時代錯誤のおじいさん専門家は、政治家に自信満々に独自路線の自説を吹き込みますし、一緒に酒さえ飲む間柄になりさえすれば、政治家は自分に心地よければ、確認もしないで丸呑みにしますしね。
日本の場合は、業績がなくともうまいこと有力者に取り入れば、専門家にだって教授にでもなんでもなれるという点も大きいと思います。
それで、なんの見識もない人が専門家の顔をして、おじいさん政治家と太いパイプを作って、国策動かしているわけです。
こんな調子で、その縁が2世議員・3世議員で世襲されていくわけですから、その劣化ぶりときたら、くじ引き政治家の方がマシだろうと思います。
兵庫県知事線もクレイジーでしたし、立花孝志もクレイジーなのですが、福島復興政策も相当にいいセンでクレイジーです。
ICRPを軸として世界の放射線防護の潮流を見て行った時に、現在の本流の流れからは、ゴンザレス氏は大きく外れています。
ところが、国際潮流を知らず、また時代の流れにもついていけていないオールドファッションの年配のおじさんたちは、偏ったチャンネルから偏った考えを吹き込まれ、その時代錯誤の考え方が時代についていけていない自分たちの世界認識に実にわかりやすく都合がいいものだったために、それがまさに「国際潮流」だと信じ込んでしまい、鼻息荒く、我こそが正しい!と国内向けに演説をし、それを受けて日本は時代から逆走する放射線防護施策を連発、という流れもあったのだろうと思います。
ほんとに、日本は海外からの情報チャンネルが細いので、間に挟まっている人の感度が悪いと、絶望的に時代錯誤の方向へ自信満々に逆走していく、というのは、福島案件でしっかりと実感しました。
加速化本部の提言、何を言おうとも所詮利権山分け自民党にうんざりしていて、しばらく目を通していなかったのですが、「ALARAの原則」に触れてたりするんですね。
リスクコミュニケーションの重要性についても書いてありますが、失礼ながら、福島で現在行われている「リスクコミュニケーション」は、前に「いわゆる」が付けられる、前時代的な、時代錯誤の「リスクコミュニケーション」です。
ここまで時代錯誤のリスクコミュニケーションを堂々と主張するのは福島と、日本の原子力業界だけです。まったく世界標準ではありません。
あとは、アベル・ゴンザレスさんくらいですかね、時代錯誤なリスコミを堂々と主張されるのは。
昨年のICRPシンポでも、ゴンザレスさんだけ、異様に浮いてました。
「えっ、あのおじ(い)さん、なんか変なこといってない?」か、「あー、あのおじ(い)さん、まだああいうこと言ってんのね」か、「やだやだ、いつまでも自分の考えに固執して。年はとりたくないもんだ」みたいな空気感でしたよ。
とはいっても、石破さんは福島復興に特に大きな思い入れがある人ではないはずなので、自民党の加速化本部の第13次提言に則った以上のことは施策からは出てこないと予測しています。
根本匠さんが、自分の息子に議員職を世襲させる直前にまとめたものですが、本当に、「おじさん」目線ですよね。
よさそうなことを書いてはいますが、実態としては、自民党のおじさんたちと、おじさんたちにうまいことといった肩書き持ちおじさんたちの利権分配装置としてしか機能していないわけですから。
https://www.jimin.jp/news/policy/208923.html
なんの見識も見通しも持っていない自民党のおじさんたちが、復興をおもちゃにしてお金ばら撒いて、後先考えないで箱物を建ててまわっているだけになるから、やめてほしいです。
「福島県と市町村が進める復興事業の財源は「十分に確保した上で、次の5年間の全体の事業規模が今の5年間を十分に超えるものにしたい」と強調した。」
福島原発の除染土、県外処分へ閣僚会議新設 首相が視察
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA11B4A0R11C24A2000000/
除染土の情報発信施設を大熊町に設置するということですが、場所が大熊町の産業交流施設ということで、過大な施設のスペースが埋められなかったため、環境省の施設を入れることにしたということだろうと思います。
ゆくゆくは、今の中間貯蔵施設情報センターを引き払って、こちらに移すつもりなのかもしれません。
「施設は、来年3月15日に開所する大熊町産業交流施設の1階に、650平方メートルの規模で設けられ、同じ日にオープンする予定です。」
「除染土」全国的な理解促進を 大熊町に情報発信施設の設置へ
https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20241213/6050028219.html
東京医科大学などでの入試での女性を不利に扱って入学者操作をしていた件が発覚して以降、男女の合格率が反転しているところが多くあるとのことです。
医大は、見ている限りでも本当に閉鎖的で、ハラスメントもひどいですし、さもありなん、と思います。(講座をハーレムと思っている医学部教授、多いですよね。)
日本的家父長制権威主義に基づく誤ったエリート主義の典型例だと思います。
「入学者率をみると、不正が発覚する2018年までは「男子>女子」だったが、翌年には反転し、女子の合格率が男子より高い傾向が現在まで続いている。」
医学部入試で、女子の点数の不正操作はなくなったのか
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98540_1.php
東電の相次いだミスは多層化請負構造によるもの、ということで、今後は意思疎通体制の問題になってくるだろうと思います。
いわきでのNDFの廃炉説明会の時には、事故前に下請けで福島第一原発に入っていた(リタイアした)作業者・技術者の方が地元にはたくさんいるようで、会場から内部構造に相当詳しい質問が複数出ていました。
そこで出ていたのが、元請けの三菱重工や東芝などの姿が全く見えないのはどういうことか、ということです。
説明の記者会見の時には、東電と元請が並んで説明すべきではないかと私も思います。元請けの姿が見えないから、不透明感も増しますし、東電の説明もふにゃふにゃになるのだと思います。
「こうした事例から浮かび上がるのは、多層化した請け負いの構造だ。福島第一原発の廃炉作業では、東電が下請けに発注した仕事が、孫請けや、ひ孫請けにおりていく。原子力損害賠償・廃炉等支援機構によると、6次下請けまであるといい」
(けいざい+)再建へ、もがく東電:5 デブリ回収、まだ耳かき1杯
https://www.asahi.com/articles/DA3S16105836.html
過去の北川健太郎元検事正の担当した事件を洗い直してみたら、いろいろ出てくるのではないでしょうか。
これだけ道徳的能力の劣った人間が、これまできれいな仕事の仕方をしてきたとは信じられません。
今頃、検察内で、慌てて証拠隠滅しているのかもしれませんね。
どっちが犯罪者だ、という世界ですが、そういう意味での検察制度の崩壊になるのではないでしょうか。
北川健太郎元検事正側が、被害者の女性検事に対して、言いがかりのようないちゃもんをつけているようですが、「セクハラあるある」だと思います。
結局、こうした性的暴行、すなわちレイプを行う最大のモチベは「支配欲」で、相手を屈服させる快感を味わいたいことが理由にあります。
この場合、相手の女性が検事であるということから、「頭のいい女さえ性的に屈服させることができる、力のある俺様」に酔いしれたかったのだろうとも推測します。
たんに性欲に突き動かされたものではありません。
したがって、「俺様の支配下にあるべきオンナが刃向かうならどこまでもいじめぬいてやるよ」という陰険な手法に出るのは自然ですし、あらゆるセクハラでいつも起きていることだと思います。
「「女性が検察官の職権で入手し個人として被害申告をする事件の証拠として利用した『職権濫用の疑い』がある」」
"性的暴行"問われた元検事正の弁護人 裁判の証拠めぐり「職権濫用や秘密漏洩」疑いで地検に調査要望
https://news.ntv.co.jp/n/ytv/category/society/yt4427afb90d72422bb271e38c69694a58
より正確に被曝量を推計できるということなのですが、技術的な意味合いは別として、人が暮らす上では、あまり意味がない機能だと思います。
低線量における被曝管理のもっとも重要な意味合いは、そこで暮らす人たちが、「自分自身で測定することによって、生活のコントロール感を取り戻す」ことにあるからです。
計算機上で、どれだけ正確に見積もれたとしても、それはコントロール感の回復には役立たず、かえって、コントロールされている感覚を強めてしまうので、逆効果になると思います。
測定の意義は、ずっと伝えてきたのですが、まだまだ伝わっていないのだなと思います。
「国は原発事故後、避難区域を決めるときに住民の被曝線量を屋外で8時間、屋内で16時間過ごすと仮定する簡易的な評価手法で推計した。この手法は早く推計できる一方、被曝線量を実際より多めに見積もっていた。」
福島の避難地域、個人レベルで被曝量推計が可能に 原子力機構が開発
https://www.asahi.com/articles/ASSDF24M5SDFULBH003M.html
作家/NPO福島ダイアログ理事長/博士課程後期在学中
原子力災害後の復興政策と地域住民のギャップを埋めるためのローカルプロジェクトの意義と重要性について研究する予定。
・著書『海を撃つ』(みすず書房)
『スティーブ&ボニー』(晶文社)
『末続アトラス2011-2020』(福島のエートス)
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