映画『窓ぎわのトットちゃん』3回目 感想①
トットちゃんが、周りが失敗したときや不穏な雰囲気になったときや怒ったり悲しんだりしてるとき、咄嗟に「変顔する」「道化になる(蛇腹を広げるのじゃ!やニワトリ空を飛ぶんでーす!など)」「平常時のその人がしてくれたおそらく魂に近い部分の優しさを再演する(先生、はなし、はなし)」をやるの、浅いテンプレだと空気読めない振る舞いが周りを救ったみたいな感じにされがちだと思うんだけど、その雰囲気の変化を機敏に察知してる時点で空気はすごく読んでるし、いつもと違う良くない空気に落ち着かないからこそ「元に戻したくて」咄嗟に、必死に、その人たちを思い遣ってそういうことをやるんだろうな、と個人的には感じた
そうしてみんなが笑って「元に戻った」ときのトットちゃんからは、安心と元気、とびきり嬉しそうにしている気持ちが伝わってくるし
トットちゃんがチンドン屋さんを好きなのもそういった心の特性の背景があるのかなと何となく感じた
あと、こういう特性が相手を蔑ろにする(それは結果的にトットちゃんも傷付ける)形で発露しないのは、本人の素質だけでなく周りの大人(特に両親かな)の丁寧な教育によるところも大きそう、とも思った
それか心配して声かけても「大丈夫」とか「気にするな」と言われてしまうのかな
うん……そっちな気がするかも……
身内に関しても、佘太君さまには「心配させてしまうから宗保が怪我したことは言わないで。」と言っていたので基本的に心配かけたくないって姿勢なのだろうし、宗保さんに対しては微妙なラインだけど「宗保のやつまた怪我したの?」とか「宗保が帰ってこないなら新兵の訓練に集中できる」とか言っていたので、基本的には強がりお姉さんな態度な気がする
となるともしかしたら、誰にもそういう面を見せない可能性もあるのかな……
まさかの竹林コンビだけが知っている可能性……!?そんな………!なんだこの……予想外の悔しさ………
桂英さん、灯会でやたらめったらみんなにウォッチされてこっそり天灯に様子をしたためられてるけど、いると目立つ且つ話しかけづらい感じの人なんだろうか
天灯って他の人は見ないものだから、桂英さん本人はもちろん、書いて飛ばしてる人たちもこんなにたくさんの桂英さんネタが飛ばされてることを知らないわけで……ちょっとおもしろいよね
今冬いちばん美味しかった日本酒🍶
《雪の茅舎》(純米吟醸)
実際の雪ではなく、子どもの頃に温かい家の中から想像していた雪の味……みたいな世界が広がる日本酒だった。個人的には山廃よりスタンダードが好き。限定品の生酒(写真のもの)も至高…!冬の廊下で冷やして、温かいお部屋で飲みたい、そんなお酒。
(続き)歴史上の男女夫婦と、その時代背景にあるジェンダー格差の話(長いので畳む)
その夫婦がその社会の価値観をどう内包しているかは色んなケースや解釈があろうと思うけど、たとえば2人の絆が深いと思われるケースであっても、その時代の価値観に沿う範囲に収まるとしても本気で互いを大事に想い戦ったとか、本人たちが個として対等であっても周りがそう扱わなかったとか、どういう形であれ社会で幅を利かせる価値観から完全に自由ではないと思うんだよな…
あと現代から見ると偏っていたり差別的であったりする価値観を当時の彼らが肯定的に、または無自覚に内包していたからといって、そのことが彼らを下げるわけではないとも思う
むしろ当時のありのままを描く手間や覚悟も、その時代を生きた人を描く上でのリスペクトの形の一つじゃないかな…
逆に、過去の時代を生きた人を現代基準で断罪することと、過去の時代を生きた人を深く考えずに現代ナイズすることは、前者は攻撃的で後者は無害に見えるけど、根本的には結構近い態度じゃなかろうか、と思う
歴史上の男女夫婦と、その時代背景にあるジェンダー格差の話(長いので畳む)
話題の中心とはずれるけど、男尊女卑がスタンダードの時代背景において、そのジェンダー格差に無自覚なまま男女の夫婦が美しく対等であることってあんまない気がするし、18世紀仏の思想家なんかもそれは顕著だけど、史実夫婦推しの人のうちどのくらいがその辺のジェンダー観意識して折り合いつけてるもんなのかな
(時代や個々の関係性にもよるだろうとは思う、あまり興味がないのでわざわざ観測しにはいかないが…)
個人的にはそういったジェンダー格差をしっかり時代背景として折り込んでいくなら、むしろ史実男女夫婦だからこそ描けるものもたくさんあると思ってるんだけど、だからこそそこを透明化してしまったら歴史ものでやる意味が半減してしまわない?と思う
どういう価値観の社会で生きている(た)のかって、その人物の大事な構成要素だと思うから……
「歴史を学ぶこと」「好きになること」「対象を肯定すること」って全部別だと思うんだけど、歴史/擬人化創作になると「全て肯定すること」が「オタ」として「推し」に対する"正しい姿勢"みたいになるの嫌すぎる
「二次元と現実の区別つけて」っていうのと同様にこの辺りの区別つかない人が歴史とか土地の擬人化とかやるのめちゃくちゃ危険なことだと思うよ
【日記】女性客だと勝手にご飯少なめにされるやつ(いいはなし)
よく行くお好み焼き屋さんでご飯のおかわり頼んだら「少なめで?」と聞かれて、思わず「あ、はい…」と返してしまったんだけど、店員さんがその返事に何か感じ取ってくれたのか、ちら…と私のちょうど半分残ったお好み焼きのお皿を見、ややあって、普通に一杯分まるまる入れたご飯を持ってきてくれた
こういう偏見…までいかないけど多数派に合わせて十把一絡げにしたルールで運営してるお店って割とあるし、少数派に属する場面をたくさんもつ人はそれだけ不便も多かろうと思うけど、今日の私は目の前の人にとって一番いい対応をしてあげたいという気持ちが伝わってくれば、それだけで十〜〜〜分嬉しい……と思いました
(そもそも私がおかわりください言う時に「量普通で」って言えばいいだけだしね…!気を遣わせてごめんの気持ち)
うちの猫がンなァァ〜〜〜ォンと鳴きながらあくびするのがめちゃくちゃ面白くて可愛いから録画したいんだけど、狙って撮れるわけじゃないからめちゃ難易度高い 未だ叶わず
映画『窓ぎわのトットちゃん』2回目鑑賞 感想②
(続き) また、この雨のダンスシーンは、2人の暮らしに戦争の影が色濃く侵食してきているのを感じさせると同時に、人を搾取するためのわかりやすい標語をチープに見せる構図にもなっている。現実と、トットちゃんとやすあきちゃんに見えている世界が重層的に描かれるこのシーンでは、「撃ちてし止まむ」のポスターが楽しげな極彩色のネオンのおこぼれを浴びているカットなどが入るが、このカットは小林先生が軍艦の表を破り捨てるよりも、はるかに痛烈に唾棄していると思う。
大好きなシーンは山ほどあるけれど、個人的にはここが一番好き。その次にトットちゃんが初めてトモエ学園の電車の校舎に乗った瞬間の特殊アニメーション。その次は、この続きに書くつもりの、トットちゃんが葬儀会場を飛び出してトモエ学園まで走るシーン。このシーンについてはまだ言葉がまとまらないので、もう一度見てから書けたら書きたいなと思う。
水都百景録の絵と漫画 (桂英さん宗保さん夫婦多め)/ ときどき町活🌺 20↑/ 映画感想/ 美味しかったごはん/ 転載禁止Do not Repost.(boostはOK) / 歴史創作はお休み中 / フォロリクお気軽に🙌
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