そう言えばいつくらいから教師の小学生に対する暴力はなくなったんだろう。当然(?)アラフィフの僕も殴られた経験がある。僕の場合は、当時学級委員だったので、クラスの中で何か問題があれば、見せしめに僕が殴られる、というやつ。何で箒振り回して蛍光灯割った奴の身代わりにされたのか。
あと、殴られたのとは別だが、その教師は「お前達が本当に授業を聞きたくなるまで俺は授業をやらない」とか言って、これまた学級委員だった僕がクラス代表として職員室まで行って「先生、授業やってください」とお願いすることになる。殴るのも授業放棄と嘆願も児童をコントロールするためだったよな。
てなわけで、小学校の同窓会に行きたくないのはこの担任が来るかも、という思いが大きい。蛍光灯割っても叱られなかったお前らにとっては良い先生だったかもしれないけどよ(笑)、と元級友に悪態をつきたくもなる。なまじ成績が良かったのが良くなかった。俺がその担任を内心小馬鹿にしていたのを見抜かれていたのかも知れないが。
そして殴られて約3年後、僕はThe Smithsというバンドにハマり、彼らの「Headmaster Ritual」という曲(イギリスの学校での教師の暴力をテーマにしていた)を聴いて「これだよ、これ」と頷くのであった。
以前パリで全てを盗まれて、クレジットカードや滞在許可証、運転免許証の入った財布、パスポート、ケータイなどないまま、すっからかんになってドイツに戻ったことがある。帰路の鉄道ではパリの警察が発行した盗難証明のみ。改札の車掌にそれを見せ、「予約していたがすべて盗まれた」といったら、じゃあしかたがない、と許され、ドイツに戻ってまず警察に行き、免許証の再発行をしたのだが、これも盗難証明を見せて「名前と誕生日と住所」で再発行してくれた。最後にパスポートを再発行してもらったのかな。裸一貫のワタクシから自らを証明するあれこれを再生したのである。「reincarnation of self-identity」といったら友人一同は笑っていた。
日本だといずれマイナンバーカードをなくしたら、あの入管から追い出されて橋の下においやられたイタリア人みたいに、存在しない人間、「無」の存在においやられてしまいそうである。
「三浦瑠麗」に「ノブレス・オブリージュ」?「凍った炎」とかと同じような撞着表現かと思っちゃうぜ。東君はある場面で決定的に間違ったことを言うことがあるな。
https://news.livedoor.com/article/detail/23839689/
本当に「予想通り」としか言いようがない。あの人に「潔さ」なんてビタイチ期待していなかったけど、要するに安倍の「成功体験(結局改竄を認めたわけだが辞めずに済んだ)」は彼のワナビーズ(後継者)を深く蝕んでいる。
高市大臣が辞職を否定 「内容が不正確と確信」放送法の“解釈変更”要求に関する行政文書めぐり | TBS NEWS DIG (1ページ) https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/364298
昨日から「匂わせ」たツイートが散見されたが、こういうことだったのね。一般的に言っても早死にの部類だろう。西荻窪に本部があったときから知っているから、感慨はある。当たり前だが、後継者がどのようにこの教団を率いていくかが「キモ」だよなあ。実は統一教会についても、教祖の文鮮明が死去した後ガタッと力をなくすのでは、と思ったけど、予想以上に持ち直したんだよね。教祖の家庭内のゴタゴタが聞こえている、という共通点があるので、つい比較してしまう。
僕が大川隆法氏を見たのは、何年か前の彼の「誕生祭」だった。東京ドームや横浜アリーナで行われたそれに、現在教団幹部をやっている知人からチケットが送られてきて、参加したんだよね。「参与観察」として、周りにばれないように黄色いハンカチを振り回して歓声を上げておきましたが(笑)。
大川氏およびあの教団の登場当時は「ああ、生長の家とかGLA系の新しい人か」「偉人の名前を借りての人生訓が中心なのだな(初期に父親と編んだ『ソクラテスの霊言』『日蓮の霊言』とかを読んだ記憶)」という印象だったのだが、だんだん右派的な主張が強くなっていったのは周知の通り。まずは後継者と教説の変化を静観したい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0413dca64869c661d3e889ab1a61d076fe8926d1
山本直樹『定本レッド』の最終巻(4巻)読了。陰惨且つ悲惨な結末は分かっているのにぐいぐい引き込まれる。ついでに本棚から大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍』(文藝春秋、1996)と安彦良和『革命とサブカル』(言視舎、2018)もパラパラ見てしまう。
安彦良和さんは元連合赤軍の青砥幹夫と植垣康博と元々知り合いで、対談しているのだが、永田洋子の『十六の墓標』をリライトしてまとめたのは実は植垣氏というのが明らかにされていて(pp.130-2)、びっくりする。
以前、「閉塞空間での狂気」ということで、連合赤軍とオウム真理教がくらべられたりもしたが、ともに「真面目すぎた」が故の暴走だよな。オウムの場合は、あるアメリカ人の研究者が言ったように「この世を救うために、この世を滅ぼしてやる Destroying the world to save it」(ロバート・リフトン)という世界だけど。
同調圧力、検閲といえば……
戦前の検閲って出版前でなく出版後に行われるものだったそうです。現代中国など見ているとてっきり出版前だと思っていたのですが、出版後の方が、印刷代がぱーになり、回収費用もバカにならないから損失が大きいからとのこと。そうすると出版社が事前にそれを避けようとして自己検閲が始まるんですって。
今日複数届いた詐欺メール。文面が今まで見たことがないもので、ちょっと面白かったので記録としてコピペ。
「実際に直接あなたにお会いせず、あなたのメールアドレスを見つけるのは、とても困難でしたが、あなたの部長よりも私の役職は上であるため、変な噂や憶測が飛び交うのを避ける必要があったことを、ご了承ください。
すぐに大がかりな組織再編と人事異動があるでしょう。はっきり言って、私はあなたの上司とは不仲です。
なので、私が持つあなたの上司の信用を傷つけるような情報は、あなたにとって有益となるでしょう。
正直、私のビットコインアカウントに情報に対する謝礼金を送ってくださっても構いません。
勿論、その代償としてきちんとしたお返しは、人事異動に関してさせていただくつもりです。
これから、素晴らしい関係をあなたと築き、共に大きく出世できることを願います。」
マジで、これに引っかかる人っているの、と思うが、いるからやってるんだろうな。ちなみに、大学教員の僕は「上司」というのはおりません(敢えて言えば学科長、学部長、学長、理事長だが、皆さん尊敬できる人です、多分(笑))。
この件について、言及するつもりはなかったのだが、一言だけ。
上野千鶴子先生の「お相手」が色川大吉先生というのは数年前から僕は知っていて、今更騒ぐようなことではないし、そもそもあの報道はプライヴァシー侵害とも思っているが、あれは高齢の色川先生を介護するには「法律婚の妻という立場」が必要だった、ということじゃないの?
要するに妻という立場があれば、全ての扉(介護、保険、遺産相続etc.)が開かれる(逆に言えば、事実婚とかゲイカップルのパートナーとかは排除される)日本の現行の法制度に問題があると思っています。
なんか、アンチフェミの連中が変に「喜んでいる」ので、つい余計なことを書きました。
「公金チューチュー」って言うけど、むしろ国が子ども食堂だのフードストレージだの、民間有志の貧困対策にフリーライドして「チューチュー」してる状態じゃん。
今日は休日の京都の街中にふらっと出かけた。観光客もすっかり戻っていますね。
高島屋京都店で開催されている、陶芸家の加藤泰一さんの個展にお邪魔する。加藤さんは毎年この時期に、この百貨店で個展を開かれる。数年前にファンになってから、毎年出掛けている(今年は2月28日まで)。
今日は青磁のマグカップと、コッテリと釉薬が乗っかったぐい呑をチョイス。こんな器を買ったからには、当然日本酒が飲みたくなるわけで、最近イオンモール京都から街中に移転した「浅野日本酒店」に初めて行き、島根県安来市にある吉田酒造の「月山純米吟醸」というのを買ってきて、家で早速いただく(こんな名前だったから最初は山形のお酒かと思ったら、島根でびっくり)。初めて試した銘柄だが、フルーティで良いね、これ。
川瀬貴也。大学教員。宗教学者。専門は日韓近現代宗教史。宗教学、思想史、近代文化史、社会学の周辺をぐるぐるしているつもりです。発言は個人の見解であり、所属とは無関係です。