New York Timesのコラム記事が面白いので紹介。
「最悪の人々が立候補する。もっと良い方法を」
https://www.nytimes.com/2023/08/21/opinion/elections-democracy.html
公職に誠実さを求めるなら、選挙を廃止した方がいいかもしれない。古代アテネでは、多くの政府高官が候補者の中から無作為なくじ引きで選ばれた。
複数の心理学実験では、リーダーが無作為に選ばれた場合、集団はより賢明な決定を下した。自分が無作為に選ばれていると知れば、権力に酔って堕落することはなく、責任感は高まる。また調査によれば、平均して低所得家庭に育った人ほど有能なリーダーになる傾向があり、不正を働くことも少ない。
権力に惹かれる人物は、たいてい権力の行使に不適任だ。最高の人物を見つけようとサイコロを振るより、悪い性格の人物に触れる機会を制限することの方が重要なのだ。
くじ引きを取り入れた国もある。20年前、カナダの各州とオランダ政府は、民主主義を改善するアイデアを生み出す市民会議にくじ引きを利用した。ここ数年、フランス、イギリス、ドイツ政府は気候変動政策に取り組む市民を抽選で選んでいる。アイルランドはハイブリッド・モデルを試み、33人の政治家と無作為に選ばれた66人の市民を2012年の憲法制定大会に集めた。
オートリ―・タンの固定ツイートのこれ、まさにこれ:
「internet of thing(モノのインターネット)」より「internet of beings(みんなのインターネット)」に変えていこう
「virtual reality(仮想現実)」より「shared reality(現実の共有)」を目指そう
「machine learning(機械学習)」じゃなく「collaborative learning(協調学習)」を頑張ろう
「user experience(ユーザーエクスペリエンス)」なんて言わずに「human experience(ヒューマンエクスペリエンス)」と呼べるようにしよう
「the singularity is near(シンギュラリティは近い)」もそうかもしれないけど「the plurality is here(すでにあるいろいろ)」を忘れないようにしよう
※意訳
@mikanshibano @sinovski バーンアウトしてる場合じゃなかった!
🏴 最高♪
@mikanshibano いつしかデモから足が遠ざかるなか「学習性無力感」という言葉があることを知りました
原因のひとつに長期に及ぶストレスっていうのがあるらしく、だとすれば無力感の定着とともに健康被害も体の内部で起きているんじゃないかと疑ってます
やっぱ黒旗立てとくべきですかね
オリンピックもマイナンバー保険証も汚染水放出も、結局どれだけ反対の声があっても、すべて為政者の決めたことは決めたままに遂行される、という無力感を人びとに抱かせるために、わざとこんな進め方をしているかのようにも思えて。。
従順に諦めて、だからお上には逆らわないのが得だ、みたいなニヒリズムに陥ると、わかったふうな冷笑的「勝者」のポジションに立ちたがるようなダサい羽目にもなる。
私は最後は政治的体制如何に依らず幸せになってやろうと、意地汚く黒い旗まで立てているけれど、選挙であれ署名であれ政府交渉であれ、無力で受け身であることを拒否して主権者たらんとする諸々の手段は自分にとっても大事だし、そのために奔走するアクティビストや議員や学者を尊敬する。
たとえばデモに行くと、自分たちは無力でも孤独でもないよ、って、たぶんそれはそれで幻想なんだけど、そういう元気が出るから、いいと思うよ。行ってみて初めて、そんなふうに考えるようになったから。。
「今度ね!」的な約束をいくつかしてしまっているのだが、仕事が詰まりまくっている現状でその「今度」の目途がまったく立たず、そのことでまるで自分が嘘吐きになってしまったかのようについ感じてしまう日々がじわじわとキツイ。
知り合いでひとり、その日の調子の良し悪しでしか動けない人がいて、彼は絶対にそのような約束をしない。ただ何かあるとそのスケジュールだけ頭のなかに入れていて、それで当日、状況(と状態)が許せばフラッとその場に現れる。〝その場にいる〟以外の役割を、彼は絶対に自分に負わせない。事前の仕込や準備が必要なことには参加できないスタイルだけどもしかしたらそれが賢明なのかもしれないな~と、いろいろその場の流れで請け負ってしまいがちな自分の在り方を見直すための手本にしたい。口約束が未処理のタスクと同義になってしまうと結局それがストレスとなり、ひとり悶絶することになる。悶絶は大袈裟だが。
人と一緒になにかすんのはもう飲み会とかしかできないかも。共同作業は、たとえそれがどんなに些細なことであるにせよ、責任というか負荷がちょっと重すぎるのかも。
場当たり的にいきましょう。
神宮外苑の樹木伐採に対するプロテスト運動が、なにやら怪しげな様相を呈している。
残高なくても現金引き出し可能、銀行の不具合で長蛇の列 アイルランド - CNN国際ニュース
https://www.cnn.co.jp/business/35207911.html?ref=rss
仕事を抱えて生家に帰省中だが老母との話が尽きず仕事がまったく捗らなくて、で、この時間。焦る。
老母のオススメのYouTubeチャンネルをひととおり見せられらが、ケニアのナイロビでカフェレストランを営んむ関西弁の人が現地のスタッフとの日々を配信している「チェカTV」というチャンネルがとても良く、自分でも登録してしまった。このまま日本で生涯を終えてしまっていいのかな、という気持ちが芽生える。
→ https://www.youtube.com/@ChekaTVafrica/videos
しかし田舎暮らしは気持ちいいな。
降ったり止んだりの変な天気のなか睡眠不足の呆けた頭で衝動的に出かけたせいもあるのかもしれないけど、たまたま今日はなんの予定もないという息子と一緒に、例の『君たちはどう生きるか』を観てきたんですが……なにこのヤバいドラッグムービー!? いや~面白かった。重い砂袋かなにかで頭をぶっ叩かれたかのような、そんなくらくらする幻想体験でした。構造自体はベタなファンタジーのそれを借りたものかもしれないけど、だからこその強度ともいえ、そのうえで物語の仕掛けのどれもこれもが切れ味鋭く効きすぎるほど効いていて楽しいし、おまけにビルドゥングスロマンとしても完璧じゃねーか? というのが感想直後の、頭をやられた状態での感想。いや~楽しかった。
トレイラー映像とか無かったのがまた良かったな。映画のトレイラー映像とか良し悪しだなと思わされた。事前情報の多さは鮮度を下げるね。真正面から、まったく予期せぬかたちでぶん殴られた感じ。いろんな意味でとても良かった。
ときどき見直すインフォグラフィックス。
第二次世界大戦の死者について。
日本の戦争犯罪も見事に可視化されます。
『レスター・バングス 伝説のロック評論家、その言葉と生涯』翻訳しました ▼『刑務所ごはん』取材+ライティング▼タイ東北 #モーラム酒店 (渋谷/神泉)の壁画とか ▼変な絵を丁寧に描きます: http://mariomandala.com ▼いろいろ非正規・傍流・夜勤