このニュースを見た瞬間の感想は「ある意味、見事な最期」というものだった。長年潜伏し、死ぬ間際に正体を明かして、そのまま死ぬなんて、なかなかできることではない(テロリズムが許されない、なんてのは前提の上で)。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240129/k10014338861000.html
https://www3.nhk.or.jp/news/special/jiken_kisha/kishanote/kishanote85/
弁護士は繰り返し、裁判所に相嶋さんの保釈を請求しました。しかし、認められることはありませんでした。
その理由はいつも決まって、「罪証隠滅のおそれ」でした。
これ、一番悪いのは保釈を認めなかった裁判官だと思う。検察は相手を悪だと思いこんでなんとか有罪にするのが仕事だから、いろんな手で容疑者を追い詰めようとするが、だから自分たちに都合の悪い保釈を防ごうとするが、それを公平な目で見て判断して却下するのが裁判官の役目なのに、強い検察の意のままに保釈を却下し続けた裁判官が一番悪い。自分のやるべき仕事をしていない。自分しかできない仕事だったのに。だから、今回の国と都を訴えた裁判で、裁判所が責任を認めることはないだろうな。
BT
沖縄は植民地だ、と言うと選挙権もあるし国籍だってあるから植民地的扱いであっても植民地ではないと言われる。
ではその選挙結果は反映した事があるのか、同じ国籍を持つ人に向けて「(琉球人は)日本から出て行け」と言うのはなぜなのかを考えれば植民地だからとしか言いようがない。ある意味違う民族であったことを沖縄人より理解しているのが日本人だ。
いやいや、選択肢だって平等に与えられているでしょと思う人がいたら考えてほしい。
コンビニに自家用ジェット機が販売されていたとして、それを自分が持つ選択肢の一つだと思えるか。選択肢というのは入手できる状態(この場合お金)があることが大前提で、その前提がなければ選択肢があるとは言えない。
沖縄には日本人向けのマンションやサービスが充実してきている。表立って沖縄人を排除しているわけじゃないけど料金設定を見れば実質観光客や移住者に向けた「選択肢」でしかない。
琉球・沖縄にとって絵に描いた餅なのは憲法だけじゃないのよ。選挙権も国籍も、植民地という事実を伏せるために与えたふりをしているだけ。他のマイノリティを差別させるために与えられた空っぽの「権利」しか持っていない沖縄だから何の決定権もないのだ。
完全な植民地。それを認めてしか変えられないことばかり。
能登半島地震を受けて、人口過疎地の住民を移住させようというツイートが時々流れてくる。現代人の生活を成り立たせるためにはそれなりに高度なインフラが必要であり、その維持コストを考えるとやむを得ない部分もあるかもしれないと思う一方、いまだ孤立している被災者がいる段階でその話をする必要ある?などと思ったりもする。
でも、家屋の倒壊や道路の寸断が起きているまさにこのタイミングだからこそ、そういう話が出てくるのか...などと考えていたら、なんかこの手の話を、どこかで聞いたことがある気がしてきた。
そこで思い出したのが、ナオミ・クラインが言う惨事便乗型資本主義(ショック・ドクトリン)。大惨事につけこんで市場原理主義的な改革を一気に押し進める動きがでてくるという議論。クラインの議論は、そういう改革が行われる以前の状態を美化しすぎなんじゃないかと思う一方、なるほど惨事に便乗するというのは、こういうことなのかという納得感があった。
特にオチのある話ではないんだけれども。
つい、「同業者」のニュースは気になるもので、不倫報道がされたM氏(社会学者)について、仲のいい同期(社会学者)とチャットをしてしまった。一番びっくりしたのは、「90年代、君はM氏のことを田中康夫の言葉を使って『ペログリ社会学』とか言ってたよ」という友人の証言。
え、俺、そんなこと言ってたっけ?まあ、言いそうではあるな(ブルセラ社会学呼ばわりはされていたと思うが、それより酷い悪口だな、我ながら)。M氏の理論の切れ味には魅力を感じたけど、それ以上に違和感があったのだろう。予言的ではあるか。
僕自身は不倫なんてことを殊更あげつらう気はサラサラないけど(大人として身を処せばいいだけ。まあ、教え子に近いのに手を出すのは、それこそ僕の「倫理」に悖るけど)、敢えて下品なことを言いますが「東大出だけどヤリチンです」みたいな「アイデンティティ(裏返しのコンプレックス)」から逃れられなかったのかな、とも単純に思いますね。これ以上は言及しません。ただ、25年ほど前の自分の言葉に驚いたので、少し記録のつもりで書いておきます。
東日本大地震の被災地の視察行った菅直人元首相。被災者に詰められる菅氏にネトウヨは「無能」のレッテルを貼って喜んでいるそうだが、これがもし安倍晋三だったら、ネトウヨは烈火の如く被災者バッシングをしていたんじゃないかと思う。そして、それを放送するテレビ局も「反日」呼ばわりしたと思う。
何が言いたいかというと、民主党政権時代は「報道の自由」がここまで保証されていたと言うこと。この映像は「電波止めるぞ」と脅す自民党との違いだと僕は捉えている。
https://www.youtube.com/watch?si=5cok2Gq6Rr2J89F-&v=FuXW2pq014I&feature=youtu.be
彼個人の問題ではない。この議員の「道徳心のある日本人」云々という主張はともかく(もちろん噴飯ものだが)、「権力を持てば、他人に厳しく、自分に甘いことが許される」と思い込んでいたことが共通の問題と思う。要するに罪悪感なしに「これくらいのこと、許されて当然でしょ」と本気で思っていたのだろう。/池田佳隆衆院議員の関係先捜索前に記録媒体が破壊 証拠隠滅か | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240108/k10014313371000.html
安倍内閣のときは、内閣がそう発表したわけでもないのに「この政策にはこういう深い意味があるんだ。そんなこともわからないのか」と言う人がTwitterにたくさんいました。それを見るたびに、「本当に尊師に従っていいのだろうか。やはり人を殺すのはまずいのでは」と思いつつ「いや、尊師にはわたしにはわからない深い考えがあるのだ。わたしの修業が足りないからわからないだけだ」と考えて犯罪にまで至ったオウム事件の実行犯を思い出していました。安倍さんは麻原と同じだと言いたいのではなく、周囲が勝手に意思を読み取り始めるのは危険だという話です。
菅・岸田両内閣ではそのような「解説者」が減ったように思っていたのですが、今回の地震でまた増えてきたように思えて気がかりです。
「日本海側の原発がろくに稼働してなかったのは不幸中の幸い」みたいなことをTwitterで言ったらバズってしまい、そこそこ「クソリプ」も来たのですが、「関西電力は20%ほどが原子力発電(日本海側の原発はそこそこ稼働しているぞ、素人が)」というリプライをもらったので、調べてみたら確かにそうで、実はここまで「回復」していたとは知りませんでした。改めて、ここまで回復させた関電にムカついております。
https://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/info/monitor/live_unten/index.html
ほんと、日本海側の原発が動いていなくて良かった。もう、日本は原発を稼働してはダメな地域なんだ、という考えを持たねばダメ。
今朝、新聞を広げたら、いきなり恩師のお顔がありびっくり。島薗進先生、おめでとうございます。記事を書いているのは、この前知り合いになった岡田匠さん。
朝日賞のみなさん:朝日新聞デジタル
当たり前の判決が出て良かったけど(にしても、賠償額が低い。個人のふとことが痛まないんだから、もっと上乗せして計算しろや)、保釈を認めなかった裁判官(裁判所)も反省しろよ。友人の弁護士は「検察の出したものを丸写しするだけの裁判官も(残念ながら)いるんだよな。あんなの、大卒の仕事じゃない」と昔disっていた。ついでに言うと、刑務所、拘置所の医療のバイトをしていた医者の友人も「だいたい仮病を疑う癖がついているから、どうしてここまで放っておいたの、という状態になってからようやく運び込まれる」とも言ってたっけ。二つとも酒飲みながら聞いていた話だが、よく考えたらあまりにも深刻な人権侵害だよな。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231227/k10014301301000.html
久々に国会中継(文教科学委員会)を観ていた。ろくでもない改正(改悪)案が、予想通りではあるが強行採決された。どうして、金の卵を産むガチョウの首を絞めるようなことしか考えないのかねえ。蓮舫さんから「付帯決議」が挙げられたけど、どこまで守られるか。
そもそも、この20年ほどの「改革」で国立大学がどうなったか、というのは明白なわけで、要するに失敗したわけですよ。「足らぬ足らぬは工夫が足りぬ」とか「徐々にお金は削るけど、前年に優る成果を出してね」とか、まともじゃないことを要求され続けたわけです。
それを「失敗は教員が言うことを聞かなかったから、もっと言うことを聞かせなくちゃ」という考えから出されたのが、例の改正(改悪)案と僕は大雑把に認識しています。「あまりしない方向で」といっている「天下り人事」がどれだけ行われるかで、その本音が見えそうです(できれば見たくはないが)。
ともかく、「クラファンで大学設備や光熱費、研究費をまかなえ」みたいなことを常態化させるわけにはいきませんし、それに近い状態を作っている時点で、これまでの諸改革は大失敗だったと言えるでしょう。そしてそのような格差を増大させる恐れが多分にある法案には断固反対します。
これは嗤う。嗤わずにはいられない。岩田某の「ジャーナリスト」としての資質などはこの際どうでもいい。こんな戯けた言い訳が通じるかも知れない、と考えていることが問題なのだ。
そもそも、国会で嘘をつきまくり、公文書改竄を命じた奴がこんな殊勝なことを言った、というのを信じられるものか。しかも、叱ってもその悪習は終わらなかったではないか。安倍に細田と、ダブルで「死人に口なし」を駆使する冷徹さだけはすごいけどね(褒めてない)。
【岩田明子 さくらリポート】安倍元首相は激怒、会計責任者に「ただちに直せ」自民パー券疑惑、岩田明子氏が緊急取材「裏金」は細田派時代の悪習だった(1/3ページ) https://www.zakzak.co.jp/article/20231212-2MA26FSDX5KBBCRT3SWUCLGHTE/
官房機密費から、影響力のある文化人やタレントに裏金が回っていたかも知れない、というゴシップが流れてきたが「そうだろうな」くらいにしか思えないほど感覚は麻痺している。一つ言えることは「数百万円程度のはした金で魂売るような真似をしなくてもいい身分にいて良かった」ということ。
「貧すれば鈍す」とはよく言ったもの。『歎異抄』の言葉を借りれば「わがこころのよくて、ころさぬにはあらず。」だね。俺だって困っていたら、どうなったことか。でもその後は認知的不協和をごまかすために一生言い訳を続けていかなくなるから、やっぱトータルで見ても損だよな。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c70285548be37d0f8fab2a6249aaf8074e168f2
川瀬貴也。大学教員。宗教学者。専門は日韓近現代宗教史。宗教学、思想史、近代文化史、社会学の周辺をぐるぐるしているつもりです。発言は個人の見解であり、所属とは無関係です。