Fedibirdではよく『連合志向』という言い方をしていますが、fedibird.comではローカルとリモートのアカウントを区別せず、一人一人がFediverseという大きな空間・環境の中で活動するようにデザインしています。
コミュニティとしては、ラウンジ・カフェテリア的に運用されている #fedibird ハッシュタグのタイムラインと、グループ機能によるユーザー設置のコミュニティがありますが、あくまで参加したい人だけが集う場所で、どのサーバからでも対等に参加できるようになっており、帰属サーバとは切り離されています。
区別しないと言っても、サーバ間で互換性のない機能についてはリモートとローカルの差は生じるのですが、Misskeyなど他実装の機能を直接サポートしたり非互換性をケアするなど、できるだけ不自由なく交流できるように工夫しています。
fedibird.comの設置・運営目的は、ActivityPub系のFediverseの普及を後押しすることで、既に一定程度の貢献を果たせたものとして、新規登録の募集は停止しています。招待URLを通じた登録は受け付けているので、既に登録している利用者から招待を受ければ登録可能です。
fedibird.comがどういうサーバか、あらためて説明してみます。
fedibird.comは、Mastodonをベースに様々な機能拡張を加えたサーバソフトウェアである『Fedibird』で運営されるFedibirdの旗艦サーバです。
MastodonやMisskeyには、同じサーバの利用者の公開投稿が流れるローカルタイムラインという仕組みがあり、自然に一つのコミュニティとしてまとまりやすく、それぞれに独自に盛り上がりやすい性質があります。サーバの運営者としても、自分の作りたいコミュニティをホストするのに都合がいいので、自分のサーバを設置・運営する動機づけにもなっています。
他方、コミュニティにはカラーがあり、同調圧力も強くなるため、どんな人たちがどういう話をしている場なのか、ということを強く意識させられます。大きなサーバであれば群衆に紛れるようになりますが、それでも場の雰囲気は作られるため、それを基準にサーバを選ばなければなりません。
ここに、Mastodon特有の使いにくさがあると考えました。
そこでFedibirdでは、サーバのコミュニティ化を防止し、一人一人が直接連合に参加するような環境を提供できるよう、ローカルタイムラインを削除する選択を行いました。 #fedibird
ローカルタイムラインの会話は、もれてくるように設計されてるね。
というより、ローカルタイムラインは公開投稿の抜粋で、そこに閉じた場、というのはそもそも想定されてない。
他方で、リプライ(返信)で会話している人のどちらかをフォローしていない場合は、表示を抑制するようになっている。
#fedibird #fedibird_info フォローリクエスト承認メッセージ関連のアップデートを適用しました。
・フォローリクエストが承認された通知で、相手がメッセージ設定していない場合に、おかしな位置に不要なアバターアイコンが表示される不具合を修正
・メッセージ中に@アカウントやハッシュタグ、アカウントや投稿のURLが記載されていた場合に、それをクリックした時、WebUI内で遷移するように修正
・アカウントのプロフィールに@アカウントが記載されていた場合に、それをクリックした時、WebUI内で遷移するように修正
・/api/v1/instance に followed_message を追加。フォローリクエスト承認メッセージに関連する機能が有効であることを示すフラグ
fedibird_capabilities: [
"followed_message"
],
Mastodonには、tootctlというメンテナンスツールがあるんですけど、これに古い不要なリモート投稿を削除する機能がついてます。
どのぐらい保持しておくか、日数を設定します。
フォロー中の人や、リプライやブースト、お気に入り、ブックマーク、ピン留めされた投稿などは削除しませんが、
フォロー中の人の投稿を無条件で全部保護するとあんまり減らないので、これも削除対象とするオプションなどがあります。
これをバッチでまわしておくと、ドン・ゴロツキのような状態が維持できるわけです。
最近は本体に投稿を残す日数を指定する設定が増えましたが、こちらは日数だけで無条件で消すので、tootctl statuses removeを使った方が良いです。
えっとね、MastodonやMisskeyのサーバが抱えている投稿のうち、ローカルのものは大事な過去データだけど、リモートから来たものは、単なるキャッシュなのね。一時的なコピー。
私たちがアクセスするときに使うクライアント(Webもアプリも)は常時インターネットにつながっていないから、サーバがキャッシュしていてくれないと自分の時系列順のタイムラインがみられないので、必要なものなんだけどさ。
これ、タイムラインが時系列であることもあって、そんなに何日分も保持してなくたって大丈夫なんだ。
Mastodonの場合、2週間ログインしないとホームタイムラインをリセットする仕様なので、そのギリギリで、遡りで+2週間とすると、まあ30日分ぐらい保持していればいいかな。
古いものは、消しちゃって大丈夫。必要なときはリモートからもらえばいい。
この運用を実際に実践しているのがドン・ゴロツキというMastodonサーバで、MAUが33、まあ20人ぐらいが、日々面白おかしく過ごしてる小さなサーバなんだけど、
もう6年ちょい運用してるけど、データベースの総量は6GB、投稿データであるstatusesテーブルのサイズはたったの714MB。
ストレージ25GBのVPSだけど、これからもやっていける見通しだよ。
mstdn.jpから実質的に去ってよそのサーバーにうつった人、ならたくさんいるよ
ブリッジ方式の弱点は、橋渡しを行っているブリッジが、ひとつだけしか存在しないことです。
よしんばブリッジを複数設けるとしても、今度は同じアカウントが複数の名称を持つことになり、重複してしまいます。
(ブリッジA、ブリッジB、ブリッジCがあると、noellabo.jp@A、noellabo.jp@B、noellabo.jp@C、というまったく同じ内容のアカウントが発生してしまうということです)
そして、そのブリッジを利用するActivityPub上のサーバ、AT Protocol(Bluesky)上のサーバが、ただ一つのサービスに依存することになります。
Bridgy Fedは、Ryan Barrettさんが作って、個人で運営しているサービスです。
Ryanさんは分散SNSに対する理解・理念・非営利で持続できる運営体制など、頼りにできる信頼に足る人物であろうと思いますが、
そうであっても、ひとつのサービスで発生したトラブルが全体に影響を及ぼす構造であることは避けられません(単一障害点)。
そういった問題を構造で解決しようというのが分散SNSの目指すところで、理想から遠ざかってしまうのです。
解決策はあるかもしれませんが、原状、そういうポジションにあるということは憶えておいてください。
こちらはBridgy Fedという、ActivityPubやBluesky、IndieWebなどのブリッジサービスを利用した相互接続の様子です。
Bridgy Fed
https://fed.brid.gy/docs
Threadsが(制限がありながらも)ネイティブにActivityPubを実装しているのに対し、ブリッジは異なる実装間を代理接続する形でつなぎます。
Mastodonから見えるアカウントは、Bridgy Fedのサービス上に作られた代理のアカウントです。Bot扱いになっていますね。
フォローしておくと、接続してあるBlueskyのアカウントの新着投稿を代わりに流してくれます。お気に入りも代わりに伝えてくれます。
Blueskyから見えるアカウントも、Bridgy Fedのサービス上に作られた代理のアカウントです。
アカウントのフォローは事前に許可しておいたり、DMでリクエストを許可するようになっているそうです。
なお、X (formerly Twitter)のアカウントをActivityPubにコピーしてくるサービスもあるにはありますが、これはできるだけ使わない方が良いです。
X側が相互接続を認めていないのを無理矢理つないでいるため、ただの無許可コピーになってしまっています。
QT: https://fedibird.com/@noellabo/112374571388595625 [参照]
主に、Fediverseへの関心に基づいた投稿を行うアカウントです。DTP・印刷に関する話をしたり、同人の話をしたり、カレーをブーストしたりします。
Mastodonのcollaborator(開発者の一員)です。また、独自機能を盛り込んだFedibirdを管理・開発しています!
Mastodonサーバ『fedibird.com』の管理者アカウントでもあります。ご連絡は当アカウントへ、サーバインフォメーションについては https://fedibird.com/about/more と @info を参照してください。