(続き)歴史上の男女夫婦と、その時代背景にあるジェンダー格差の話(長いので畳む)
その夫婦がその社会の価値観をどう内包しているかは色んなケースや解釈があろうと思うけど、たとえば2人の絆が深いと思われるケースであっても、その時代の価値観に沿う範囲に収まるとしても本気で互いを大事に想い戦ったとか、本人たちが個として対等であっても周りがそう扱わなかったとか、どういう形であれ社会で幅を利かせる価値観から完全に自由ではないと思うんだよな…
あと現代から見ると偏っていたり差別的であったりする価値観を当時の彼らが肯定的に、または無自覚に内包していたからといって、そのことが彼らを下げるわけではないとも思う
むしろ当時のありのままを描く手間や覚悟も、その時代を生きた人を描く上でのリスペクトの形の一つじゃないかな…
逆に、過去の時代を生きた人を現代基準で断罪することと、過去の時代を生きた人を深く考えずに現代ナイズすることは、前者は攻撃的で後者は無害に見えるけど、根本的には結構近い態度じゃなかろうか、と思う