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最近は、「宮崎駿が愛読」などとしての言及されることが多い、
作家・堀田善衞に『広場の孤独』という小説があります。

朝鮮戦争、赤狩りのときの新聞社を題材にしているこの作品で、
堀田は1951年の芥川賞を受賞しています。

新聞社で働く主人公が、
戦争を記事にするときに、米国からの情報をもとに、特定の側を「敵」として報道する、ということをしてしまっていいのか、という疑問をいだくところから話が始まります。

戦後わずか数年、再軍備の話が出始め、アメリカの戦争に荷担していく日本で、
「コミットメントする」ことの意味を考えつづける主人公の物語は、決して過去の話になっていないと思います。

今回、再読してみて、この時点でおきている問題は何も終わっていないし、むしろどんどん解決が難しくなっている・・・と感じました。

国会図書館に登録していれば
ここから読めます。
dl.ndl.go.jp/pid/12481027/1/15

(これで読みにくい場合は、地域の図書館か、最近出ている文庫版などもあるみたいなので、お好きなバージョンで、ぜひ)。

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