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「メタモルフォーゼの縁側」続き② 

好きな物を大事にするのは難しいよ、何か一つの目標にむかって走り続ける情熱を持っていないからと落ち込む必要はないんだよ、隣にいるひとと「またね」の約束が叶う事って尊いんだよ。そんなことを、陽だまりみたいな暖かく明るい映像で映し出す。本当にいい映画だった。エンドロールで脚本が岡田惠和さんだった。どうりで。

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「メタモルフォーゼの縁側」続き① 

あと、良い意味で「ひっかかり」のない映画だった。「BL」は《女性が男性同士の性愛的な交流を愛でる》コンテンツであり、男性の性欲には寛容だが女性が性欲を持つことを認めない日本ではしばしば逆風に晒されてきた(自らを揶揄して「腐女子」って単語も使われてきた)
一歩間違えばくだらない自虐ギャグになりそうなのに、この映画は「BL」を貶めることなくうまく取り扱っていたとおもう。

映画で一番「いいな」と思ったのが、「商業作家」も「同人作家」もおなじ『作家』として扱っていた点。主人公がやっていたのが二次創作かオリジナルかはボカされていたのだけれども、技量が違おうと、動機が何であろうと、それは等しく苦しみであり喜びなんだってことを描いてくれていた。二次創作やっている身には沁みた…。

「君の側にいるから僕は自分の形が分かる」「君がいるから頑張れる」というメッセージを、17歳と75歳・幼馴染の私と君・作者と読者…という何層ものバリエーションで、どれにも等しく優しいまなざしで映し出していた。この映画は、何かを目指して走ることも、とりあえず次の目的地に走ることも、どちらも肯定する。

続く→

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『メタモルフォーゼの縁側』(2022)
監督/

書店で偶然手に取ったBL漫画にハマった75歳のおばあちゃんが、書店員の17歳と仲良くなる話。「良い」とは聞いていたけれどとてもよかった本当に良かった、何年かに1本現れる繰り返し観たい邦画だった…。

「BL」が好きな主人公は、自分が好きな物を人前で「好き」と言うことができない。好き、を人前に出すのは怖い。拒否されるのも、変にチヤホヤされるのも、嫌だ。自分の好きをどうやって大事にしたらいいかも分からないのに、17歳には「進路」という難題が付きつけられる。何をすればいいか、どこへ行けばいいのか、自分に何ができるのか。進路を決めろ、目標を言えと言われても、自分には何もないと感じる気持ち、痛いほどに良く分かる。
一方75歳の行く末はある程度決まっている。人生の終焉が目前にあるからだ。腰は痛むし物も忘れる。でも、書店での偶然の出会いによって、大冒険が始まることだってある。自分の形が分からず、まだ何者でもない17歳と、自分の核も殻も形も持っている75歳が、それぞれほんの少しだけ「メタモルフォーゼ」する。

続く→

以下、微ネタバレ。 

アメリカ大統領を演じているのがユマ・サーマンで、きっと彼女なら日本刀で襲撃者を返り討ちにするからシークレットサービスはいらんと思う…と思った。

性交渉のまえのセクシャリティ開示や、「とにかくコンドームをつけろ」みたいな台詞、主人公を支える家族の台詞には視聴者への心配りが感じられて、それらの演出がすごく映画内の世界をハッピーにしていてよかった。『ハートストッパー』(S1)を思い出したな。

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『赤と白とロイヤルブルー』(2023)
監督/マシュー・ロペス

アマプラ限定配信。アメリカ大統領の息子とイギリス王室の次男は犬猿の仲で顔を合わせると喧嘩が始まる。だがイメージアップの為に共に過ごすうち、かけがえのない相手になって…というラブコメ。

いわゆる「BL」的なラブロマンスを、歴史と伝統を重んじるイギリス王室の在り方とアメリカ大統領選挙に絡めて描かれており、恋愛描写以外もとても楽しめた。勿論、恋するふたりが最高に可愛くてずっと最高だった。なんならもっといちゃいちゃしてくれてもよかった。

同じく犬猿の仲から始まる韓国ドラマ『海街チャチャチャ』は喧嘩のシーンが楽しくて「もっと喧嘩しててくれ~!」と思ったのだけど、今回は割と序盤に犬猿ではなくなるせいか、愛情表現の演出レパートリーが豊富だった気がする。甘い言葉の応酬がシャレていて好きだった。

字幕もあったけど吹き替えで鑑賞。もともと小林親弘さんの声が好きなんだけど堪りませんでした。ラブコメは観てると叫びたくなるんですが、叫ぶ代わりにMisskeyでずっと呟いていたので、よければご参照ください。
misskey.yukineko.me/notes/9ia7

推しカプの結婚とか考え出したら、同性婚法制化が認められてない日本のこととか気になるから、社会のことを考えざるを得なくない?などとおもう。あと苗字変更手続きがトラウマレベルで面倒すぎたので(多分未だに旧姓のキャッシュカードがある…)あいつが俺と同じ苗字に…?!みたいなやつも素直にノレない。

twitterからの避難先のひとつとして、ピクブラの運営が開発中の翡翠SINGSというSNSに登録してみたのだけれど、登録必須・完全クローズド・おすすめ機能や人気タグ欄はなし、とまあ要は『自分が欲した情報以外は絶対に目に入らない』システムで、それはそれで逆に不健康では、などと思った。独り言用には便利だけど。それに案の定というか、「政治関連の話題がなくて快適」という発言もチラホラ見かけて、まぁそうなるよねぇ…と少し脱力した。ノンポリオタク、私の嫌いな言葉です…。

まめ さんがブースト

違国日記を読むと、うちは実母がみのりさんのような「普通」を重視するタイプで、意に沿わないことをすると不機嫌になり、三十分前に怒られたことを思い出してまた怒り出す感じの人だったので(今はだいぶマシにはなった)中学生の私は毎日「あ〜世界滅びろ〜」「明日事故とか起きて孤児にならね〜かな〜」「天災で家潰れね〜かな〜」と考えてたことをおもいだす。死んでくれたら、私は母のことを少しは好きになれるかも、みたいな。

ウテナは是非ともまとめて観たいんだけどどう考えてもまとまった時間がない。まとめたい。

BT すごくすごく好きだった、でもウテナは男装の令嬢が登場する程度の知識しかない。キャラデザ(目や肉付き感)が高野文子「おともだち」収録の「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」みたいで心臓がぎゅううううっとなった。とても好き。

まめ さんがブースト

ここ最近で1番好きだった美術のアニメーションはこれ。そうだね、ウテナだね。
youtu.be/cbi0IIdC-HI

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オット氏が出張でドイツに行くらしく、私も行きたいが?!!!!と叫んだ。
新婚旅行にクリスマスマーケット行ったんだ…本当に素敵で「グリューワインとソーセージとオーナメント集めのために隔年位の頻度で来ようぜ」って話してたのにコロナのバカヤローのせいで全然行けてなくてかなしみ。

私は麦茶を沸かすために生まれてきたんじゃない!!!

と叫びだしたくなるほどに、麦茶の減りが早い。

バービーの件以降考えてたんだけど、どれだけ原爆の恐ろしさを訴えたところで、自分の頭の上に落ちてくると思えなければ、いつまでもバーベンハイマーみたいなものは繰り返すんだろうなと思う。あのキノコ雲がどれだけ禍々しいものかを理解しないから、ピンク色に塗ってかわいく気安くポップに取り扱える。悪をやっつける為に爆弾のボタンはまた押されるし、ボタンを押した者の上には絶対に落ちてこない。「あなたの手の中にあるボタン」を押したくないと思わせるためには何が必要なんだろうな…というようなことを考えていた。

義母上は「美味しかった醤油」とか「お気に入りの味噌」とか「使ってみて良かったトリートメント」とかを私宛に送ってくださるのが凄くうれしい。毎回丁寧なお手紙も入っている。今年のお誕生日にお返しをしようと思うんだけどなにがいいかなあ。ふふふ。

【英語学習記録(8/8火)】 

・英語のハノン(初級)※3週目
→3.4~3.8
閉本達成。大意は理解できても音から単語に変換できないときがある。

・基本文法から学ぶ英語リーディング教本
→読めてない。

ついったがあんな感じなので、こっちでも日々の話をぽつぽつしていきたい。脊椎反射の意見や本やアニメの雑な感想はMisskeyの隠れ家さんで呟いています。

たまに演劇部の夢を見るけど、必ず私は台詞を忘却しており、そのくせ「予定通り芝居をする」のだと認識していてなんで覚えてないんだ私!!!と焦るので、起きるたびに「夢でよかった、ほんとうによかった」と思う。当時、人の台詞まで覚える位脚本を読むのは好きだったので、実際に舞台で台詞を飛ばしたことはないけど、舞台袖で寝落ちして出トチったことはある。

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Fedibird

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