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木下 充矢 さんがブースト

杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号その3です。

私は、キム・チョヨプ『この世界からは出ていくけれど』(カン・バンファ、ユン・ジヨン訳/早川書房)を紹介しました。
7篇収録の短篇集で、世界の見え方が異なる者同士の理解・共存というある意味SFではおなじみのテーマを、個に寄り添いながら、繊細かつ抑制的な筆致で描きます。

杉江さんが紹介されたのは、斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』(光文社)。
〈異形コレクション〉収録作中心の短篇集で『回樹』に比べると怪奇幻想色が濃いですが、怪しく不可思議な状況を成立させるための理屈のこね方にも独特の味があり、SF読者も楽しめると思います。
youtube.com/watch?v=3rHLy4Kpt4

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『いとしの帯』

破れた事もある 折り目つけてもなお
残しておく気持ちがあればいいのさ
俺にしてみりゃ これも大事な装丁
帯 My love so sweet

隙間がもしも無くて 棚を見りゃつれなくて
人に言えず積み本だけが積もれば
「置き場に困るようじゃ読んだのは処分ね」
帯 My love so sweet

集めてもっと帯 すてきにOn my mind
大事にされない帯 邪険に In your sight
古書で集めりゃほぼ落ちる
帯 My love so sweet
帯 My love so sweet

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アニメーションは湯浅政明監督のスタジオSARU、音楽はくにおくんスタイルのゲーム版のBGM担当したanamanaguchi、声はエドガー・ライト監督の映画版キャストと、「俺の夢」的な世界最強の布陣。ボストンで孤独な時に読んでた漫画が素晴らしいアニメに。感極まって泣きそう youtu.be/dLvRvqByxUI?si=Cd0qBM

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「竜と沈黙する銀河」(阿部登龍)

竜のレースの騎手として生を受け、やがて紛争で分かたれた姉妹が25年の時を経て再会する──。
読みどころはやはり、竜が当然のように存在する地球か。私たちの知っている地球に竜がいるのだが、設定の辻褄を合わせるような無理が一切なく、我が物顔で暮らしている。本編で語られたストーリーの背後に、竜のいる地球の歴史を感じた。
最後に開かれたレースが好きですね。語りは内省的なモノローグが多めながらアクションは全体を通してテンションを上げ続けている。レースが描かれることは読者の誰もが予感するところで、「まだかまだか」と焦らされ続けて最後の最後に疾走感のある乗った筆でやってくる。
散りばめられたガジェットやこの世界に特有の新種も味があり、ホタルリクガメの下りは相当秀逸。シリーズで読みたいと思わされました。

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語学、学習効率求め始めると途端にコスパ悪くならない? コスパって言ったら「ドイツ語やってる暇あったら英語やれよ」みたいな話になってしまうし、何より習得が完了するまでは「延々と楽しくない景色が続く」みたいな話になってしまう。道中めんどくさい、学習プロセス自体が楽しいので習得したときよりも学んでる今が一番幸せみたいな気持ちにならないとやってられない。

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ピーター・S・ビーグル/井辻朱美訳『最後のユニコーン 旅立ちのスーズ』(ハヤカワ文庫)読了。最後のユニコーン/アマルシアを中心に、名作『最後のユニコーン』の後日譚となる「二つの心臓」と、そこで登場した少女が妖精に連れ去られた姉を探す旅に出る「スーズ」の二篇を収録した中篇集。
なぜこの著者の描く物語はいつも哀しいのだろうと考える。自らの魂とも言えるものの喪失とその探求、何かを得るために差し出さなければいけないもの、生きていくことの責任と誇り、そして各々がいるべきところへの帰還。深い信頼と、それが故の別れは常に死の影が付きまとう。昏くつらい世界ではあるけれど、だからこそ彼らが秘めた悲しみが胸を打つのだ。とりわけ「スーズ」が好い。まさしくある種の「ゆきてかえりし物語」でもある。

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「ワールドコンブランド促進センターを成都に作ります」「ヒューゴー賞ノミネートの5人をアドバイザーにします」この機会にやれる手はやる強さ

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それにしても、『たったひとつの冴えたやりかた』でティプトリーを知り、この帯文に惹かれてこの本を読みだした人は、「ラセンウジバエ解決法」や「たおやかな狂える手に」をどんな顔して読んだのだろう。ちょっと感想を聞いてみたい気もする。

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松岡正剛/津田一郎『初めて語られた科学と生命と言語の秘密』途中。中枢神経系を持つ生物は「情報を運ぶ時間」を縮めた、何の目的で縮める必要があったのか?とか、SFチックでとても刺激的。結果的にはそれで身体も巨大化したし、相互作用する様々な感覚器官が発達も出来た訳だけれど。
仮に星の大きさを持つ生命体がいるとして、その神経系はどのようなものなのだろう。光速で情報を伝達し、数十万年かけてひとつの思考をするのだろうか。それともひとつの意識というものは存在せず、局所的な意識の総体とでもいうものなのだろうか。あるいは例えばブラックホールとホワイトホールをシナプスにして超高速で情報を伝達するようなものなのだろうか。

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“James Tiptree Jr.” in WWII, more usually to be found behind enemy lines, in civilian disguise.😍

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牛乳石鹸の赤箱・青箱がブックカバーに 11月から全国の書店で配布:朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASRBP6KW3RB

2023/10/22 7:00

牛乳石鹼(せっけん)の「赤箱」「青箱」がブックカバーに――。

牛乳石鹼共進社(大阪市)が正和堂書店(同市)と協業し、看板商品のパッケージを模したブックカバーを制作した。11月1日から、全国322書店で文庫本の購入者に数量限定で配布される。SNSでは、「かわいすぎる」「めっちゃほしい」と注目が集まっている…

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9に出展中です。小説|SFの【い-39】です。
空間にゆとりがある、いにしえの文章系同人誌即売会を思い出す状況です。通路に人が詰まっていない!

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DIY半導体として一番の参照点になっている人物のNyle Steiner(他にも自宅でCRTとか磁気増幅器とか作ってて頭おかしい)、sparkbangbuzz.com/
たまたまかと思ってたけど世界初のウィンドシンセのEVI(Steiner Horn)開発したNyle Steinerと同一人物だったのかよ!!全然気づかなかった patchmanmusic.com/NyleSteinerHomepage.html

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運動方程式があったとき、厳密に従う方がSFっぽいと思う人と、破れてからがSFと思う人がいる。

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上海空港で乗り換えたのだけど、津原泰水さんとそこにいたことを思い出した。
空港では牛肉麺を食べてお茶を飲み、当時から少なかった喫煙所を探してまわったのを覚えている。
その後に行った長春では茅野裕城子さんを交えて、文学やSFについて三日間たっぷりと話した。私のバゲージロストに巻き込んでしまったり、溥儀の住んでいた家に行ったりもした。
残念なことに、その時の四日間が津原泰水さんとの一度きりの交流になってしまった。もっと人と会って話をしておかないといけないな。

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銀河賞

最優秀書籍賞
《我位的科幻世咒:宝树中短简科幻小说集》
宝树 著四川科学技术出版社

《我的治处系游戏》
我会修空调著 华中科技大学出版社

最優秀翻訳書籍賞
《爱,死亡和机器人》[アメリカ】
ケン・リュウ他 译林出版社

《鸠笛草》[日本]
宫部みゆき 著 四川科学技术出版

最優秀美術書賞
《对马岛之魂艺术设定集》
突装游戏工作室 海南出版社
《20世纪中国科幻小说史》
吴岩编 北京大学出版社

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銀河賞

最優秀中編小説のプレゼンターは劉慈欣

《和故事有关的故事》张𤄙
《笛卡尓之妖》分形橙子
《塔》杨帨瞕

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