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第6巻あとがき、徳川家康が京都で一時期「新田」を名乗っていたことが書いてありました。何かしら歴史的人物のルーツがあることにしておきたいナラティブ戦略を工夫する家康。しかし新田をルーツに設定するということは、徳川政権成立の段階で、すでに南朝正閏論の種を内包することであった……。

うわ面倒臭い。たぶん深く考えずに、当時人気だった昔の武将の誰かのうち尤もらしいのを選んだだけなのに幕末どころか昭和まで尾を引く火種に?

物語って怖いですね。

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岩波文庫「太平記(六)」購入後1年、ようやく全巻読み終えました。
終盤は書き継ぐ人が明らかに変わっており、合戦への関心は作戦や奸智の駆け引きに焦点が移り、残虐描写と言ってもいい初期の凄惨さや熱情は控えめになります。新しい日本を作るためにいかなる犠牲をも顧みなかった南朝も、山の中に引きこもり、楠正儀はほぼ儀礼的なゲリラ戦をたまに繰り返して延命を図る。この人嫌いじゃないなあ。

頼りなかった後光厳が中々骨太な青年になっており、この人はこの人で逞しく生き抜いてきたことを窺わせます。

中年になってから読んだら大変面白かった 

iwanami.co.jp/book/b278910.htm

唐沢俊一が亡くなったのですね。
ある時からなをき氏と合作しなくなって、出てくる原作のクオリティが落ちていって、どうしたんだろうと思って特にゴシップを漁ったりはしないでいるうちに20年位がすぐに経ってしまった。

ある時から急に、あるいは少しずつ、周りを傷つけながらおかしくなってしまう人というのはなぜか一定数いて、もしかしたら酒のせいだったり、病のせいであるのかもしれない。

正直、付き合って得になることは一切ないのですが、自分がそちら側に行くこともいずれあるかもしれない、という怖さはいつも貼り付いています。

どうか安らかに。

つくばJICA食堂にて、とりのココナッツスパイス煮ごはん。

受付で個人情報を記入して入館バッジをもらい、2階に上がります。来館目的に「食堂利用」と書けばOK。いろいろな国のご飯が入れ替わり食べられる楽しい食堂です。少人数で車があれば、に限られますが、平日のつくば観光の穴場スポット。

子供まではどうするかなあ。過去の例だと、都内に通勤していた私がウイルスを持ってきていた模様なので、通勤者だけでも打っておくかというところです。通勤は体に悪い。

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今年の新型コロナウイルスワクチンの接種が10/1から始まると言うので、金額におののきながら予約を取ったところ。今年は第一三共製ですか。在庫があまりなさそうなので早めに……。

Twitterに新刊紹介を見に行ったら、吉元弘文館の「一条天皇」の書影がセンシティブワーニングされていました。肌色要素も暴力もないはずですが、はて。

AIもっとちゃんと仕事しようよ。

岩波文章「太平記(五)」
直義が死んでしまった。ここからはほぼ足利方の内ゲバ話が続き、南朝方は脇役になっていきます。

印象的なエピソード:

天満宮で顔を合わせた三人の紳士、まずは幕府の腐敗体質が嫌になった東訛りの老武士。宮方は清貧の中にお暮らしであり心惹かれるところがある、と述べる。

そこへなよやかな公家の紳士が苦笑いをして、そんな良いもんでもない、天下を取る気も取った後の統治もやる気がない連中なので愛想を尽かして出てきました、とぼやく。

いやいや個々人の努力や至らなさのせいではない、前世の因果というものだから、なるようになるでしょう、と慰めてない励ましをする僧侶。前世じゃあしょうがない、今に平和になることもあるでしょう、と諦観と連帯とほのぼのとした希望が三人を包む。

会話に共感できるかはさておいて、このような寺社のイベントで敵味方貴賤打ち混じってぶっちゃけ話をする、という生活感がリアルです。公家、武家、僧侶といえば物語中でずっと相闘い血を流してきた三者だけに。この物語の成立に長年関わってきた人々の実感かもしれません。

挿入話として、死罪にあっても施政者の行状を書きつなぐ唐の史家たちの話があるのも、妥協の間に隠された語り手の矜持と言えるのかもしれません。

 

日経サイエンス10月号を読みました。だんだん、自分の中にある疲労のようなものが溶けてきて、読んだり新しい知識を仕入れるのことがもと通り楽しくなってきています。

ただ仕事の後に研究業界の話は、やっぱり読みたくないな。もっと頭を使わないでダラダラ読める太平記とかの方がストレス解消になります。この辺が私の職業人としての限界である。

そして東京教育大のかわりに筑波…(おや誰か来たようだ)

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あと、

尊氏&光厳「比叡山……、うぜえ……」

わかる。あそこ以外の宗教的権威を作る必要があって天龍寺を建てるのですが、いかんせんお山から近すぎてさまざまな妨害や不審火に遭う。

数百年後、家康はその教訓を糧に日光へ東照宮を建てる。つながる日本史。

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書いている人は浮ついたことが嫌いな面倒臭い坊主なのか、橋をかけるためのチャリティー興行で作られた桟敷が崩れてたくさんの死者が出た話に同情の念が全くない。多分万博で石の屋根が落ちてきたらキャッキャして書き立てるタイプだぞ。

戦争がひと段落して、ようやく行った楽しかったお芝居が一転してしまってどんなに悲しかったろう、と、家庭持ちモブとしての私は泣かずにはおれない。

 

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岩波文庫「太平記(四)」一応文体の整合性は取ってあるが、ジャンル違いの小話が混在する混沌とした草稿集、それが太平記。高級感がクオリティがと言い出すと文句ばかりですが、文章に勢いがあり、昔のジャンプ連載のように続きが気になってしまう。そしてなかなか終わらない。

政治的な統一性のなさも、新聞や週刊誌の記事を数十年分つなげたらこんな感じかもしれない、というリアリティがあります。初期にあれだけ持ち上げられていた後醍醐も、正成の怨霊によれば「元より摩醯首羅(シヴァ神)の所変にておはせしかば、今は帰って欲界の第六天(摩醯首羅はときに仏法の敵である第六天魔王と混同される)に御座あり」どうやら魔界転生してしまったらしい。おやおや。戦争が終わればマスコミは手のひらを反すところまで予言している。通しで全部読んでいれば皇国史観の手本にはなりようもない。今も昔も古典のエモいところだけ抜き出してプロパガンダに使う奴は要注意だ。

リアルな軍記物語から一転、3本の聖剣を鬼の王と化した正成から守る田舎武士ミッションが始まったり、壇ノ浦に沈んだはずの草薙剣(三鈷束という密教的な説明がついているので絶対偽物)が浮き上がってきたり、天狗の語る未来記が出たり、など伝奇色が強まる。JRPGか。

 

kim_yam さんがブースト

実はドールメーカーである妻の日本語のインタビューを手伝っていたのです。笑

以下はインタビューの内容。

Q:「なぜ人形を作り始めたか」

A:「一緒に住んでいたウサギの兄弟と猫の人形を作ったのがきっかけです。いつか子供たちがいなくなった後、思い出に残るように、自分の手で子供たちを模した人形を持ちたいと思いました。

韓国には「死ねば土に還る」という表現があります。私が思うに、ビスク人形はその過程が逆だと思います。ビスク人形は土から生まれるからです。死と生が繋がっているような気がしました。すべての人形にはそれぞれの魂があると信じているので、ビスクで人形を作ることに惹かれました」

ちなみにメーカー名はSUNDAY CHILDで、小動物のビスク人形を主に作っています。

x.com/sundaychild_co

Fediverse各位におかれましては常識だったかもしれませんが、gmailに時間指定送信機能があったので試してみるなど。その時間にPCへログインしていなくてもいいのがありがたい。

世の中、毎日毎朝中毒者のようにメールを読み書きしている人ばかりではなく、着信があれば携帯で音が鳴るように設定している方もまだまだ多い。これで私も、夜中にメールを送らない模範的市民に擬態よ!ウェーイ!

南九州に行ってみたら、なんかアセビの木がデカい。関東では巨木にならないから、楠くらいの大きさになってるのビビる。

あと宿泊所の植え込みに植わっていた、斑入りのススキみたいな単子葉類に見覚えのある花が咲いていたので、よく目を凝らしたらオリヅルランだった。慣れ親しんだ大きさと全く違っており驚きました。

もうGiseleくらいしか残っていない。めんどくさい女のドロドロした生活臭のしないファッション誌。

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えええLala Beginの定期刊行終わってしまうの! フェミニンな服があまり似合わない中年女も何となくモードにしてくれるセンスが結構好きで読んでいたのですが。がーん。

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Fedibird

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