今年の春に本を出して、いくつかイベントもやったりしながら、それを機にいろいろと考えることがありました。そのあたりのことをじっくりとまとめてみましたので、じっくりと読んでもらえるとうれしいです。
出版業界内における権威主義の筆頭がジュンク堂の福嶋氏による「言論のアリーナ論」で、これが本屋のヘイト本に対するスタンダードor理想の態度としてみなされたまま10年以上が過ぎている。これが崩されないと状況は変えられない。しかし業界内に長くいる者ほど「福嶋さんが言うのだから」で思考が止まってしまう。止まったままずっといる。差別やヘイトに対する姿勢、あるいは言論空間そのものに対する姿勢が、福嶋流アリーナ論で「100点満点」だと判断して、そこで終わっている。
本が売れないのは本(屋)の魅力うんぬんの問題ではなくて単にみんな金と時間と心身の余裕がないから、つまり政治の問題なので、本の世界をどうにかしたいと思ってるならまずは政治の話をしようね、それが近道だよ、って話をしても業界人はほぼ反応せず、というのがここ数年の私のTwitterだったので、「本(屋)の魅力を伝え切れてない!だからがんばんなきゃ!」的なこといまだに言ってる人を見ると、現実逃避しないと保てないんだろうな......ともはや哀れみの感情を持つにまで至っている。
が、この前カンミさんが書いてたように、これを公言してしまうとかれらは見下し的なものと捉えて余計に逃避していくことになるので、ひたすら淡々と「政治の問題だから私たちの努力不足じゃない」ということを書いてきたけど、現実逃避のフェイズにいる者は理屈を無視しがちなので、残念ながら響きはしない。BTのように気がつくのはマシなほう。しかもこれ、真面目な者ほどなりがち。日常的に搾取される立場にいる書店員は特に、自己責任論を内面化しがちなので。
安倍政権以降、厚労省が財務省や経産省のいうなりになって「国民の健康」も「国民の労働」も守らなくなってしまった。その結果だ。疲弊した医師が事故った時、その医師も患者も不幸になってしまう。国の責任は重い。 / “急患26人診療、2人みとり…でも休息扱い 宿日直の「…” https://htn.to/yfSJ4pWqzi
さっぽろレインボープライド。日曜日はAceコミュニティのブースに間借りしておばけのスタンプ屋さんのブックガイド配りをしていました。いろんな人とお話しできて楽しかったです。「ヤジと民主主義」の映画のチラシも人気。
今日はさっぽろレインボープライドですが、私は人にチラシだけ頼んで、こちら、「青木理と道警ヤジ排除を語る」(14:30~北海道自治労会館にて)に行ってきます。プライドは祝福のイベントとしてみんなで楽しくやると良いと思う、だって今年はいろいろ疲れたし。だけど自分はなんか今そういう気分じゃないんで、ヤジポイ手伝いに行っちゃう。
https://twitter.com/yajipoi0810/status/1688092829552447488?t=fi9lC5XO5Eo2m68Ledsmtg&s=19
今日はさっぽろレインボープライド。おばけのスタンプ屋さんはブックガイドを配布します。
https://x.com/nijiiroobakeya/status/1700722541881692630
ノンバイナリー。北海道に住んでいる。野菜をたくさんたべる。SNS、もうわからない…