おはようございます。
本日は「荒れ果てて風も吹き通っていく苔むした小さな庵は、私がいなくても露が漏れて留守を守っていたことでしょう」という山の庵の歌を新古今和歌集から。
関東、今日は良いお天気ですが明日は崩れるようです。みなさまどうぞご安全に。
1/5 No.544
荒れはてて風もさはらぬ苔の庵にわれはなくとも露はもりけむ
恵慶法師 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「一方では凍り、一方では砕ける、山の中の川のむせびなくような音が、明け方に聞こえてくる」という冬の歌を新古今和歌集から。
東京も冷え込みましたが、日本海側は雪がすごい予報ですね。
みなさまどうぞご安全にお過ごしください。
1/4 No.543
かつ氷りかつは砕くる山川の岩間にむせぶ暁の声
皇太后宮大夫俊成 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「どんなに思ってもこの身を分けてついていくことはできないので、姿のない心だけをあなたとともに行かせることにします」という別れの歌を古今和歌集から。
今日は関東は薄曇り。少し寒々しい感じです。
みなさま今日もご安全にお過ごしください。
1/3 No.542
思へども身をしわけねば目に見えぬ心を君にたぐへてぞやる
伊香子淳行(いかごのあつゆき) 古今和歌集
おはようございます。
本日は「白波の寄せる浜辺の松の枝に手向けられている幣(ぬさ)は、かけられてから幾代までの年を経ているのであろうか」という歳月を感じる歌を新古今和歌集から。原歌は万葉集にあるようです。
本日も関東は暖かくなりそうです。
みなさま今日もご安全にお過ごしください。
1/2 No.541
白波の浜松が枝の手向ぐさ幾代までにか年の経ぬらむ
河島皇子 新古今和歌集
朝はバタバタしていたので今書きました。
今年始めは、「初春の子の日である今日に飾られる玉箒を、少し触るとゆらゆらと揺れる玉の緒よ」というお正月の歌を、新古今和歌集から。
関東は良いお天気でした。皆様にとって今年が健やかで楽しい良い一年となりますよう。
どうぞご安全にお過ごしください。
1/1 No.540
初春の初子のけふの玉箒手に取るからにゆらぐ玉の緒
読人しらず 新古今和歌集
おはようございます。大つごもりの日ですね。
本日は「待ってもいない新しい年はもうすぐ来るのに、冬草が枯れるように疎遠になってしまった人は来ないままだよ」という躬恒の歌を古今和歌集から。
今年もいろんなことがあったなーと思いながら年が暮れてゆきます。
みなさま良い晦日をどうぞご安全にお過ごしください。
12/31 No.539
わが待たぬ年は来ぬれど冬草のかれにし人はおとづれもせず
躬恒 古今和歌集
おはようございます。
本日は「昨日なのか今日なのか、今がいつなのか、あなたに別れを告げられた後に呆然としていたらわからなくなってしまっています」という別れの歌を新古今和歌集から。
寒いですねー。年も暮れてきました。
本日も皆様どうぞご安全に。
12/30 No.538
きのふともけふとも知らず今はとて別れしほどの心まどひに
恵子女王 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「野辺を見渡すと、ススキの根元に生えている思い草も枯れてゆく冬になってしまったなあ」という冬の歌を新古今和歌集から。
思い草はリンドウ、露草、ナンバンギセルなど諸説あるようです。
本日も良いお天気。皆様どうぞご安全に。
12/29 No.537
野辺見れば尾花がもとの思ひ草枯れゆく冬になりぞしにける
和泉式部 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「私が見るようになってからもだいぶん年月が経ったというのに、住之江の小さな松は、どれくらいの年月を過ごしてきたのだろう」という歌を、古今和歌集から。
穏やかな日和です。
本日も皆様どうぞご安全に。
12/27 No.536
われ見ても久しくなりぬ住の江の岸の姫松いく世経ぬらむ
よみ人知らず 古今和歌集
おはようございます。クリスマスは書写お休みでした。
本日は「天から雲を分けて降ってきた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を私がお迎えしました」という歌を新古今和歌集から。
東京は、寒さ少し緩んで今日は暖かくなる予報です。
皆様どうぞご安全に。
12/26 No.535
久方の天の八重雲ふりわけてくだりし君をわれぞ迎へし
紀淑望 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「冬の長い夜を過ごして、明け方の嵐の音に涙しているよ」という冬の歌を新古今和歌集から。
源氏物語のエピソードから発想している歌だそうです。
寒いですねー。関東も水たまりが凍る寒さ。
皆様暖かくして、今日もご安全に。
12/23 No.534
冬の夜の長きを送る袖濡れぬ暁がたの四方のあらしに
太上天皇 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「冬の川の表面が凍っているのは私の心のようだ。氷の下は流れて、人に知られず泣いている私と同じだ」という恋の歌を古今和歌集から。
本日もピリッと寒いですが、いい天気です。
皆様本日もどうぞご安全に。
12/21 No.533
冬川の上はこほれるわれなれや下になかれて恋ひわたるらむ
宗岳大頼 古今和歌集
おはようございます。
本日は「霜の上にさらに雪が重なってつらさを感じるように、あの人のことをつらく思う」という恋の歌を新古今和歌集から。
寒いです。年の暮れです。
皆様どうぞ暖かくしてご安全に。
12/18 No.532
霜の上に今朝ふる雪の寒ければ重ねて人をつらしとぞ思ふ
源重之 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「小倉山のふもとの里では木の葉が散ってしまいました。葉のなくなった梢の間から、明るい月がよく見えます」という歌を新古今和歌集から。
昨日の書写、日付間違えてましたね。
今日は17日。12月も半分になってしまいました。
12/17 No.531
小倉山ふもとの里に木の葉散れば梢に晴るる月を見るかな
西行法師 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「毎年年末になるごとに雪も降りまさり、私も歳をとってゆく」という年末の歌を古今和歌集から。
関東は今日も良い天気です。
本日も皆様ご安全に。
12/15 No.530
あらたまの年のをはりのなるごとに雪もわが身もふりまさりつつ
在原元方 古今和歌集
おはようございます。
本日は「富士の高嶺から流れる噴煙はどこに消えていくのか、同じようにどこに流れるのかもわからない私の思いよ」という富士山の歌を新古今和歌集から。
富士山、この頃は鹿児島の桜島のようにちょくちょく噴煙を出している活火山だったんですね。
さて本日も東京はピカピカの晴れ。冷え込んでいます。
みなさま良い週末を、ご安全にお過ごしください。
12/14 No.529
風になびく富士のけぶりの空に消えて行方も知らぬわが思ひかな
西行法師 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「とぎれとぎれに射してくる月の光が里を分けているように見える。時雨を降らせるむらくものためだなあ」という冬の夜の歌を、新古今和歌集から。
木曜日、良い天気ですが冷え込んでいます。インフルやコロナも流行っているようです。みなさまどうぞご安全に。
12/12 No.528
たえだえに里分く月の光かな時雨を送る夜はの村雲
寂蓮法師 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「冬ですが、空から花が降ってくるのを見ると、雲の向こう側である天上は春なのではないでしょうか」という、雪を花に見立てた美しい冬の歌を、古今和歌集から。
雪が降ってもおかしくない冷え込みですね。皆様暖かくして、どうぞ本日もご安全に。
12/11 No.527
冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ
清原深養父 古今和歌集
おはようございます。
本日は「年老いて来年はどうなるかと思うが、去ってゆく年にはなむけとして涙の玉を手向けたよ」という年の瀬の歌を新古今和歌集から。
関東は天気は良いですがぐっと冷え込みましたねえ。しばらく寒いそうです。
皆様暖かくして、どうぞご安全に。
12/10 No.526
老いぬともまたも逢はむとゆく年に涙の玉を手向けつるかな
皇太后宮大夫俊成 新古今和歌集
おはようございます。
本日は「かささぎが渡っていく橋に霜が降りて白くなっている様を見ると、夜も更けているのだなあ」という百人一首にもおさめられている冬の歌を、新古今和歌集から。
本日はピリッと寒いです。
皆様どうぞあたたかくしてご安全に。
12/9 No.525
かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける
中納言家持 新古今和歌集
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専業主夫と娘あり。外資系勤務。仕事のあいまに、文章を書いたり短歌を詠んだり書写や書道をしたりゲームをしたり、ときどき気が向いたら手芸をしたり料理をしたり、図書館に行ったり、あとはなんだ、ぼんやりしてます。社会人芸大生もやってます。
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