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[寄稿、講演・講義のご依頼について]

 これまでの業績については、researchmapにまとめています。
researchmap.jp/Ryoko_ANDO

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 ryoko_ando(@)me.com

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[自己紹介]
福島県いわき市在住
2011年の原発事故後、「福島のエートス」「NPO福島ダイアログ」で対話をベースとした地域の復興支援活動を行う
2019年 『海を撃つ』(みすず書房)
2022年『スティーブ&ボニー』(晶文社) 『末続アトラス2011ー2020: 原発から27km―狭間の地域が暮らしを取り戻す闘いの記録』 (福島のエートス)
2024年 放送大学大学院修士取得(生活健康科学プログラム)

現在、同上博士課程後期在学中。研究テーマは、復興政策と住民との乖離に対して地域プロジェクトの果たす役割にする予定。

この福島民報の記事にも、あいかわらずIAEAの「お墨付き」とやらを振り回せば、除染土再利用が進むかのように勘違いしていることが書かれていますが、繰り返しているように、除染土と海洋放出とでは、利害関係の構図が違い過ぎ、とても参考になりません。

その違いさえわからないのが、自民党の復興推進加速化本部であり、地元選出の自民党議員たち、ということでしょう。(加速化本部長は、福島選出の根本匠氏)

「処理水の海洋放出に先立っても、IAEAから「国際的な安全基準に合致する」という「お墨付き」を得たことが理解浸透への助けになったとみている。」

news.yahoo.co.jp/articles/0505

approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?

そもそも政治家には向いていない方で、その方を県知事でずっといられるのは、それが都合のよい政治勢力が支えているから、ということでしょう。

復興を食い物にしているのは誰だ、というのは、2017年以降、ずっと考えています。

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結局、福島の復興政策の場合は、いろんな注目が集まった時期は、騒々しくて迷走もした一方、さまざまな意見や力が働いたため、新しい動きも起きたし、住民の意見を聞こうという風潮も一部にあったのだけれど、時間が経過し、統治システムが平常化するにつれ、中央の関心も薄れ、権限がローカライズされてきた段階で、福島の政治と行政の保守性と閉鎖性と権威主義性が、強調されて全体を支配した、ということになるのだろうと思います。

そこに、国政の無力化と劣化、行政機能の急速な低下も重なり、2017年以降は、ほぼ誰も本気で復興の舵取を行おうと考えていない、という状態で迷走し続けているのだと思います。

ローカライズされた段階で、主導権をきちんと握るべきだったのは、県知事ですが、そもそも県知事は自分の頭で政策をなにも考えられない人で、県庁は国の出先機関としてみずからの権限維持のみを最優先としている、県議会はオール与党で県庁とべったり、で本来機能するべきローカルの政治勢力全てが機能していない状態になったのだろ思います。

内堀知事、怖いくらいになにも考えていないと思います。決まったこと、決められたことを決められたようにこなす能力には長けていても、構想力はまったくお持ちでない方です。

押し付けられた街だと、不満が行政に向かうか、行政に依存心ベッタリの住民しか残らない、のどちらかになると思います。

「何より大事なのはプロセスです。行政が色んな材料を示したうえで、みんなでしっかり議論することです。最終的に行政の考える計画と同じ結論だったとしても「自分のまち」感が違う。押しつけられたまちでは、住民の不満は行政に向かいます。」

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ここでも、住民はそもそも意見を聞かれていない、と指摘されています。
東日本大震災の地元が「元に戻してほしい」と言った、と東京の人たちが言うのは、行政か首長クラスの意見しか聞かなかったから、という私の指摘と重なると思います。

「行政は防潮堤を高くして高台移転する選択肢しか示さず、住民も合意形成ができなかった。さらに、早期復興が大事だと、十分議論がなく計画が決められ、間違った方向に行きそうだとわかっても見直しませんでした。」

復興の失敗を能登で繰り返してはいけない 東北の被災者が抱く使命感
asahi.com/articles/ASS4R3D70S4

リスク学で有名な、リスクの社会増幅フレームワークの発想に従えば、リスク情報は、発信源から受信者に伝わり、さらに受信者が発信源になって、拡大していくことになります。どのように拡大していくかは、それぞれの社会条件によって異なってきますが、増幅効果が高い場合は、そのプロセスそのものをコントロールするのは非常にむずかしくなります。

ここでリスク情報の増幅をコントロールしようとする場合、理論的に、もっとも効果的であると考えられるのは、確実に受信者=発信源となるステークホルダーに情報増幅前に働きかけることです。

情報の増幅機能が、逆に縮小機能に変化した場合、その差は乗数効果ほどは違ってくるはずです。

こういう論理的根拠から、小売りや国外の専門家への事前の働きかけがもっとも効果が高かったのではないか、と指摘しているのですが、対するIAEAお墨付き効果を支持できる実証的調査結果も、論理的根拠も、私は知りません。

onlinelibrary.wiley.com/doi/ab

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海洋放出のIAEA効果が高かったと思い込んだ人たちが、二匹目のドジョウを狙って除染土再利用でもIAEAの権威を露骨に利用しようとしていたわけですが、IAEAの処理水放出についてどの程度効果があったのかという点から、政策効果を検証する必要があるのではないかと思います。

私は以前から言っているように、処理水放出で風評が起きなかったのは、流通プロセスへの働きかけの効果がもっとも大きかったと認識しています。風評被害における情報増幅モデル(amplify)から推論すると、今回の場合、値崩れが起きなければ、増幅が起きる前の発生元の段階で抑えられることになるからです。

そして、除染土再利用については、問題となる事柄やステークホルダーの多さ、利害関係の複雑さなど、あらゆる面から、処理水放出とは前提となる条件が違いすぎます。

政策は、それぞれの条件や背景にあわせてどれが効果的であるかを分析、考慮しながら決めていかねばならないはずなのですが、福島の風評関係や復興関係の政策については、稚拙以外のなにものでもない、素人以下のなんちゃって政策が自信満々んい大手を振って罷り通っているのが実態です。

問題は、除染土の再利用そのものではなく、環境省の詐欺的な広報です。

私は、除染土の再利用については、平時のクリアランス基準との齟齬や管理の方法など、技術的な課題はあると認識していますが、必ずしも否定的ではありませんでしたし、もっと前の時期には、原発事故の負担は分け合うべきだという考えから、積極的に賛成していました。

ただ、パンデミック前あたりから、環境省が詐欺的な広報を始めたことに気づいて以降、再利用に慎重な方向に舵を切り替えました。

人を騙すお先棒を、私は担ぎたくありません。

私同様、原発の利用についてもそうですが、技術的な安全面よりも、それを行う実施主体が信用できないから、事業に反対する、という人は非常に多いはずです。

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今後も日本政府が国際機関の権威を国民を騙すために都合よく利用しようとするならば、私は、いつでも、直接国際機関に尋ねる心づもりでおりますので、そのおつもりでおいでください。

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除染土の再利用については、環境省の「IAEAが再利用を推奨している」とわざと誤解させるような広報を繰り返し続けていたことといい、端的に、「モラルハザード」と呼びうる、極めて質の悪い広報戦略をとってきたことは事実ではあります。

地元の高校生を宣伝に使い倒すようなことは、地元側の為政者や行政、教育機関も一緒になってこれまで行ってきたことは、すでにnoteに書きました。

リスクコミュニケーションにおいて、もっとも重要であることのひとつは「誠実さ」です。
「信頼」だと多様な概念が含まれるため、環境省が行なってきたような、詐欺的な広報でさえ、強弁できてしまいますが、「誠実さ」であれば、言い逃れはできないでしょう。

ああした詐欺的な言質を繰り返すことによって、国民をうまいこと言いくるめて、除染土再利用が本気で進むと思っているのだとすると、関係者全員、職業を詐欺師にでも変えた方がいいと思いますし、政治家であるならば落選させるべきだと思います。

こんな環境省の進め方にお墨付きを与える専門家もその「誠実さ」には疑義が抱かれて当然です。デマゴギー以外のなにものでもないのですから。

東北は、明治維新以降、敗者の地として東京新政府の後背地として位置付けられてきたことが大きいのだと思いますが、事故後の福島で起きたのは、正しくポストコロニアリズム的隷属状態だと思っています。

使命感に駆られ、正義の味方として振る舞った/う登場人物のうち、少なくないひとたちが、ポストコロニアリズム世界の統治者・支配者としての顔を持ち合わせています。
そういう観点からの分析もきっと、次の世代が仮借なく行ってくれるものと思っています。

「自分自身の言葉を語れ」は、服従・隷属状態にあった自分を発見し、屈辱感にまみれながら、それでも自分は何者でありたいのかを問い直す作業でもあります。

昨日、ちょうどジュディス・ハーマンの『真実と修復』が手元に届いたところでした。

msz.co.jp/book/detail/09690/

言葉を獲得する作業は、喪のプロセスであると同時に、新しく生まれ変わるためのプロセスでもあり、それそのものに人ひとりの人生を十分にかけるに値する価値あるものだと私は信じています。

原発事故が起きた時から、私の心のなかに常にあるのは、「自分自身の言葉を語れ」です。
それは、たんに借り物の言葉ではなく、という意味ではなく、自分自身の言葉を獲得するプロセスを含めてのことです。

これを読んでいる朝日の記者さん、大月さんにそのようにお伝えください。

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私たちは、日々、あまりに無駄に多すぎる言葉を消費していますが、真に語るべき価値のある言葉は、心の深いところを通り抜けて、長い時間をかけてしか生み出せないことも多いです。

それは、もしかすると一生をかける仕事になるかもしれない。
断片的で、作品とは呼べないものかもしれない。

けれど、そうして生み出された言葉は、他にはない勁さと力を持っているものです。

私は、自分自身が言葉によって支えられてきた人間として、そうした言葉の生成プロセスを大切にしたいですし、彼女たち自身が語るべき言葉を獲得するまで待ちたいと思います。

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私が話した若者たちは、みな、賢いです。時間はかかったとしても、適切な環境さえあれば、やがて自分自身でしっかりと自分に起きたことを語れるようになると思います。

本人たちが、語るべき自分の言葉を獲得し、それを誰かに伝えたいと思う、それまで、報道の人間は待つべきだと思います。
それが、当時の子供達を格好のネタとして利用してきたことへの、せめてもの贖いだと思います。

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リンクは貼らないのですが、朝日のアナザーノートに福島の「元子供」が取り上げられていた件、軽く炎上しているみたいですが、それはそれとして、個人的には、もう周囲の人間は放っておいてあげるべきじゃないかと思います。

記事にしたいというきもちは記者のメンタリティとしてはあるでしょうが、私は、彼女たちに必要なのは「自分の言葉を自分で獲得するプロセス」だと思っています。

これはトラウマの回復プロセスと同様になりますが、安全な環境で信頼できる人と知り合い、時間をかけて自分自身で自分の経験を整理し、それをやがて語れるようになること、時間はかかりますが、それしかないと思います。

周囲の人間が先回りして、本人が語るべきことを書いてしまうのは、本人の獲得プロセスを阻害してしまうことになると思います。

私は自分のnoteに書いた時に、複数の人のエピソードをより合わせて、対象をぼかして書いたのは、当事者の代弁をしているわけではないし、必ずしもあなただけのことを書いているわけではない、という距離を作りたかったからです。
そうしないと、本人がやがて語るべき言葉を、私が先取りして奪ってしまうことになるような気がしました。これは、あくまで当時すでに大人であった私の問題です。
note.com/ando_ryoko/n/n1996389

処理水放出とは別工事のトラブルで、電気系統が損傷し、処理水放出が止まった、ということのようですが、IAEAから神官が派遣されてきたタイミングで、メンツとしてもトラブルは絶対に起こしたくないところで起こしてしまったように思います。

ここのところ続いているトラブルの一個一個は大きくないのですが、十分に作業内容の確認や意思疎通ができていなかったり、チームワークとしての統制がとれていないのだろうな、と感じることが多いです。

「東電は掘削作業によりケーブルが損傷したとみている。」

福島第一で電源の一部停止 処理水放出止まる 掘削でケーブル損傷か
asahi.com/articles/ASS4S149QS4

ちなみに、復興推進委員会にアップロードされている最新の
「「第2期復興・創⽣期間」以降における東⽇本⼤震災からの復興の基本⽅針」の3年⽬⾒直し(案)について(概要)」を見ると、夢も希望もあったもんじゃない、典型的なトップダウン式で住民の意見など一切聞かない、押しつけの、決まったことを決まったように進めるだけの、つまらない復興計画がかかれているわけです。

誰か「見直せ」と言えばいいのに、福島県知事を筆頭に、復興実務担当者は「どれだけ予算を確保できるか」以外は誰も復興計画に興味を持っていない、という、シュールな事態だと思います。

reconstruction.go.jp/topics/ma

reconstruction.go.jp/topics/ma

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福島の復興は、ここで指摘されているようなまずい復興スタイルがそのまま続いているわけなのですが、そのことを誰も指摘しないのは、みな「フラグが立っているから近寄らないでおこう」ということなのでしょうか。

飯尾潤さんは、いまも復興庁の復興推進委員会の委員なんですね。

(耕論)能登半島地震から 東北発の復興論 飯尾潤さん、阿部晃成さん、根岸えまさん
asahi.com/articles/DA3S1591928

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