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『素直な戦士たち』(城山三郎)

"IQはおいくつですの"
"一五三! わぁ、すてき、すてきですわ"(p7)

お見合いの一幕から始まる
"わたしの英才づくり"(p15)

息子を東大文一入れるため育児書を読み漁り新しい学説に飛びつく母親、期待を一身に負う長男 、邪険にされる次男…。

教育ママ、という言葉が誕生した頃(1970年代)の作品です。

自分の子どもの教育には夢中であっても教育一般に対して関心を向けることができず(p145)、そんな自分の未熟さにも気付くことができなかった母親が酷なまでに描かれていました。ちっとも古くなく、サスペンスのような怖さです。

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