最近は、「宮崎駿が愛読」などとしての言及されることが多い、
作家・堀田善衞に『広場の孤独』という小説があります。
朝鮮戦争、赤狩りのときの新聞社を題材にしているこの作品で、
堀田は1951年の芥川賞を受賞しています。
新聞社で働く主人公が、
戦争を記事にするときに、米国からの情報をもとに、特定の側を「敵」として報道する、ということをしてしまっていいのか、という疑問をいだくところから話が始まります。
戦後わずか数年、再軍備の話が出始め、アメリカの戦争に荷担していく日本で、
「コミットメントする」ことの意味を考えつづける主人公の物語は、決して過去の話になっていないと思います。
今回、再読してみて、この時点でおきている問題は何も終わっていないし、むしろどんどん解決が難しくなっている・・・と感じました。
国会図書館に登録していれば
ここから読めます。
https://dl.ndl.go.jp/pid/12481027/1/154
(これで読みにくい場合は、地域の図書館か、最近出ている文庫版などもあるみたいなので、お好きなバージョンで、ぜひ)。
ダン・グッドリー (著)、石島健太郎(訳)『障害から考える人間の問い』(現代書館)
"「この本を通じて、あなたが障害学に取り組むべきであることを明らかにしよう。21世紀において人間であるとはどういうことなのかを考えようとするとき、障害が多くのことを教えてくれるからだ」。
従来の障害学を根本から問い直す「批判的障害学」(CDS:Critical Disability Studies)の旗手として注目の著者が、エッセイを織り交ぜて書いた障害学入門書。障害学の研究者が現在の英語圏の議論を理解するための入口としても最適な一冊。"
フェミニズムが「これは女の問題なのだ」と囲い込みをすることは、一方では性差別を可視化し抵抗の主体を立ち上げることは可能になるかも知れないけれど、他方ではそこで、その「女の問題」とされた問題を根底で貫いている健常主義や優生思想、ナショナリズム、家族制度や異性愛主義といった問題はすっかり抹消され、温存されてしまう。囲い込みは運動を一時的に力付けて対立を可視化するけれど、繋がれていたはずの運動を分断し、自身の内部にいたはずの多様な人々の状況を切り捨てることもある。
いまトランス排除に突き進んでいるフェミニストたちはこういう「囲い込み」によってエネルギーを得ているように思う。 [参照]
テート・モダン(美術館)にも行ったんだけど、展示以外にすごいなあと思ったのがこの「QUIET ROOM(クワイエット・ルーム=静かな部屋)」、さまざまな事情で鑑賞中に展示室から離れて静かな空間と時間を過ごしたい(または過ごす必要がある)人のための部屋の存在だった。
この写真の白いドアには次のような文が書かれている。
"This room is for neurodiverse people, families or anyone who would like to spend some quiet time away from the gallery environment."
英語の説明文にある"neurodiverse people(ニューロダイバース・ピープル)"は多様な発達特性を持つ人たちを指す言葉である(私も絶賛勉強中の概念)。
拙者が知らないだけで日本の美術館などにもあったりするのかなあ。
#虎に翼
憲法が制定時から同性婚を想定していなかった、故に24条1項は同性婚を禁じるものではない、の説を取りたい派なんだけど、24条の改憲の為に国民投票の敷居を下げると、人権軽視の方向の改悪破壊のハードルも下げてしまうからという恐れありきで採っている自覚もある。
https://x.com/Booskachan_Ver2/status/1823291603982623176
それはそれとして、ことの起こりはこの辺のツイートなのですね。最近の「オタク」が批評精神を失い、公式が提供する商品をせっせと購入するだけの「消費者」に堕している、というご指摘は肯うものがあります。そしてSNSで金遣いを見せびらかすこと自体が目的化している。
最近の「推し活」というのも、私はいかがわしさを拭えません。それは消費者から主体性を奪い、ある対象に盲目的に金をつぎ込むことが、まるで人生の意義であるかのように思わせる、催眠商法の一種のように思えてならないのです。それをSNSが煽る構造になっているのです。
【募集】 永住許可取消し条項を含む入管法が、今年2024年6月14日に成立してしまいました。 現在私たちは、これから作られるとされるこの法案の運用ガイドラインに当事者の要望を反映させるために、永住者である移民2世やその他ミックスルーツの当事者4名で活動しています。 これまでの活動としましては、法案の内容に警鐘を鳴らすビラの配布や漫画の公開、声明文の作成、議員訪問などを行なってきました。 私たちの最大の問題意識は、この法案が作られ、可決される過程で、今回の法案によって大きな不利益を被るであろう私たち当事者(永住者/移民2世/ミックスルーツ)の声が全く反映されなかったことです。 私たちは、少しでも多くの当事者の声を紹介し、活動に反映させたいと考えています。そのため、今回こうして募集を投稿することに致しました。 私たちにお話を聞かせてくださる「移民2世の永住権者の方」を探しております。 突然のお願いで大変恐縮ですが、もしそのような方にお心当たりがあればご紹介いただけないでしょうか。何卒よろしくお願いします。
A型作業所の賃金+障害年金でギリギリ一人暮らしできている障害者もいるのに、国はどうしてこんなことをするのか。福祉をもっと分厚くしないと、生きていくことすらままならないよ。
障害者5000人が解雇や退職 事業所報酬下げで329カ所閉鎖 | 共同通信
https://nordot.app/1196066947529819092
本と漫画と落語とおいしいものと睡眠が好き。
呼称はラッキー嬢ちゃんないしデ・ラッキーです。略してラキ。