『復活の日』(小松左京)
コロナパンデミックが始まった頃に読みたいなと思い、やっと今頃読み終えました。
60年近く前に書かれた作品ですが、この3年を実況しているのでは…と思わせるような描写に背筋がゾクっとしました。大衆の反応など、まさに。
"たかが"風邪でしょ
"たかが"インフルエンザ
この3年で良く目にしました。
未知の脅威を前にした時の世間の反応は、作品に描かれている通りでした。
いつかのSF作家会議でケン・リュウさんが、未知のウィルスを前に人類は一致団結しなければならないのに残念なことに排除や分断にエネルギーを使っている、というようなことを話されていたのを思い出しました。
学者の良心の描かれ方も印象的で。
人の知性を諦めず真実を伝えようとする学者さん、現実にもいらっしゃるな…と思いながら読みました。
『哲学のなぐさめ』(ボエティウス 松崎一平 訳)
寝る前に少しずつ読んでいます。
小説とは違って、歌(詩)と散文がセットになって交互に出て来るのと、哲学との対話なのもあって、聖書のような感じがします。1日終わりに少しずつ読むのにちょうど良いです。読みながら寝落ちしてしまうことも笑
(私には難しいことも多いので咀嚼に時間がかかることもあります…。)
色々考えてしまう、でもあまり変な考えになりたくない、そんな時期なので助けられています。
読み終わるのに時間がかかりそう。でも、読み終わっても折りに触れ本棚から出してくる感じになりそうです。
5月に『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』が来ると知り、サイコパス3の復習中です。
シリーズ始めから、常守朱と宜野座伸元がお気に入りです。PSYCHO-PASS シリーズは魅力的なキャラクターが多すぎますね。小畑ちゃんも好きです。
『日本語教室』(井上ひさし)
読了です。講演の文字起こしなので軽快で大変面白かったです。日本語と日本の未来を明るくしたい気持ちが伝わってきます。
どこを読んでも楽しいのですが特に、
英語を日本語に取り入れた際のfreedom≒自由、right≒権利、
のニュアンスのずれや、
いくつかの外国語と照らし合わせてみた時の日本語の音韻の特徴について、
興味深かったです。
それから、
"母語以内でしか別の言葉は習得できません"
"外国語が上手になるためには、日本語をしっかり"
これは、お子さんの英語が不安な小学生の保護者さんに届くといいなと。私自身も外国語学習で痛いほど体感しています。私の国語力ぅ…。
頑張ります、はい。
『三体0』(劉慈欣)
読了。三体シリーズの前日譚で、書かれたのもシリーズ連載前という事なので、これからの人は『三体0』から読むのもありかなと思います。
具体的な内容は控えますが、とても面白かったです。劉慈欣らしさ、堪能しました。
三体シリーズに限らず短編集もそうですが、劉慈欣作品の自然や宇宙に対する畏怖(人間の傲慢さに対する警鐘)と、魅力的な教師(恩師)・科学者・専門家の描かれ方のバランスがとても好きです。
近頃の、自分の所属していない集団(例えば高齢者とか専門家とか)を疎んじるような、軽んじるような風潮に不安を感じているのですが、読んで少し不安が和らぎました。作品に流れる自然科学と歴史に根差した命へのまなざしが、温かいのですよね。
良い師との出会いがみんなにありますように。
ガトーショコラ焼けました。
思ったより真ん中が沈まなかった。
あとは、しっかり冷めてから粉糖かけるだけ。
食べるのは明日。
QT: https://fedibird.com/@mamotica/109566564494794823 [参照]
🐕🐈📖🎼🥖🥐🌶️🥔
中国語勉強中です