@Midori_Aoyagi ご教示ありがとうございます。水素の活用方法が燃料以外にもあるということは、理解の範囲外でした。
浜通りで暮らしていると、夢の水素タウンが浜通りにできるような扱いで、燃料インフラすべてを水素に置き換えるかのような勢いさえ感じます。
人がいなくなったのを契機に水素実験タウンをつくろうとしているのだと思いますが。
それを歓迎する人もいるのでしょうが、私はいまひとつ乗り切れない、というところです。
福島の浜通り産業復興は、再エネ水素に全賭けしている感が強いのだけれど、数ある再エネのなかで水素は技術的にも商業的にも確立したものじゃなく、今後広がるかどうかもわからないのに大丈夫なのか、という懸念は、再エネに詳しい人からはちらほら聞こえていました。
そういう記事が日経に。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69604180W3A320C2FF8000/
「合成燃料はガソリンの2~5倍と高額で、船舶・航空など限定的な利用にとどまる公算が大きい。」
「大量生産によるコストダウン効果も見込みにくい。独ポツダム気候影響研究所の調査によると、35年までに世界で計画されている合成燃料の工場は60カ所にすぎない。」
水素がすっ転んだら、これはこれで巨大な廃墟が生まれることになるのですが、そうなる見込みはかなり高そうな気配。
しみじみ思うのは、私がここまでやってこれたのは、ダイアログをつうじて知り合った欧州の知人、友人たちが、やればやるほど評価してくれたり、応援してくれたからなんだなぁ。
日本だと、別に女性蔑視とか差別とか攻撃的な意味合いをもつ以前の無意識の段階で、女性はそんなことする(考えてる、知ってる)わけないでしょ、という前提が入っているので、それがなにをするにしても枷になって、事前にストッパーがかかる感じ。
お、それいいじゃん!それ、やろうよ!
という声が女性はかかる頻度が圧倒的に低い、というか。
台湾にチェコの訪問団が訪れたニュース映像を見ていて、上院議長が若い女性だし、ほかにもたくさん女性がいてはきはきと意見をいっているのを見て、日本のこの鬱陶しい動きづらさをなんとなく比較してしまいました
@Midori_Aoyagi あまり日本を庇いすぎると、大統領自身の足元がひっくり返るので(そうでなくとも処理水は政権がひっくり返るレベルの問題らしい)、どうなるか注視ですね。
嶋田さんはど真ん中すぎて逆に見えてない部分も大きいと思うので、チーム体制をちゃんと組んであるのかな、というのが心配なところです。
@Midori_Aoyagi 首脳どうしで直接やりとりがあったかどうかは別にして、かなり近いレベルでのやり取りはあるのだろうと思います。
岸田さんは無関心だと思いますが、嶋田秘書官は東電改革などの対応にあたった人らしいので、その方が主に対応しているのでは、と推測しています。
最後の判断は、政治的なもので岸田さんの判断になると思いますが…。
@Midori_Aoyagi 現政権、支持率が非常に低いのですよね。韓国世論は、アメリカばりに分断が大きいようで、革新側が意見を変えるとは思えないので、保守政権が韓国国内世論にどう対応できるかが左右しそうな気がします。
放出をはじめれば、程度はわからないですが、ほぼまちがいなく、なんらかの「風評被害」と呼ばれるものは起きると思います。
重要なのは、それをどれだけ短期で小規模なものに抑え、ノーマルな状況に戻し、産業活性化の方向へ持っていけるか、で、場合によっては業態変更も含めた対応まで視野に入れておく必要があるのですが、「風評を起こさない」という前提だと、そのリカバリー手段が用意できないことになります。
最初は賠償等の補填で様子見でも、影響が長期化すれば、関係者の不満はいずれかの段階で爆発して、収集不能な状態になると思います。
海外の反応は、国際政治に大きく左右されること、それに現地の世論の反応に加えて、国際政治の状況と連動した世論工作もあって世論が読めないことなどもありますし、対応が本当に難しい。
長期化する、というところが不確定要因に大きく影響していて、政府も政治家も、放出をはじめればそれでなんとかなる、と思っているのも、不安材料です。
@Midori_Aoyagi 出てきているものがありますか? 公表データがあったら見てみたいので、教えてくださいませ。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15592397.html
韓国では、日本の処理水放出について激烈な拒否反応があるのですが、そこに北朝鮮の世論煽動工作が影響していることを指摘した記事。
報道としては初めて目にする気がしますが、可能性はかなり高いと思います。
韓国と日本が対立して「誰得」を考えれば、中国と北朝鮮なわけで、日本側にも韓国を激しく攻撃して、まんまと乗せられた政治家もたくさんいますが、一部は、乗せられただけではなく、世論工作と知った上で載っていたのではないか、とも思います。
陰謀論めいてきますが、処理水問題は、社会的、国際政治的に、きわめてハイコンテクストな問題で、取り扱い最大限注意、なのですが、それをわかっていない政治家や官僚が多すぎるのが、頭がいたいところです。
で、どこにも人の暮らしの目線が入っていない、というところも驚愕するものがあります。
国に対して、おらおらすることに夢中になっていて、被災者や県民が幸せに暮らせるかどうか、という観点はまったくもっていないということがよく伝わってきます。
対照的に岩手県の資料で、一番最初に来るのが「被災者」
https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-22/02siryo1_iwate.pdf
岩手の復興だって、必ずしも全ての人にとって満足いくものではなかっただろうとは思いますが、なにを大切にしているのかとてもよくわかります。
復興庁でいま、復興政策の振り返りの有識者会議が開かれているのですが、https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-22/20221014161647.html
ここで提出されている福島県の資料、かなり下品でみっともないです。地元の福島民報、福島民友の論説の書き振りをここ数年みっともないと感じていたのですが、それとまったく同じトーンです。
https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-22/02siryo3r_hukushima.pdf
要するに、なにかを傘に着て強圧的に相手に因縁つけているごろつきのトーンです。
(おらおら、金出せよ、という声が聞こえてきそう。)
県庁がこういうことを平気ですることに対して、地元の人たちは抵抗を覚えないのでしょうか。
私はいわきくんだりの田舎にいるので、県庁がどれだけ下品でも他人事感が抜けないのですが、自分がど地元の人間なら恥ずかしくて顔が上げられないだろうと思います。
ちなみに、広島で初当選の時からずっと岸田さんの後援会に入っている支援者の方は「結婚式にもきてもろうとるし、応援はするよ、ええ人よ、でもね…(横目で後援会幹部をチラ見)、ありゃ、市長の器よ。総理じゃない」と言ってました。
岸田さんの「しゃもじ」土産、私も広島育ちなので、しゃもじが広島でどういう意味合いで使われているのかは知っていますが、日清日露戦争で広島が果たした軍都としての役割、そこでしゃもじが戦意高揚のツールとして用いられたであろうこと、現在はもっぱら縁起物とカープの応援にのみ使われていること、そういうもろもろを、現在進行形の凄惨な殺戮が行われている戦場へ土産として持っていく感覚は、なにかを思慮する能力が決定的に欠落しているのでは、という感触を持ちます。
単純に、野球の観戦応援グッズをリアルの戦場へもっていくことが信じがたい、というところもありますが。
https://www.kurashi-no-techo.co.jp/books/b_1204.html
3月下旬に刊行される暮しの手帖社の『何げなくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください1』に私の寄稿した文章も収録されています。
よろしければお手に取ってみてください。
800文字のエッセイという非常に短い枠なのですが、この分量は散文表現的には「萌え」の分量です。
一語も無駄なく言葉を選んで、適切な文章表現をすると、くっきりと物語世界を描き出せる日本語の最小単位、と思ってます。
この分量でどれだけ鮮明な物語世界を立ち上げられるか、勝負のしどころです。
@Midori_Aoyagi これを「起爆剤」として人が増える、という非現実的な楽観モデルしか、効果として想定していないのですよね。ほかのシナリオは、一切考えられていないので、修正するにしても手の打ち様がない、という感じです。
作家/NPO福島ダイアログ理事長
・著書『海を撃つ』(みすず書房)
『スティーブ&ボニー』(晶文社)
『末続アトラス2011-2020』(福島のエートス)
リスク・コミュニケーションや原子力災害からの復興についてのNPO活動を2011年から行なってきました。論文としてまとめていますので、researchmapをご覧ください。