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『地図と拳』(小川哲)

購入したのは昨夏なのですが…やっと読む時間が出来ました。

舞台は義和団事件あたりから戦後の満州で、始まる前から終わりが見えている人がどう行動するのか、普通の人々と何が違うのか、とても興味深かったです。日帝の酷さには目を覆いたくなりましたが。

『ゲームの王国』にも通じる強烈な個性の登場人物たち、日本人、中国人、ロシア人、それぞれにとても引きつけられました。未来が見えてしまう人々が普通の人から理解されず煙たがられるのは、いつの時代も変わらないのかもしれません。

今も沈みゆく日本に警鐘を鳴らしてくれている人々を思い浮かべながら。

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