつれなき人もあはれとや見む
忠岑 古今和歌集
本日は「逢えない人がいて、雨の降り続く日が多く、遥かな空を眺めていますよ」という光孝天皇の歌を、新古今和歌集から。
6/15 No.402
逢はずしてふる頃ほひのあまたあれば遥けき空にながめをぞする
光孝天皇御歌 新古今和歌集
今日は、万灯会で光の映る水底に、父兼家の元気な姿が見えないことを嘆く、東三条院の歌を新古今和歌集から。
6/13 No.401
水底に千々の光は映れども昔の影は見えずぞありける
東三条院 新古今和歌集
本日は、抜けるような空が目の前に見えるような紀貫之の歌を古今和歌集から。
空なる恋、というのはうつろなきもちになる恋、むなしい恋、という意味のようです。
6/11 No.400
五月山梢を高みほととぎす鳴く音そらなる恋もするかな
貫之 古今和歌集
おはようございます。
蒸し暑くて起きた朝。本日は長い恋を詠んだ歌を、新古今和歌集から。
越前リョーマはなんで越前なのにリョーマ(土佐)なんだろうな、とかどうでもいいことを考えながら書いてました。
みなさま今日もご安全に。
6/10 No.399
夏引の手引きの糸の年へても絶えぬ思ひに結ぼほれつつ
越前 新古今和歌集
今日は「夏の虫をどうしてはかないと言うのだろう、私も想いに身を燃やし尽くしてしまいそうだ」という躬恒の歌を、古今和歌集から。
6/6 No.397
夏虫をなにか言ひけむ心からわれも思ひに燃えぬべらなり
躬恒 古今和歌集
本日は、若くして死んでしまった子を思い、その後も生きている事が罪だと感じている歌を新古今和歌集から。
みなさま今日もご安全に。
6/5 No.396
くりかへし我が身の咎をもとむれば君もなき世にめぐるなりけり
大僧正行尊 新古今和歌集
おはようございます。
今日はまだ鳴き慣れないほととぎすの声を、尋ね人を待つ私だけが聞く、という歌を新古今和歌集から。
6/4 No.395
ほととぎすまだうちとけぬ忍び音は来ぬ人を待つわれのみぞ聞く
白河院御歌 新古今和歌集
緊急地震速報より、緊急地震速報に驚いてパニックになった娘の対応で慌てました。被災地の皆さま、どうぞご安全に。
本日は、願い事をたくさんされる神社では、人々の嘆きが森のようになるのでしょう、という幻想的な歌を古今和歌集から。
6/3 No.394
ねぎごとをさのみ聞きけむ社こそはてはなげきの森となるらめ
さぬき 古今和歌集
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専業主夫と娘あり。外資系勤務。仕事のあいまに、文章を書いたり短歌を詠んだり書写や書道をしたりゲームをしたり、ときどき気が向いたら手芸をしたり料理をしたり、図書館に行ったり、あとはなんだ、ぼんやりしてます。社会人芸大生もやってます。
【好き】書道/短歌/釣り/ゲーム/アクアリウム/SF/小説/手帳
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