山本直樹『定本レッド』の最終巻(4巻)読了。陰惨且つ悲惨な結末は分かっているのにぐいぐい引き込まれる。ついでに本棚から大塚英志『「彼女たち」の連合赤軍』(文藝春秋、1996)と安彦良和『革命とサブカル』(言視舎、2018)もパラパラ見てしまう。
安彦良和さんは元連合赤軍の青砥幹夫と植垣康博と元々知り合いで、対談しているのだが、永田洋子の『十六の墓標』をリライトしてまとめたのは実は植垣氏というのが明らかにされていて(pp.130-2)、びっくりする。
以前、「閉塞空間での狂気」ということで、連合赤軍とオウム真理教がくらべられたりもしたが、ともに「真面目すぎた」が故の暴走だよな。オウムの場合は、あるアメリカ人の研究者が言ったように「この世を救うために、この世を滅ぼしてやる Destroying the world to save it」(ロバート・リフトン)という世界だけど。