新しいものを表示

『ホワイトバグ』ネタバレるよ 

『ホワイトバグ 生存不能 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)』安生 正
世界各国で起こる猛吹雪中の惨劇。連絡の途絶えた気象観測隊の救出に協力するよう政府に要請されたプロ登山家の甲斐が現地で見たものとは。
『生存者ゼロ』に近いものがありますね。生物の「本能」はとにかく真っ直ぐで力強い。人体破損の顛末がかなりエグイのと、今回も変わらず知識と剛腕で捻じ伏せてくる感じなの、一貫していて良い。あとは政府側の描き方がいいなぁ。織田さん好き。マスコミのクズさもよくわかる(笑)。笑い事じゃないけど笑う。マスコミは誰も救済などしないのだよ。親子関係の話はもっと減らしても良い。ウェットだよね。

bookmeter.com/reviews/11639529

『海のある奈良に死す』ネタバレるよ 

『海のある奈良に死す (双葉文庫)』有栖川 有栖
再読。作家アリスシリーズ第4作目。アリスも面識がある同業者の死。だからこそさらに情緒的な雰囲気もありつつ、まぁトラベルミステリーですよね。ここで朝井先輩も登場。惚れた腫れたの話の中で火村先生のある種孤高な面が浮かび上がる気もしている。トラベルミステリーは火村先生とアリスの珍道中を楽しめるのでありがたいが、基本的には移動距離の長さがトリックに影響してくる作品はそんなに興味はないかな。まぁ学生時代の初読時から比べると私も旅行は経験したし、読みやすくなったかも。レンタル屋で駄々をこねる火村先生が可愛い。


bookmeter.com/reviews/11633352

スレッドを表示

:blobcatreading:

今はこれ読んでる
途中でアントラーズの名前が出てきてびっくりしてるw
たぶん年代的に、ジーコとかでインパクトがあった時代なんだろうな~
初読時はまだ私はカシマに通い出す前だったから特に気にも留めてなかったっぽい
今になってびっくりしてるww
さ、続き読む読む

『ロシア紅茶の謎』ネタバレる 

:blobcatreading:

『ロシア紅茶の謎 (講談社文庫)』有栖川 有栖
再読。作家アリスシリーズ第3作目&国名シリーズ第1作目。短編集のおもしろさを教えてくれたのがこの国名シリーズなので、再読でも心躍る。コンパクトで切れ味の良い作品が並びます。殺人事件から推理ゲーム部分をピックアップした趣の「動物園の暗号」「屋根裏の散歩者」。最後の一行がキレキレの「赤い稲妻」「ルーンの導き」。「八角形の罠」は舞台からのノベライズ。表題作は火村先生が一番茶目っ気がありながら、冷静且つ攻撃的。やくざに凄む姿、見たいですよねェ。角川から出ている作家シリーズよりシャープなシリーズです。

bookmeter.com/reviews/11612955

『ダリの繭』ネタバレる 

『ダリの繭 (角川文庫)』有栖川 有栖
再読。作家アリスシリーズ第2作目。ダリに傾倒するジュエリー会社の社長が別荘で殺された。彼は奇妙なカプセルに入り、何故かトレードマークの髭がなくなっていた。あべこべな殺人現場の謎、触ってもいないのに出てくる指紋、発想の転換というか、「アッ確かにそうだわ」みたいな納得感はある。
しかし初読時とだいぶ印象が違うなー。角川から出ている作家シリーズは国名シリーズよりも情緒的な趣があるのだが、今回読んでみてアリスが想像以上にウェットだと感じた。あと「新婚ごっこ」あったねぇ(笑)。今読むと、ちょっとやりすぎ感ある。

bookmeter.com/reviews/11604329

スレッドを表示

:blobcatread:

有栖川有栖『ダリの繭』読んでる。
でもこれ間違って古いほう買ったなwwしくった~
今からでもいいから新しいほう買おうかな、金ないのに…

有栖川有栖『新装版 46番目の密室』ネタバレる 

『新装版 46番目の密室 (講談社文庫)』有栖川 有栖
再読。作家アリスシリーズの記念すべき第1作目。新装版を読むのは初。館シリーズもそうなんだけど、やはり時代を感じる。本書内で言われていた、アリスと学年が同じ皇太子殿下は、約30年の時を経て還暦を迎え、天皇となった。事件の犯人が抱えた秘密は、恐らく当時としては今より更に「墓場まで持っていかねばならない」秘密であろうと推測できる。石灰の絨毯についた足跡から導き出す答えは美しい。基本的に有栖川先生の作品はすべてにおいて紳士的な面が強いので、読んでいても大変に心地良いです。さぁ作家アリスシリーズの再読を始めよう。

bookmeter.com/reviews/11586834

:blobcatreading:

有栖川有栖『46番目の密室』読んでる。
再読するにあたって刊行順でいったる!ということで、国名シリーズも他の作品もごっちゃです。
この作品はわりと序盤にある、火村先生の「人間、生きてる限り『お疲れ』で『ご苦労』なんだよ」という言葉がずっと好き。これに限らず、有栖川先生の作品はとにかく文体が好き。表現も印象的で、物語とは別軸で惹かれるものがある。
いざ本格的に読み始めると、ブレーキが効かずに最後まで読んでしまうクセがやめられないので、少しアクセルを緩める読み方を出来るようになりたい。

『リボルバー・リリー (講談社文庫)』長浦 京
元諜報員の小曾根百合と、父親から国家機密を託された少年細見慎太の逃亡劇。映画を観て気になり購入。映画で描き切れていないのでは?と感じた南のバックボーンや幣原機関のことが書かれてるのかと思っていたが、さほど深堀りされておらず拍子抜け。戦闘シーンに抑揚が感じられないので、より盛り上がる終盤に若干飽きがきてしまったのも残念。ただ、慎太が急速に大人になっていく姿は読み応えある。家族を惨殺された慎太が逃亡により急速に大人になるにつれてその復讐心もより具体的になっていく。彼を止めることは不可能だろう。苦い幕切れ。

bookmeter.com/reviews/11562447

『日本史の論点-邪馬台国から象徴天皇制まで (中公新書)』
再読。タイトルの通り、邪馬台国の古代から象徴天皇制が続く現代まで、トピックを切り取り論ずる著。最初に来る古代の項が一番読みにくく、危うく挫折するところだった(笑)。その後の項は知識の有無の差は多少あれど、歴史の教科書を覚えていればある程度追えると思う。歴はそれほど長くないが大河ドラマウォッチャーでもあるので、それで補完しながら読めたこともあり、初読時よりずっと読みやすかった。歴史とは、研究時の社会情勢や環境に大いに左右される。それを念頭に入れておくだけでもだいぶ冷静に国を、社会を俯瞰できると考える。

bookmeter.com/reviews/11559415

堺雅人『文・堺雅人2 すこやかな日々』ネタバレる 


『文・堺雅人2 すこやかな日々』堺 雅人
こちらも再読。2です。連載をテレビナビからCREAに移し、2009年から2013年3月までを書籍化したもの。タバコに始まりタバコに終わる2(笑)。でも根本は1と変わらず、そのとき取り組んでいる役柄を通して堺さんの頭の中を旅する感覚。何より役を通して社会を見ることが出来るのが良いなぁと思う。知識と経験と想像とアイデアがすべて結び付いていて自分の「筋肉」になっていないとこういう文章は書けない。不愉快じゃない天声人語を読んでる感じで、堺さんの頭の中は実におもしろい。単なる日記を綴られるよりよっぽど楽しいかな。

bookmeter.com/reviews/11537043

堺雅人『文・堺雅人』ネタバレる 


『文・堺雅人 (文春文庫)』堺 雅人
再読。VIVANTの別班堺雅人が最高すぎて引っ張り出してきた。2005年から2009年までテレビナビで連載していたエッセイを書籍化したものが文庫になったもの。文庫には宮尾登美子との対談なんかも入っております。篤姫は脱落したクチなのでノーコメントですが、篤姫に限らず全編通して、日記というよりその時々に向き合っていた役柄への距離の詰め方が堺さん独特の言い回しで表現されていて読み応えがある。軽やかで着眼点が独特で、毒もあればやさしさも垣間見える。「死」の回なんて特にそう。軽やかに包み込んでくれるやさしさがある。

bookmeter.com/reviews/11535985


館シリーズ新装版購入&刊行されてる9作目までの再読が終わったので、今度は作家アリスシリーズに手をつけようかなと思って本棚見たんだけど、作家アリスシリーズは学生時代に図書館で借りただけのものと購入したものが混在してて、しかも購入したものの中でも改訂版が出てたりするのもあり、ノベルスだけ買って文庫買ってないものもあり、何が何だかわかんなくなってる…これは骨が折れるな

ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』ネタバレる 


『チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)』ロアルド・ダール
映画観たことない気がするので、舞台の予習として。いやいやいや、ジョウじいちゃんファンキーで愉快で最高じゃん!みんなジョウじいちゃんに首ったけ間違いなし。
超レアなワンカの工場に招かれた子どもたち、行儀が悪く、節度がない子どもがこれでもかと脱落していく姿は、まぁ気持ちいいよね~。だって、クソガキ嫌いだもん(禁句)。必ずしも良い子でいるのがいいことじゃないけど、底意地が悪いのはダメよねぇ、という感じ。訳者のあとがきの名前の付け方がおもしろい。ていうか、めっちゃ遊ぶやん(笑)。これがどう舞台になるんだろうねぇ。

bookmeter.com/reviews/11533148

綾辻行人『奇面館の殺人』ネタバレだよ 

『奇面館の殺人(下) (講談社文庫)』綾辻 行人
再読。館シリーズ第9作目後編。論理的であろうとするが故にややこしくこねくり回したような推理はすべて否定され、一発で驚かせてくれる。確かに初期の館シリーズを思い起こさせてくれて楽しい。解説にもあったけど、私も爆笑した(笑)。好きだよこういうの。まぁ館シリーズというか、新本格が「新」ではなく本格として定着し、トリック等様々な仕掛けが複雑化・肥大化していった中で、敢えてそれを削ぎ落した「引き算の美学」的な面はあるかも。さてこれで刊行されている館シリーズはすべて読了。最終作『双子館の殺人』までは幕間、ですかね。

bookmeter.com/reviews/11529133

『奇面館の殺人』ネタバレするよ 


『奇面館の殺人(上) (講談社文庫)』綾辻 行人
再読。館シリーズ第9作目。過去にノベルスで読んでいるんだけど、これもあんまり覚えてないな…ほぼ初読に近い感覚で読んでいる。前編に関しては、アイディアの勝利よなぁ。仮面。皆が仮面をつけることの効果。誰が誰だかわからない。それを一番に証明しているのが、鹿谷門実そのものという事実。招待者からの依頼で招待者になりすました島田の正体がわかり、ストレスの1つが軽減された状態で後編へいきます。

bookmeter.com/reviews/11526796

綾辻さんの館シリーズをずっと再読していて、ついこの間『暗黒館の殺人』を再読し終えたところだったんだけどそのまま『びっくり館の殺人』も再読し終えてしまった。不気味な作品、おもしろいよねぇ。びっくり館は子どもが読んで後々改めて館シリーズを知って読み始めて再読すると怖さがさらに増しそう。私自身、小さい頃クリスティの『暗い鏡のなかに』を読んで表紙が忘れられなくて、それが私の読書体験の原点なので。
さてようやく、激安タブレットをいじり始めよう

Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。