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『リボルバー・リリー (講談社文庫)』長浦 京
元諜報員の小曾根百合と、父親から国家機密を託された少年細見慎太の逃亡劇。映画を観て気になり購入。映画で描き切れていないのでは?と感じた南のバックボーンや幣原機関のことが書かれてるのかと思っていたが、さほど深堀りされておらず拍子抜け。戦闘シーンに抑揚が感じられないので、より盛り上がる終盤に若干飽きがきてしまったのも残念。ただ、慎太が急速に大人になっていく姿は読み応えある。家族を惨殺された慎太が逃亡により急速に大人になるにつれてその復讐心もより具体的になっていく。彼を止めることは不可能だろう。苦い幕切れ。

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