『つめたいよるに』(江國香織)
国語の読解授業でこの短篇集に収録されている『鬼ばばあ』と『子供たちの晩餐』を扱ったのをきっかけに手にしました。どの作品もとても短いけれど必ず私の心の琴線に触れる感じで…人生のそれぞれタイミングの孤独や淋しさが束ねられていました。
江國さんは私より一回りくらい上で、中学生だった私たち世代が憧れたバブル時代の若い大人の人だったと思うけれど、(私たちにはその憧れた大人時代は来なかったのだけど)だからなのかな、孤独が際立つ時代背景も印象的でした。でも、老齢期の孤独と動物の人への眼差しはファンタジーと温かさに包まれています。
私たちは大きな時間の流れの中で、ほんの一瞬のこの世に生まれて、誰にも言えない経験を胸に元のところに戻るのだろうな、と感じる作品でした。
『同調圧力-デモクラシーの社会心理学』キャス・サンスティーン
読み終えたのはひと月前です😅
ご無沙汰してました。
アメリカでの調査ですが、集団極性化やカスケードの起こる条件、法の表出機能など、とてもとても!興味深かったです。日本語(訳)が少し難しかったですが。
個人的には"高等教育における多様性とアファーマティブ・アクション"のまとめがとても良かったです。日本でも理系大学で女子枠設置というアファーマティブ・アクションの流れがあり、これも賛否あります。私自身、賛同したいものの腑に落ちない面もありました。そんなモヤモヤを解消してくれた気がします。
それから、集団に同調する人は自己利益を求め、異論を唱える人は自分の不利益も辞さない、という調査結果になんだかほっとしたのでした。
🐕🐈📖🎼🥖🥐🌶️🥔
中国語勉強中です